《迷宮宿屋~空間魔法駆使して迷宮奧地で宿屋を開きます~》13

でも、気になる話が出た。

「マジックバッグってなんですか?」

「空間魔法のかかったカバンだよ。マリィちゃんと同じようにカバンそのが自分の空間を持ってね、空間に収納出來る優れものって聞くよ」

「カバンに空間魔法…に魔法がかかってるんですか?」

「ええ。帰還スクロールをご存知ですか?いざって時に迷宮を出できる魔法紙ですが…」

「ああ、すっごく高いやつですよね」

ギルマスにとりあえず1ヶ月仕事が出來て正式に採用となったら帰還スクロールを急時用に持たせる、と聞いたような…

正直その話よりも1枚20萬するという話の方がインパクトが強くて記憶に殘ってない。

「ええ。帰還スクロールは転移魔法の使い手が紙に転移魔法を付與したになります」

「え、迷宮産じゃなくて自分でも作れるんですか!?」

「作れるそうですよ。ですがすごく難しいらしくひと月に數枚しか作れないのであんなに高価になるそうです」

「マリィちゃんが作れるとしたらマジックバッグかなあ。その時は俺の分もよろしくね」

マジックバッグ…しいな。

將來的に空間に住むことになるとして、ふわふわ浮いた水や生が見えてるのはちょっと嫌だ。

細かいものはマジックバッグに収納したい。

に魔法の付與はどうやるんですか?」

「……それは重要機に値するので報開示に報料がかかるんですよ。だから私も詳細は分かりません」

「でもスクロールを作れる転移師はみんな高レベルの転移魔法スキルって聞くよ?高レベルだから覚えられるのか、高レベルだからお金を稼げるのかはちょっと分からないけどねえ」

くっ、ここでもお金か……でもそうだな。

空間魔法のスキルレベルをあげて、お金を貯めて質付與を覚えてマジックバッグを作る。

目標が一個増えてやる気に満ち溢れてぐいっとポーションを飲む私は気づかなかった。

マイクさんとムサシさんにマジックバッグ作りを目標にするように導されていたことに。

私に気づかれないように二人は黒い笑いを浮かべていた。

「明日は休みだろ?これ、持ってけ」

夕方にいつも通り死……聞こえが悪いな。素材を持って帰ると、ギルマスにオークのと廃棄ポーションを貰った。

「ありがとうございます…?ポーションは嬉しいけど、お…?」

「ああ、をいっぱい食って大きくなれ」

「……久しぶりのおだぁ…!」

「……ちょっとギルマス、お金出すからもう一塊おあげてやって」

「そう言えばマリーロズさんは孤児院に住んでるんでしたね。ならそれじゃ足りないでしょう。私からも就職祝いとしてお金を出させてください」

「おーい、オークと兎も追加だ」

「え、え、え?」

目を回している間にポンポンとを包んだ紙が腕に積まれていき重くて持ちきれないので慌てて空間に仕舞う。

「えっと…良いんですか?」

「大きくなれよ」

「たくさん食べなさい」

「今度味しいお菓子もあげるよ」

ギルマスとマイクさんとムサシさんに互に頭をでられて、おが嬉しくって笑みがこぼれる。

「ありがとうございます!!」

「おう、気をつけて帰れよ」

「はい!!」

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