《【第二部連載中】無職マンのゾンビサバイバル生活。【第一部完】》1話 いままでのこと
いままでのこと
『ゾンビアウトブレイク』・・・とりあえずそう呼ぼう。
それが発生したあの日、俺はいつものように咥え煙草で縁側から庭を眺めながらぼんやりと考え込んでいた。
季節はそろそろ梅雨にるからないかといったところ。
じわじわと蒸し暑くなってくるような時期だった。
たしか晝飯を食ったすぐ後だったはずなので、、おそらく13時にはなっていなかったと思う。
何を考えていたかは思い出せない、どうせ大したことでもないだろうし別にいいか。
無職のには、時間は掃いて捨てるほどあるのだ。
そう無職、その頃の俺は三十代前半にして無職であった。まあ現在もだが。
何故無職になったか、それは簡単な話だ。
それを先に説明しておこう。
勤め先の社長をボッコボコにしてクビになったのだ。
だがちょっと待ってほしい、何も俺だけが悪いのではない。
好き好んで脂ぎったオッサンをバイオレンスしたわけではないのだ。
俺には理由もなく他人に暴力を振るって気持ちよくなる癖はない。
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會社の新社員歓迎會でのことだ。
給料が発生しない上に糞つまらん飲み會になど行きたくはないが、そこは一応俺も社會人。
行きたくないと言えない弱い日本人であった。
いつものようにヘラヘラと笑って、上司の面白くもない話に適當に相槌をうち、極限にまで薄めたウーロンハイを舐めてひたすらに時間が過ぎるのを待っていた。
俺は煙草は吸うが酒はからっきしなのだ。
そんないつもの飲み會であった。
宴もたけなわということで1次會は終了、2次會に行く人はお好きなように、ということになった。
俺はもちろん2次會など行くはずもないのでいそいそと帰り支度をして、店から離れた有料駐車場の前で代行業者の車を待っていた。
その時である、ふと耳に言い爭う聲が聞こえてきたのだ。
ラブホテル街に続く路地の暗がりに目を向けると、そこには貍によく似た満系のうちの社長と、腕をつかまれた若い社員の姿があった。
彼は今回の歓迎會で歓迎されていた、短期大學を出たばかりのピッカピカの新社員である。
今となってはあまり覚えていないが、結構かわいい娘だったような気がする。
飲み會の最中もやけに社長が粘著していたところを見ると、どうやら「お気にり」に認定したようであった。
妻帯者だというのにお盛んなことだ、俺がこの世で嫌いな人間トップ10にるのも納得の所業である。
やめてください、離してください、と彼が引きつった聲で主張するほど、社長は興し、ムキになっているようだった。
ろれつの回らない口調で先っちょだけだから!先っちょだけだから!などと見苦しい発言をしている。
まあ簡単に言うと、ベロベロに酔った社長が、近くのラブホテルに嫌がる彼を引っ張り込もうとしている・・・というわかりやすい狀況だった。
実を言うとその夜の俺はいささか機嫌が悪かった。
いつもなら8時には終わっているはずの飲み會が長引き、9時までもつれこんでいたからだ。
予約している時間を大幅にオーバーしていながら、社長がごねにごねて延長させた結果だ。
時間に彼を口説き落とすつもりだったのかもしれない。
そんなわけで俺の機嫌は悪かった。いつもなら家に帰って風呂にり、ゲームをするか映畫でも見ている時間だった。
俺の貴重なリラックスタイムを遅らせた張本人の貍野郎が目の前で悪事を働こうとしている。
飲み會が長引いた分だけ酔い、鈍った俺の思考回路はある答えを実行した。
二人にダッシュで近付き、貍社長の背中にそれはそれは綺麗なドロップキックをお見舞いしたのだ。
その後はもう滅茶苦茶だった。
前のめりに吹っ飛び、倒れこんだ社長の殘りない頭髪を馬乗りになってぶちぶちと引き抜いたり、悲鳴を上げる貍の背中にゲラゲラ笑いながら何度も肘を落とした。
目をまん丸にして驚いている彼の前で、社長のでっかいケツをサッカーボールよろしくいい音で蹴り上げもした。
俺の深層心理には、結構な量の社長への恨みが眠っていたらしい。
なにかと騒がしい繁華街とはいえ、そんな奇聲と悲鳴のデュエットはよく目立つ。
俺はパトロール中のお巡りさん2人組に一瞬で見つかり、あっという間に取り押さえられた。
そんなこんなで俺はクビになった。
まあ正確には、もろもろの事で依願退職扱いになっている。
彼が社長にされたこと、俺が助けてくれたことを必死で警察に証言してくれた、らしい。
番で隔離されていた當時の俺には知る由もなかった。お巡りさんご迷をおかけしました。
俺はといえば、酔いのさめてきた頭で「うわあどうしよー、まあスッキリしたからプラマイ0かなあ」などとアホなことを考えていた。
さて、この事件は親會社の知るところとなったらしく、貍は社長の座を下ろされて閑職へとクラスチェンジ。
俺のところには、親會社から仕事のできそうな社員がやってきて、ことの経緯を説明してくれた。
曰く、「會社はお前を訴えないから、お前もおとなしく退職金(+口止め料)をけ取っておけ」という大人の事である。
俺としてもあんなことをやらかした手前、とても同じ會社では働けないし働く気もなかったのでそれをけれ、無職にクラスチェンジしたのである。
ちなみに退職金はなかなかの額であった。
親會社は何としても俺の口を閉じておきたかったのだろう。
まあそんなこんなで俺は無職になり、毎日毎日ぼんやりとした日々を過ごすことになったわけだ。
思ったより話が長引いてしまったので、この続きはまた今度だ。
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