《『創造神始めました』ご注文をどうぞ。魔王軍で異世界侵略と若干狂気持ち彼ですね?5番にオーダーりまーす!”舊題俺だけの世界を作って異世界を侵略しよう!”》創造神ライフ ~爽やかな笑顔を添えて~

自分のせいでいきなり人類滅亡。

ゲームとはいえ現実と一切変わりない世界である為、なくない衝撃をけている。

ショックのあまり呆然としていると、先ほど倒れた勇者がもぞもぞといている。もしかして死んでなかったのか?と一抹のみをかけて映像を食いるように見つめていると…。

【世界で最初のゾンビが現れました。100WPを獲得しました。

ボーナスとして初めのゾンビは存在強度が3倍に強化されます。

條件を満たした為、初めのゾンビは吸鬼に進化しました。

世界で最初の吸鬼が現れました。100WPを獲得しました。

ボーナスとして初めの吸鬼は存在強度が4倍に強化されます。

世界で最初の吸鬼である為、始祖吸鬼となります。

ボーナスとして始祖吸鬼は存在強度が5倍に強化されます。

條件を満たした為、始祖吸鬼は魔王種になりました。

世界で最初の魔王種が現れました。100WPを獲得しました。

ボーナスとして魔王種始祖吸鬼は存在強度が10倍に強化されます。】

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大量の連続アナウンス。

…。

いきなり魔王が誕生してしまった。

勇者ダイから魔王ダイへのジョブチェンジ。

この數分で人間、勇者、ゾンビ、吸鬼、魔王となったらしい。

波瀾萬丈の人生である。

あ、今は魔王だから魔王生か?

などと現実逃避気味な思考を展開していると。

「…。えーと、大変珍しいですが、こういう事もあるさ。」

引き攣った笑顔でめの言葉を吐くジョーダンさん。

毆りたい。その笑顔。

普通に考えれば、勇者ってのは隠された力があったり、一般人にはない強さがあって魔王を倒す役割を持ったキャラである。魔王は世界を滅ぼそうとしたり征服しようとしたりする悪の親玉的な奴であり、最後は勇者に倒される。RPGゲームなんかに良く登場しているあいつだ。

質問してみると、概ねその通りらしい。補足すると勇者は神のお告げをする事により指示を出し従わせる事が可能なのだが、魔王は本人の格次第らしく言う事を聞かない事も結構あるそうだ。

なんでも、條件を満たす事によって自で勇者や魔王にランクアップするとのこと。

それにしても。

「…。この魔王強すぎません?魔王ってこんなに強いものなんですか?」

「強過ぎですね。たくさんのユーザーが作る世界を見てきましたが、初期は魔王や勇者は大平均して存在強度が低くて800から多くても5,000程度のものです。過去にWPを大量に注ぎ込んで俺の勇者や魔王がマジ強すぎ~をやった方でも、存在強度30,000前後がせいぜいです。」

ですよねー。この魔王絶対おかしいもん。存在強度2,406,000だもの。

「普通は私の説明を一通り聞いてからプレイするものですから、こんな事例は初めてです。とりあえず最後まで説明を聞いてからプレイして下さい。」

軽くお小言を頂いてしまった。

すみませんでした…。

どうやら、先ずは環境設定で大気や生命の死後の扱い等を設定してから生命を生み出すのがスタンダードであるらしい。地球人である俺には、初回で地球環境に設定して慣れてきたら環境設定を変更する事をオススメしたかったそうだ。

「魔王が強すぎて制するのが大変という問題はありますが、プレイ自は出來ますので安心して下さい。とりあえず地球環境に設定はされていますので、このまま説明を続けます。」

すみませんでした。お願いします。

「と言っても、後は対戦モードだけですが。」

それは気になる。対戦と言われても何をするかがあまり想像つかない。スコアでも競うんだろうか?

「現狀はシングルプレイモードになっていますが、対戦モードでは他のユーザーさんとマッチングして互いの世界を侵略し合います。勝敗の基準は相手が降參するか、相手の存在強度10以上の生命の合計値が100,000を下回るかすれば勝利です。対戦で勝った方はWPが貰え、負けた方は特に何もありません。また対戦績はランキング形式になっており、績に応じて景品もあります。」

ランキング形式ってのはスマホゲームでも良くあるし個人的に結構好きだ。景品もどんなものがあるか想像するだけでワクワクする。

「対戦相手は創造神ランクの差が3以でランダムに選ばれます。

通常はマッチングした相手との対戦を拒否する事は出來ません。こちらから相手のランクを指定してマッチングするランク指定マッチもありますが、その場合は相手に対戦の拒否権があります。ランク指定マッチで格下を倒した場合は績に反映されませんのでご注意下さい。」

「大理解出來ました。」

基本的にはマッチした相手とは絶対対戦しなければならないが、相手のランク指定マッチによって選ばれた場合は拒否出來る…と。格下狩り対策ってとこか。制限を設けないと古參ユーザーばかりが得してゲームが過疎ってしまうので當然の措置だ。

「これで基本説明は終わりです。後はプレイしながら覚えて下さい。時々様子を見に來ます。」

「ありがとうございます。」

「では良い創造神ライフを。」

片手を上げて爽やかに消えていくジョーダンさん。

そんな爽やかな顔しても、先程のブチギレシーンは誤魔化せないよ?

最後までお読み頂き有難うございます。

もし面白いと思って頂けたなら、評価やブックマークを頂けると作者のやる気が出ます。

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