《【第二部連載中】無職マンのゾンビサバイバル生活。【第一部完】》10話 環境整備のこと

環境整備のこと

ホームセンターでの戦闘。

その後の生存者との初遭遇。

そしてアホ2匹との一悶著。

から疲れ果てた俺は、帰宅するなり荷ほどきもせずに乾パンを齧って眠りについた。

まだ晝間だったが本當に疲れていた。

起きた時間は深夜3時。

いかん、生活リズムが狂ってしまう。

明日、いや今日は出かけずにゆっくり過ごした方がいいな。

真っ暗な室でぼんやりそう考えていた時。

「ァァァァァァァ・・・」

「ゥゥゥ・・・」

窓の外から微かにゾンビの聲らしきものが聞こえてきた。

布団を跳ねのけると急いで二階に上がり、窓越しに聲が聞こえた土手の方を見る。

街燈と、闇になれた目のおかげでなんとかゾンビを視認することができた。

「むっちゃいてるじゃん・・・」

のゾンビが行進している。

どこへ行くか知らないが、人間を見つけたわけではなさそうだ。

晝間より隨分とアグレッシブだなあ。

今までのことも合わせて考えると、ゾンビは夜行なのか・・・?

というか、明るい時に的に、暗い時に能的にじなのかな?

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ふーむ、そう考えると探索は晝間、それも晴れの日に行った方がよさそうだ。

畜生、天気予報が知りたい。

夕立なんかも考えたら、車移は基本だな。

ガソリンを切らさないようにしよう。

夜が明けたので、朝食を食べ本日の作業に取り掛かる。

まずは昨日調達してきた発電機を試そう。

設置場所は家の外にする。

靜音を売りにしてたが、夜なんかは音が響くし大丈夫だろうか。

昨日の帰りにガソスタで調達しておいた軽油をれ、始させる。

発電機があるのか昨日は機械が問題なくいていたが、今後はわからないな。

でかいスタンドには手回しでガソリンをくみ上げられるものがあるって聞いたことがあるから、今度探してみよう。

おっと、エンジンオイルもれないとダメなんだったな。

丁寧にも発電機の隣に並べてあってよかった。

チョークを引いて始キーを回すと、ブルンと音を立てて発電機がき出した。

ふーむ、靜音仕様というだけあってそんなにうるさくはない。

夜にかしても問題ないかな?

いや、油斷は

防音壁みたいなもので覆えば、より安全なはずだ。

今度またホームセンターに行って探してみるか。

とりあえずは晝間だけかすことにする。

昨日大量に仕れたバッテリーを片っ端から充電して、夜はそれを使おう。

冷蔵庫やテレビなんかは、その結果を見て使うか考るか。

あっ!DVDを見るだけならポータブルプレイヤーという手もあったな・・・盲點だった。

・・・電気屋の探索も視野にれておこう。

ソーラー式バッテリーはどこまで使えるかわからないので、日當たりのいいところに放置。

充電できてたらラッキーくらいの気持ちでいよう。

そういえば太発電機って自作できるのかな?

