《『創造神始めました』ご注文をどうぞ。魔王軍で異世界侵略と若干狂気持ち彼ですね?5番にオーダーりまーす!”舊題俺だけの世界を作って異世界を侵略しよう!”》その故に…

「私、大五郎君の事は大好きだけど…それはれられないよ。」

「そうは言ってもなぁ。家ではシメジって昔から決まってるし…。」

「カズノコはね。チョコレートなのに數の子の食が楽しめる畫期的なお菓子なんだよ?」

やれやれ…彼には困ったものだ。

「チョコレート味の數の子なんて気持ち悪いじゃん。」

「シメジだって……モサモサくっついてるチョコレートなんてキモイじゃん!」

なんだと!

「そもそも俺は數の子が嫌いなんだ!」

「私だって、しめじなんて嫌い!」

どんどん俺達の言い爭いはヒートアップしていった。

「數の子ってお魚の卵なんだろ!? 一何匹の命を犠牲にしてんだよ!」

「しめじだって山にポンポコ生えてるんでしょ?! 絶対のオシッコとか付いてるよ!」

人と人との関係にヒビがるのはほんの一瞬、些細な出來事。

俺は彼と、久満子ちゃんとなら…ずっと上手くやっていける。そう信じていたのに……。

との運命の再會を果たしたあの瞬間が…楽しかった思い出たちが…部のが……走馬燈のように俺の脳裏を駆け巡る。

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「ショックだよ…。久満子ちゃん。」

「私だって……。」

そう言って彼は、綺麗な瞳から大粒の涙を流す。

「私達……分かり合えないの…? こんなに、好きなのに……。」

「俺達…一どこですれ違っちまったんだろうな…。」

互いを理解したいが分かり合えない。

本當に…どうしてこんな事になったんだ……。

「私ね。本當に大五郎君をずっと好きだった。好きだったんだよ…?」

は気丈にも顔上げ、涙を拭って訴えかける。

「あのさ…俺達もう……」

「ダメ!! その先は言わないで…お願い。」

俺だってこんな形で終わらせたくはない! でも……。

「……。」

「お願い…。」

その先は言わせない。言わせてなるものかと彼は遮る。

「久満子ちゃん…。もし良かったらなんだけど…さ。」

「…うん。」

とこれからも一緒に居たい。俺はある提案を思いついたのだ。

「俺と一緒に…。」

「うん…。」

「シメジを食べない?」

「それは無理。」

え?

「それは無理。」

悲しみの涙を見せていた彼は、途端に無表で斷りをれる。

「どう…して……。」

「いっぱいくっついててキモイから無理。」

「何だよ…何だってんだよ!」

「キモイから無理。」

「カズノコだっていっぱいくっついてんだろ?! キメエんだよ!」

「カズノコは例外ですー。カズノコはおいしいですー。」

「卵のくせにコリコリしてんじゃねえよ!」

「何よ?! シメジだってきのこの癖に味噌るんじゃないわよ!」

俺達の言い爭いは再びヒートアップしていった。

人間関係とは難しいもので、どんなにお互いが好き合っていても…ほんの些細なボタンの掛け違いから綻びる事はある。

久満子ちゃん…君となら俺は…何でも出來る。何でもし遂げてみせる。そう思っていたのに……。

との再會を経て、最近は何をしてもつまらない…そうじていた俺の世界がづいた…君との思い出が俺を輝かせた…母あるが俺を魅了した……星が過ぎ行くように彼と再會してからの出來事が頭の中を通り過ぎて行った。

「ショックだよ…。大五郎君。」

「俺だって……。」

そう言った彼は、見惚れるような綺麗な泣き顔を見せる。

「俺達……分かり合えないのか…? こんなにも、好きだってのに……。」

「私達…一どこですれ違っちゃったんだろうね…。」

本當に…何でこんな事になるんだ……。

「私ね。優しい大五郎君が好きだった。シロクマと私どっちが好き?って聞けば、私を選んでくれる大五郎が…好きなんだよ…?」

は涙を溢し、それでも懸命に好きだと訴えかける。

「あのさ…俺達もう……」

「ダメ!! その先は言わないで…お願い。」

俺だってこんな形で終わらせたくはない! でも……。

「……。」

「お願い…。」

先の言葉を続ける事が出來ない。今の彼を前にして、それでも続けられる奴なんかいやしない。

「大五郎君…。もし良かったらなんだけど…ね。」

「…ああ。」

はきっと何か考えがあるのだろう。掛け違えたボタンを綺麗に戻す何かが…。

「私と一緒に…。」

「ああ…。」

「カズノコ食べよう?」

「無理だから。」

「え?」

「無理だから。」

「なん…で……?」

「卵があんな數くっついててキモイから無理。」

「何で…何でよ!」

「キモイから無理。」

「シメジだっていっぱいくっついてるじゃん?! キモイのよ!」

「シメジは例外ですー。シメジはおいしいんですー。」

「キノコのくせに森から出て來ないでよ!」

「何だよ?! 數の子だって陸に上がって來てんじゃねえよ!」

俺達の言い爭いは更にヒートアップしていった。

とは永遠なるものではなく…互いに思いやりを忘れてしまえば、いとも簡単に…

「あの!! それ、いつまで続けるんですか?」

俺達は突然の者に驚き、聲のした方へ振り向くと…

ダイ、サリリ、ジャンヌ、シロクマ達がいた。

恥ずかしいところ見られちゃったぜ……。

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