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( ^-^)_旦~

味な食事を終えたあとは、ちょっと一休みしてウォルトさんと一緒に魔からけた傷の回復合を確認することにした。

いてもまったく痛みをじないので、傷は治っていると思ってるけど…。

「ドキドキします…」

顔は強張ったまま、張の面持ちでに手を添えて深呼吸する。やっぱり、がっつり殘っているであろう傷痕を見るのは勇気がいる…。

そんな気持ちを察してくれたのか、ウォルトさんから切り出してくれた。

「出來る限りの治療はしたけど、傷が深かったから痕が殘ってる可能が高い。もしそうだとしても、仕方ないと思えるかい？」

それは當然のこと。解っていて聞いてくれてかるんだ。

「大丈夫です！私は、命が助かっただけで萬々歳です！」

「じゃあ、包帯を解いてみるよ。本當に覚悟はいいかい？」

「はい！ひと思いにやっちゃって下さい！」

私が発した若干ヤケクソな聲に「いい返事だ」と頷いたウォルトさんはゆっくり包帯を解いてくれる。

強がってみたものの…やっぱり怖い。

ギュッと両目を瞑って眉間に皺を寄る。『もし、大きな傷痕が殘ってしまったら…』なんて余計なことを考えてしまう。

冒険者になるときに覚悟してたつもりだったけど、いざその時がくると複雑な気持ちになるなんて意志が弱いにも程がある。

左目、手、腳、そして腹部に巻かれた包帯がスルスルッと解かれていく。やがて全ての包帯が解かれウォルトさんの聲が響く。

「うん。傷はしっかり治ってるみたいだ」

もう一度深く深呼吸したあと、恐る恐る瞼を開いて自分のを隅々まで見る。

「…………えっ？！」

想像していたモノとあまりにかけ離れた景に、驚きを隠せない。

「傷痕が……ほとんどない？」

よく目を凝らして見れば、うっすらと傷痕は殘ってる。逆に言うと、そこまでしないと判別できないほど目立たない。ほんのり皮のが違うような気がする程度だ。

『こんなことって…あり得るの…？』

決して淺い傷ではなかった。それは傷を負った自分自が１番理解している。オーレンほどではないけど、魔の爪でを削られた。激しい痛みに襲われたからこそ覚えている。

だからこそ…ウォルトさんが回復薬を使って治療してくれたとしても、この短期間では良くて傷が塞がっている程度だと考えてた。

ただ、現実は予想を遙かに上回っていて、傷はほぼ完治してる。まるで魔法のように…。

『信じられない…』

言葉を紡げないでいると、ウォルトさんが口を開く。

「治療は上手くいったみたいだけど、やっぱり傷痕が気になる？」

「それは…。その通りなんですけど…」

「しだけ痕が殘ってしまったね。もっと早く治療できていれば、より目立たなかったと思うんだけど…。ごめんね…」

ハッと気付いて慌てて否定する。

「違います！ウォルトさんのせいじゃないですし、傷痕が殘っていることに驚いてるんじゃなくて、むしろ逆というか…」

「逆？」

ウォルトさんは首を傾げる。

「あれだけの傷を負って…この程度しか痕が殘っていないことに正直驚いてます」

なるほど、と合點がいった様子。

「回復薬もよく効いたみたいだし、君たちは若くて回復が早い。そのおかげもあるだろうね。傷痕を殘さないためには、早く処置するのが重要なんだ」

「そうなんですね。実はウォルトさんって森の賢者なのでは？凄いです！」

謝の気持ちでウォルトさんを見つめる。々と獣人らしくないように思えるが、本當に賢くて優しい恩人…？…いや恩貓人だ。

「大袈裟だよ。ほとんどボクの師匠のけ売りだし。けど森の賢者か…。もし存在するなら會ってみたいね」とウォルトさんは微笑んでくれた。

★

次の日、約束通り回復薬の作り方を教わることになった。

材料を採取するために、しの間だが家を離れるので、オーレンに留守番を頼もうと事を告げる。

すると…。

「アニカだけズルいぞ！俺も行きたい！」

「ズルいって…」

既に元気を取り戻しているオーレンは、駄々をこねだした。気持ちは解るけど、けた傷は私よりひどかったんだから大人しくしてしい。

そこでウォルトさんが優しく告げる。

「心配だから、今日までは安靜にしておいてくれないか？回復薬については、オーレンにも作り方を教える。約束するよ」

お世話になっているウォルトさんに優しく諭されては無理は言えないと、オーレンは大人しく引き下がる。

「…ちゃんと大人しくしときなさいよ」

ジト目で信用していない風に告げる。長い付き合いだから解る。この様子からすると、大人しくしているとは思えない。

「解ってるよ。どっかの食いしん坊が薬草を全部食っちまって、結局覚えきれなかったって結果にならないように祈っとくよ」

やっぱり私だけ行くことが納得いかないのか、子供のようなことを言い出した。しかも、嫌味のように食いしん坊だと暴してきた。

「子供みたいなことを…」

呆れてモノが言えないでいると、ウォルトさんが遠慮がちに話しかけてきた。

「アニカは食いしん坊なのかい？さっきので食事は足りた？まだ食材はあるから、足りなかったら遠慮しないで言ってくれていいからね」

真顔のウォルトさんに胃袋を心配されて、恥ずかしさで顔が真っ赤になる。

量が足りなかったのは事実……なんだけど、『コイツ…絶対あとでぶん毆る！』と心に決めて、元気になったオーレンの笑い聲が響く部屋を後にした。

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