《崩壊世界で目覚めたら馴染みのあるロボを見つけたので、強気に生き抜こうと思います》JAD-261「人とは何か」
「人間……だな?」
「會話の最初がそれ? なんとなく理由はわかるけども」
戦闘が終了し、周囲は無人機たちが立てる壊れた音ばかり。
力の問題か、燃え上がっている個はほぼいないのが特徴的かもしれない。
そんな中を、無力化したJAMを引きずるように集落へと向かうブリリヤントハート。
門から離れた場所で、相手を脅かさないように停止させる。
コックピットから出てきたところで、ようやく相手の門も開いた。
そうして出會った人々は、なぜかみんなマスクをしていた。
頭からかぶるような、重裝備。
しかも、目の部分はサングラスのように付きだ。
狀況が狀況なので、銃を向けられたままでも怒るようなことはしない。
だって、怪しいもんね、私たち。
(逃げ出していた人たちは、普通だったような気もするし……さて?)
マスクをしている理由は、いくつか予想できる。
例えば、ガス等の特殊な武裝を使われたことがあるとか。
「大丈夫そうだな……すまない。あいつらは自覚悟で攻めてくるからな」
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「中は確かめてませんけど、あれには中がやはり、いるんですか?」
「いる……はずだ。だが、今は何もできないだろうな。獨特の気配も消えている」
どういう理由かはわからないけれど、安全なのは確かなようだ。
コックピットに攻撃でもれておこうかという提案は、しなくてもよさそうだ。
まずは中を外にと言われ、私も同意する。
何やら機材を持ってきた人々の手により、謎の人型、そのコックピットが開かれ……中が出された。
「なるほどね……」
「人間かどうか聞いた理由がわかるだろう?」
無言でうなずき。
カタリナも、言葉を失っている。
中から出てきたのは、人……のはずだけど、どこか決定的に違う。
要所要所に、機械部品がめり込んだ、何とも言えない姿だ。
すでに瞳にはがなく、こうして目の前にしても生きているとは思えない。
「戦闘の結果にかかわらず、力盡きる設計らしい」
「中で話を聞かせてもらっても?」
「もちろん。君たちがどこの出だろうと、今は人間が1人でもしい」
なんとも奇妙な言葉を聞きつつ、機に戻り移を再開。
厄介そうな予をひしひしとじつつ、殘骸を回収する人たちと一緒に門をくぐる。
門の側は、こう言ってはなんだけど、普通だ。
普通に家があり、普通に人間がいて……普通に……んん?
案された先で止まり、再び外へ。
マスクをとった人々は、ごく普通の人間だ。
先頭にいる、顔に傷の多い男が渉相手、かな。
「聞いても良い?」
「この後々聞かれそうな気もするが、なんだ?」
「この規模で、どうやって生活してるの? 畑もああじゃ外に作れないわよね?」
集落というか町の規模はそこそこ。
けれど、建の數と人數、それらと周囲を考えると何とも見えてこないことが多い。
外から見た時には、門の外側はほぼ手付かずだ。
どうにかして暮らせる理由があるはずなのだ。
「作っているさ。中でも外でも」
「中でも外でも……」
つぶやく私に対し、カタリナは無言。
周辺をばれない程度にサーチしてるはずだ。
となると、私はそれがばれないようにすることが大事。
「話を聞く方が結果的に速そうね」
「だろうな。機には手を付けないことを約束する。言葉だけになってしまって申し訳ないが」
「そりゃ、ここで私にちょっかいを出す理由もないし、かまわないわよ」
苦笑を浮かべつつ、男についていく。
歩き方はしっかりしており、も鍛えられている。
兵士……にしては々一般人っぽいが、戦いなれてはいそうだ。
しばらく歩き、集會場のような建へ。
集まる視線は、ほとんどが男。
そして、戦う覚悟のある気配。
「ふうん? なるほど。私はライフレーテ・ロマブナン、レーテでいいわ。JAMとこの子と一緒に旅をしてる。人生を楽しみたいの。これでなんとなく、伝わりそうね?」
「そうだ、な。なくとも、撃ち合う相手じゃなさそうだ。我々も、人間として人生を楽しみたいと思っているよ」
多くは語れない。
いきなりは信じてもらえないだろう話だからだ。
だから、まずは必要そうなことだけ。
自分が戦力であり、協力する気持ちがあること。
相手も、それに乗っかるつもりがあることを。
そうして始まった話し合いで、私とカタリナは何度も驚くことになる。
向こうで捕まえた彼らが逃げてきていた理由。
それ自は間違っていないが、最近狀況が変わったらしい。
「人でない人が縦するJAM……」
「ああ。これまで、確かに無人機を利用して開拓は當たり前に行われていた。無人機をり、手駒としてな。だが、ここ最近は妙なのだ。一方的に従えと。戸ってる間に、何度も襲撃をけた。結果、こんな場所に來てしまった」
この土地にやってきたのは、5年ほど前なのだという。
後退しつつ、分散していた勢力と合流や連攜を確保しつつ抵抗中、と。
不定期にやってくる無人機や謎のJAM。
それらを迎撃していく中で、縦者がまともではないことに気が付くのはすぐだったらしい。
當然といえば當然で、報を得ようとしたわけだ。
だが、中はアレだった。
「あれではまるで、人間が無人機を従えてるのではなく……逆だ。中がわかったのは最近のことだ。大陸を渡ったというやつらが知らないのも無理はない」
男の言葉が、重苦しい空気の部屋に、文字通り重く響く。
「その通りかもね。無人機を従える、夢のようなコードが人間に作用しないって保証はないんだわ。それを信じられるかどうか」
かつて、あるいは星外の文明のことを考えるとありえなくはない。
そのぐらい、とんでもない技の文明だったのだから。
「大陸中央に行くほど、厄介でしょうね。今は外周の集落同士の連攜中ってところ?」
「その通りだ。どうだろうかし手伝ってもらえないか? 何せ、無人機を戦力に仕えないからな」
提供できるものがあれば、渉をしたい。
そんな言葉の外にある意味に、うなずく。
思っているより、事態はややこしそうだからだ。
新しい大陸で、私たちは形容詞がいくつもつくほどの厄介ごとにつっこむことになった。
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