《『創造神始めました』ご注文をどうぞ。魔王軍で異世界侵略と若干狂気持ち彼ですね?5番にオーダーりまーす!”舊題俺だけの世界を作って異世界を侵略しよう!”》初めてのオフ會

そろそろ約束の時間になる。俺がまだシステムに不慣れである為、向こうが招待してくれるそうだ。

【彼お貸ししますから招待をけました。承諾しますか?】

「承諾。」

すると一瞬で視界が移り変わりる。目の前には雪原の中にぽつんと建った小さな一軒家があり、家の周りにはシロクマ達が寢そべっていた。

張しながらも、玄関の扉をノックする。

「こんにちはー。」

「はーい!」

扉の向こうから明るく返事が返ってくる。

ガチャリと扉が開き、彼と対面。

は一瞬驚いた表を見せたが、笑顔で挨拶をわす。

「初めまして。“ああああ”です。」

「いらっしゃい。“彼お貸しします”です。寒いので、どうぞ中におりください。」

家の中に招きれられ、リビングに通された。

キッチンから飲みとお菓子を運んできた彼は、お好きなものをどうぞと目の前のテーブルに置いて、対面する形でお互い椅子に腰かける。

長こそ低いものの、大抵の衝撃を吸収してしまいそうな程の部裝甲を持ち、その雪のように白いと明るく可らしい笑顔で、俺を歓迎してくれている。

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こりゃモテるだろうな。

でも、どこかで見た事があるような…?

「先程はいきなりシロクマ達を連れ去ってしまい、申し訳ありません。」

先程のシロクマ拐に対して俺は頭を下げる。

「いえいえ。謝らなくても大丈夫ですよ。対戦中ですし、殺さないでくれたじゃないですか!」

は気にしないでしいと、わたわたと顔の前で両手を振っている。

「まさかこのゲームでシロクマ好きの人に出會えると思ってなかったので、つい嬉しくておいしましたけど、ご迷じゃなかったですか?私テンション上がり過ぎちゃって…。」

と彼は恥ずかしそうにしている。

ふと、玄関先で驚いた顔を見せた事が気になり質問した。

「さっき玄関先で驚いた表をしていましたが、どうかしましたか?」

「ええと…。実は、“ああああ”さんが知っている方に似ていたものですから。こうしてお話してみると、益々他人のような気がしなくて。」

「ああ。それは俺も思ってました。どこかでお會いしてましたかね?」

「見たところ、同世代くらいですか?ちなみに私は23です。」

「同級生じゃないですか!俺も23ですよ。それなら敬語は無しにしませんか?」

「良いですね!」

思わぬ共通點を見いだし會話が弾んでいく。

「じゃあ早速失禮して。ところで、俺に似た人を知ってるって言ってたけど、どんな人?」

「ちょっと恥ずかしいんだけどね。中學の頃付き合ってた人なんだ。」

振られちゃったけどね。とし悲し気に彼は話す。

なに?!

じゃあ、彼の好みとして俺はアリって事になるのでは?

これは是非とも話し合わなければ!

「へ、へぇ~。そうなのか。でもこんなに素敵な人と別れちゃうなんて勿ない事するんだね。」

「そう言われると恥ずかしいなぁ。でも當時の私は結構変な子だったから仕方ない部分があるんだ…。実は今でも好きだったりして。」

と照れながら口にする。

ちくしょう!

でも、まだチャンスはあるはず!

「殘念。良いなって思ってたところだったのに。」

「あ、ありがとうございます。」

顔を赤くし俯く彼

「しかし全然想像つかないな…。変って、例えばどんな?」

んー、とし考えるような仕草を見せ、笑顔で答える。

「シロクマが好き過ぎて、毎回ぬいぐるみ持參でデートしたり…。」

ん?

「彼との會話中、語尾にクマを付けたり…。」

え?

「シロクマのパンツ履いてくれなきゃ嫌って言ったり…。」

ま、まさか…。

「私とシロクマとどっちが可い?って聞いて困らせたり…。」

いつの間にか、彼の視線が俺にロックオンされている。

「いつも困らせてたな…。」

フフフと笑いながら俺を見続けている彼

このじっとりとした獨特な視線には覚えがある。

「そんな私に一年も付き合ってくれた、優しい人なんだよね…。」

「そ、そうなんだ…。」

うん。ちょっと焦ってしまったが、確かに面影がある。見れば見るほど、何故今まで気が付かなかったんだと思ってしまう。

間違いない。當時付き合っていた、久満子(くまこ)ちゃんだ。

うん。大丈夫だ。まだバレてない。

いきなりだと不自然だから、ここはもうし雑談して様子を見て帰ろう。

よし。それが良い!

「あ、そう言えば。大五郎君の好きなカレーもあるから食べて行って!」

「ありがとう!わざわざ悪いね。」

はおもむろに立ち上がり、キッチンでカレーをよそう。

「ちゃんと、甘口にしておいたから安心してね。大五郎君。」

はにっこり笑顔で、どうぞどうぞと勧めてくる。

學校帰りSoCo八で一緒に食べたカレーは毎回甘口だったな…。懐かしい気持ちが込み上げてくる。

まぁ、それでも名乗らず帰るがな。

いただきますと手を合わせ、カレーを頬張る俺を幸せそうに見ている久満子ちゃん。

ん?

「俺のなま…」

「ところでさ、大五郎君どうして気付かないの?もしかして知らないフリしてる?」

えは…、と続けて発言しようとした俺にかぶせてくる久満子ちゃん。

あ…。マズイ。

いや、大丈夫。まだ焦る時間じゃない。全日本クール大會選手権男子の部に出場すれば10位以は確実と呼ばれたこの俺だ。

華麗にリカバリーしてみせ…

「私、白井久満子なんだけど。気付いてて誤魔化してるよね?」

揺してスプーンを落としてしまった。

靜寂な室にカーンと音が響き渡り…そして。

涙目で俺を見つめる彼

バレとるやないかい!

最後までお読み頂き有難うございます。

もし面白いと思って頂けたなら、評価やブックマークを頂けると作者のやる気が出ます。

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