《視えるのに祓えない、九條尚久の心霊調査事務所》異変
病院には結構広い売店があった。そこまで種類が富とは言えないが、それなりに々なものが売っている。
足を踏みれたところで、果たして何が必要なんだろうと今更思う。服……は病著てたしね。そうだ、メイクしたまんまだったな麗香さん。メイク落としで取ってあげよう。スキンケア用品やシャンプーとか。
食事するときにお箸がいるかも、と近くに置いてあった商品に手をばし、ふと止まる。
大丈夫だよね。意識戻るよね。影山さんだっているんだ、ちゃんと起きてご飯食べて、退院できるんだよね?
心に影が覆う。
必死に勵ました。麗香さんより大先輩の影山さんがいるんだから大丈夫。早く元気になってもらって、また一緒にカフェに行きたいな。
泣きそうになったのを必死に堪えて、カゴにものをれていく。
また足りないものは私が買いに來ればいい、と素早く買いだけ終えた。ビニール袋をぶら下げてすぐに病室に戻った。
てっきり九條さんたちもいるかと思っていたのだが、中にってみると麗香さんが橫たわっているだけだった。靜かな病室はまた涙をう。それを誤魔化すように、眠っている麗香さんに聲をかけた。
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「々買ってきました! 多分麗香さんはいつもは高級化粧品だろうけど、今は我慢してください」
笑いながら買ってきた中からメイク落としを取り出し、早速拭き取っていく。いつもキッチリメイクしてる麗香さんだけど、素顔も人だからそんなに変わらないな、羨ましい。
首元の痕が目にる。なんとなくそれが気になり、恐る恐るそれに指先をれさせた。
「っ!!」
瞬間、火傷を覆うほどの熱さをじて手をひく。
……すごく熱かった。気のせい?
不思議に思い、自分の人差し指を見る。先端が赤くなっていた。ジンジンとした痛みすらじるほど。気のせいじゃない、やっぱりあの手の痕はただの痕じゃない。
それ以上無闇にるのはやめた。私は気を取り直すように、買ってきたビニール袋を手にして中を取り出す。
「戸棚にしまっておきますね!」
ベッド橫にある小さないれを見つけてそこを開く。するとその瞬間、カバンが落下した。麗香さんのものらしい。
口が開いていたため、中が派手にばら撒かれた。慌ててしゃがみ込みそれらを拾う。
財布にポーチ、ハンドタオル。カバンにれ直しているとき、あるものを見て手を止めた。
コンパクトミラーだ。
(これ使ってたなあ、麗香さん……)
以前一緒に仕事をしたとき、このブランドの可らしいミラーを使っていて驚いた経験がある。さらには、小さな香水瓶も見えた。中は香水ではなく多分塩水だ、これ振りかけたりして祓ってたんだよなあ。どこか懐かしい気持ちになり、またウルッと涙が出てくる。
いけない、泣いてる場合じゃない。麗香さんは大丈夫って信じてなきゃ。
手に持ったミラーと香水瓶をカバンに戻そうとしたときだった。
突然病室にそぐわぬ音が響き渡った。甲高く無機質な音。それでいてこちらの危機を煽る規則的な音。はっとして顔を上げ、辺りを見回す。別におかしなところは何もない、いたって普通の病室だ。
それでもその音はうるさいくらい私の耳にってくる。こちらの焦燥が出てくる。
踏切の音だ。
カンカンカンカン……と鳴り響いているのは、聴き間違えるはずもないあの踏切の音。まるで踏切の目の前に立っているぐらいの音量だ。が、もちろんここにそんなものは存在しない。
「何?」
明らかにおかしい狀況だと分かり、上ずった聲を上げた。立ち上がり、とりあえず麗香さんの近くに寄り添った。今麗香さんは逃げることだって出來ないんだ、無防備な彼をなんとかして守らねば。
この病院の何処かで拾った霊? それとも麗香さんが除霊失敗したというやつ? 一誰がそばにいるの。
でも影山さんは、今はここに結界を張ってくれていると言った。ではどうして?
私は持っていた鞄からスマホを取り出し九條さんに電話を掛ける。影山さんと一緒にいるだろうから、帰ってきてくれればきっと大丈夫だ。
踏切の音がどんどん大きくなってくる。その煩さに顔をしかめた。でも必死にスマホを耳に當て、九條さんが出てくれるのを祈る。
出ない。
コール音すら聞き取れないほどになり、焦りながら一度耳から離した。もう一度かけ直そうと作して、ふとその畫面が目にる。
私のスマホはこの前の依頼の時、扱いを誤ってしまい畫面にヒビがってしまっている。畫面に三本、薄い線が見えるのだが、そのヒビに違和を覚えた。
覗き込んでいると、突如スマホの畫面が消えて真っ暗になる。九條さんに電話を掛けようといくらかれるもまるで反応しない。電源ボタンを長押しする。
「何? なんで……! 九條さん!」
焦ってそう聲をらした時、ピシッと畫面に新たにヒビがったのだ。ついきを止めて注視する。
何もれていないのに、畫面にゆっくり線が増えていく。
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