アンドロイドであるカタリナが眠っていた施設。

殘念ながらというべきか、同型は殘っていなかった。

そんな施設の地下には、研究所兼倉庫のような場所があったのだけど……。

「一晩ですっきり片付いてしまってるわね」

「どこで処分をしてるのか気になるところですね」

地下には、開発途中で放棄された形であろう存在と、テストをしていたであろうJAMもどきがあった。

結果的に攻撃をけ、沈黙させた。

一晩たってから再度の探索……というところで殘骸が殘っていない現場に戻ってきたのだ。

偉大なるは掃除ロボ、というところか。

メンテナンスも機能に含まれているに違いない。

その割に、壊れたものを直すことは含まれていなさそうといびつなじ。

「何かと爭っていたから、そのあたりが混した狀態だったのかしらね？」

まだ照明も生きており、昔の文明、その技力を垣間見た気がする。

おそらく、研究容からして石から力を引き出す力代わりの何かがいる。

「力源を探ってみる？　ちょっと見た目よろしくない気がするから、お勧めしないけど」

「持ち運べそうにないですから、いいですよ別に。ほかに何かないか探索しましょう」

実際、施設を維持するとなると相當なものだ。

さすがに、メテオブレイカーほどではないとは思うけどね。

もう攻撃してくる相手はいないだろうとは思いつつ、警戒は崩さない。

扉を１つ１つ開いていくが……ちょっとがっかりだ。

「ほとんど何も殘ってないわね」

「片付てしまってますけど、何かと爭ってたじですよね。そのせいでしょうか」

「たぶんね……こんな場所に、銃があるんだもの」

おおよそ、研究用とは思えない、歩兵用の銃。

弾丸もおそらく探せばあるだろうけど、すでに所持している分で十分だ。

結局、カタリナのパワーアップにつながるようなものも見つからない。

イベントがほとんどない、みたいなじで肩かしだ。

「一番の問題は、人間のいた痕跡がないことよね。もう何百年も前だし、掃除されてしまったのかしら」

掃除ロボが骨まで掃除する、というのはちょっと想像したくはない。

でも、死、骨といったものがこの場所にふさわしいものではないのも確かだ。

きっと、埋葬の余裕もなかっただろうし……風化でもしたのかな？

「行きましょうか、レーテ。貴の目覚めた土地に」

「……そうね」

細々とした使えそうな雑貨を集め、回収していく。

それ以外は、特にめぼしいものもないようだ。

しばかりの落膽をに、地上へ。

扉をくぐり、さあ登ろうというところで振り返らせる。

「レーテ？」

「ううん。さよならって言っておこうと思って」

なんだかんだ、カタリナが産まれたのはおそらくここ。

々と思うところはあるけれど、ここがなければ出會いもなかった。

その出會いに、謝とお別れだ。

「じゃあ私も、今から向かう場所であいさつしないとですね」

「そうね、そうしてもらおうかしら」

地上に上がる間、そんなことで笑いあう。

施設を出てみると、トラック周りにく影。

「っ！　なんだ……」

鹿のような、名前のわからない四本足の獣だった。

トラックを止めたあたりは彼らの餌場だったようだ。

「夜も、近くにいましたよ。襲ってくる奴じゃなさそうなので気にしてませんでしたけど」

「自然自は、回復してきてるのね……行きましょ」

驚かせることに謝りつつ、機を荷臺に。

メテオブレイカーからもらった衛星畫像を確認し、次の目的地へ。

そう、私の目覚めた場所があるだろう土地へだ。

殘念なことに、私自は生の人間に近い。

何かというと、記憶と地図がはっきり照らし合わせができないのだ。

「大この辺だと思うんだけどね……行ってみればわかるか！」

「森がしで、ほかは荒野だったのでしょう？　だったらきっと……」

ちらりと、カタリナの眠っていた施設に視線をやりながら移を始める。

トラックが走れそうな場所を探りながらの移は、時間がかかるのだ。

「そう願うわ……。できれば安全に探索はしたいけど」

なんとなく、そう……本當になんとなくだけど、それは無理そうだと何かが告げてくるのだった。