お手軽組み立てキットとかそういうの売ってないかなあ。

まあいいや、とにかくこれで最低限の電力は確保できたぞ。

次は食料の確認だ。

災害用品フェアのおかげで、長期保存可能な食料がかなり手にった。

目測でざっと見積もっても2,3か月分の備蓄ができたと思う。

アルファ米なんかはレトルトカレーのパックみたいな形なので、かさばらなかったから大量に持ち出せたしな。

災害用だけあって、他の食品もみんな賞味期限が長い。

乾パンは5年も保存できるとは知らなかったなあ。

ガスコンロがあるので即席めんや乾燥パスタも食えるようになった。うーん夢が膨らむ。

ただ、毎日食うと飽きるし栄養失調になりそうなのがネックだ。

生鮮食品をどうするか、それが問題だ。

牛や豚、鶏なんかは牧場にはいるだろうが、餌がもらえなければ遠からず死するだろう。

それに鶏はともかく牛なんか捌くのも大変だしできる気もしないし、なによりめんどくさいのでやりたくない。

まあ、大豆は畑のって言われるらしいし代用できるかな。

昨日仕れたものの中に、たしか大豆もあったはずだ。

そうなると、俺が手っ取り早く手にれられそうな生鮮食品は魚しか思いつかない。

川魚は何が食えるかいまいちわからないのでパスだ。

俺もおやじももっぱら海釣りばっかりやってたから、狙うなら海だな。

魚以外にも海藻やら貝やら、海には食えるものはいっぱいある。

わが県の南端部は海に接している。

距離は車で1時間半ほど。

生餌は早々に全滅するだろうから、ルアーを使うしかないなあ。

いくつかあったはずだが、念のためにどこかの釣屋で予備を見つけておきたい。

幸いおやじは釣りキチだったので、竿やリールその他の道は潤沢にある。

今すぐというわけじゃないが、海まで行くことも考えておこう。

一息ついたので晝飯にする。

カセットコンロを使ってラーメンを作ることにした。

家にあるものの中で、一番賞味期限が短かったからだ。

腹ペコなので2袋一気に茹でる。この麺だけ茹でてる時のにおいってなんか好きなんだよなあ。

ちなみに俺は若干固ゆで派だ。

鍋から直接食う。

は一切ない。ハムって長持ちするんだっけ・・・?まあいいや。

うほお!うまい!最高!!

やっぱり日本人は醤油味だよなあ。

一気に食ってしまった。

暖かい食事はいいな・・・

しかし、長期保存できる食いや、保存食の作り方なんかはしっかり知っておく必要があるな。

あやふやな知識で作って食中毒にでもなったら孤獨死確定だ。

このゾンビ騒がいつまで続くかわからないが、備えは必要だろう。

本屋の探索も考えないとな。

うーん行くところが増えてきた。

ゾンビのおかげで毎日が充実してるぞ!

・・・この考え方は危険な気がする。

なくとも、危険だと思える自意識を大事にしておこう。

晝飯を食ってし休憩したら庭に出る。

母親が丹込めて育ててきた花やなんかを片っ端からひっこ抜いていく。

ごめんねおふくろ、かわいい息子の食料のためなんだ。

許して許して。

お花で心はかになるが食わねばが貧しくなるのだ。

急にゾンビが來た時のことを考えていつもの探索用の服を著ているので、暑くてしょうがない。

汗をかきながら作業を続ける。

庭の一角が綺麗に坊主になったので、母親の使っているコンパクトな鍬みたいなもので耕していく。

イイじに土がむき出しになったので、適當に形を整えて畑のような狀態にでっち上げた。

今回植えるのはミニトマトとなんか小さいレタス、あと臺所の片隅で芽を出していたいくつかのジャガイモだ。

種のパッケージの裏面の説明文を読みながら植えていく。

ジャガイモはそのまま豪快に埋める・・・いいのかなこれで。

しっかし、レタスは収穫まで2か月もかかるのかよ。

ミニトマトは50日前後と。

命を育てるのは刈り取るよりも大変なんだなあ。當然ながら。

料などに不安が殘るが、花がすくすく育ってたんだからまあ大丈夫だろう。

ちなみに母親の花は、土にザクザクと混ぜ込んで簡易料のようなものにした。

ないよりはマシなんじゃないかな、たぶん、おそらく、きっと。

・・・本屋に行ったら家庭農園系の本も探そう。

俺は汗だくので帰宅した。

風呂にりたいなあ・・・井戸のおかげで水はあるし、コンロであっためたお湯でを拭けるだけましか。

夏は水風呂でいいけど、冬はどうすりゃいいんだ。

デカい鍋に湯を沸かして風呂にれればいいのかな。

うーん、し便利になるとどんどんが出てくる。

これもまた人間の業の深さというものなのだろう。

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