《崩壊世界で目覚めたら馴染みのあるロボを見つけたので、強気に生き抜こうと思います》JAD-047「安らぎの時」
機械音聲による目覚まし。
眠気の殘る頭を振り、アラームを止める。
を起こし、しばらくぼうっとしていると意識も視界も急激に整ってくる。
そのあまりにも不自然な変化に、自分のも普通の人間ではないのだろうかと思うのだ。
「強化された人間……か」
病気になりにくく、も鍛えられやすい。
そんな生きは、かつての歴史ではいくらでも作られている。
食べ、家畜ではそれが顕著だろう。
「何か武がある、と思うのがいいわよね」
誰にでもなくつぶやき、まだ朝焼けの広がる空を眺める。
そのままドアを開けば、朝の冷えた空気がり込んできた。
無言で、ルーチンとしてのハンドガン作を繰り返す。
今日も、異常なし。
「おはようございます。レーテ」
「起こしちゃったかしら」
「いいえ。いつも通りです。それに、私は暑さ寒さを実際にはじませんし……」
センサーによる溫度変化をそう認識しているだけ。
何でもないように告げるカタリナの姿は、いつもの通りだ。
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かつて、窟の中にあった跡で起させたときと、同じ。
「それもそうね……。午後はオフにしようと思うの。売卻と石英の補給だけすませて、ゆっくりしましょ」
「私も報の整理をしておきたいですから、ちょうどいいですね」
それはオフといっていいのか、私には判斷が付かなかった。
まるで生まれた時から一緒だったかのように、二人で食事を済ませ、外に出る。
コンテナをのせたままのトラックを工場……ではなく町長のもとへ。
今回のブツは、開拓にも有用だろうから上に話を通す方が良いと考えたのだ。
「ようこそいらっしゃいました。活躍ぶりは耳にっておりますよ」
「そのままいい話だけで終われるように頑張るわ。今日は……見てもらった方が早いかしらね」
不思議そうな町長の前へ、コンテナをらせる。
そう、重量軽減のあるコンテナは外部作が可能だ。
ますます、文明崩壊前にあった輸送用コンテナそのものだ。
「おお、なんと……。なるほど、なるほど。これは下手にどこかに売れば、話がこじれますね」
「レーテも、そう騒がせたくないんですよ」
「そういうことね。値段は任せるわ」
この世界は普通ではない。
そんな世界で、集団の長をやるというのがどれだけのことか。
町長はどこかへ無線で連絡を取り、強めの聲で語っている。
輸送や保管に適したコンテナが出てきたこと、予算をそちらから出すこと、等だ。
(黒騎士? ということは遠征に使ったりするのかしらね)
聞こえてきた単語から、コンテナを運用する先にあたりをつける。
「お待たせしました。このぐらいでどうでしょう」
「確認するわね……ええ、これで。ついでに運びましょうか?」
「そういうことでしたら、ぜひ」
金額に満足いった私は、カードへの振り込みを確認し、そう告げる。
行先は、やはり黒騎士のいる騎士団。
場所を教えてもらい、運ぶことを約束する。
そのままトラックに乗り込んだところで、カタリナから口を開いた。
「よかったんですか? 予定より安い気がしますけど」
「大した差じゃないわ。それよりかは、何かあれば私たちに話が來るという流れのほうがよさそうだったのよ」
カン、ではあるが馬鹿にはできない。
厄介ごとはご免なのだけど、と思いつつも目的地が見えてきたので表を引き締める。
どこか記憶を刺激する景。
見張りがいて、ぴりっとした規律をじる空間だった。
「先日ぶりですね。ラストピース」
「あったことあったかしら?って、聲は聞いたことあるわね」
前に一緒に戦ったうちの1人、ということだろう。
そろいの制服を著た男に迎えられ、し背中がムズムズする。
「聲からすると、ドラゴンを叩き落した時、一緒に攻撃した方ですよ。とは思ってませんでしたが」
「戦いに男ももない、死ぬときは死ぬ……というのはどこでも共通ですよ。貴はあの時、我々を……いえ、町丸ごと救ってくれたのです」
思っていなかったところから稱賛が飛んでくる。
照れくさい気持ちを抑えつつ、要件を告げる。
「ああ、そうでしたか。では運び込みましょう……これで、我々の作戦範囲も大きく変化するでしょう」
それがいいことなのかは、私には答えが出なかった。
未知の場所には、未知の脅威がある。
そんな世界に、生きてきたせいだろう。
人間の住める場所が、増えることを祈るぐらいだ。
「食事はとられましたか?」
「朝は一応、ね。晝はまだよ」
であれば…とおいをけ、騎士団の基地で食事を一緒にすることになった。
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