《寢取られた元カノ?、知らない許嫁、キャな馴染も皆要らない。俺のみは平穏な高校生活だ!》三學期にはバレンタインデーがある
冬休みもあっという間に終わり三學期が始まった。
席替えで廊下側一番後ろになった。ついていないが仕方ない。涼子が俺の前に來た。健司は斜め前で良かった。
涼子とは、関係を戻した訳ではないが、學校では友達として普通に話したり晝食を摂ったりしている。部活も再開したようだ。
彼の様子を見ている限り白河との関係は全くない様だ。毎日の登下校、土日のいづれかは會っている。會っていない日もスマホで連絡をする。もう大丈夫だろう。
俺が狹量なのかもしれないが、を合せるとか手を繋ぐとかは、まだとても出來る心ではない。
一月もあっという間に終わった。妹の瞳は推薦でこの高校に決まったらしい流石だ。
そして世の中バレンタインデーなるものがあるらしい。俺は去年まで全く縁も無かったので興味が無かったが。
教室にる前、廊下を歩いていてもあちこちで子が男子にチョコを渡している。中々良い事だ。
教室にっても何故か男の方が浮足立ってした。
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涼子とは手は繋がないが一緒に登校している。教室に著くと
「はい達也、バレンタインチョコ。あなたの為に一生懸命手作りしたから食べて」
「ああ、ありがとう」
ちらりと健司を見るともう機の上がチョコで一杯だ。流石イケメン。でも羨ましいなんては俺には湧かない。面倒なだけだ。
今も健司はの子からチョコを貰っている。あれどうするんだろう。晝食時に聞いてみるか。
一時限目が終わり、次の授業の準備をしていると後ろから肩を叩かれた。振り向くと
三頭先輩が立っている。
「三頭先輩」
「立石君、これ、手作りだから食べてね」
うっ、周りから視線を集めている。
「わっ、三頭先輩だ。學校一のと呼ばれ績トップ憧れるなあ」
「私も。今日もしいわね」
「お、俺挨拶しに行こうかな」
「やめときなさい。相手にされないわよ。あの人に告白して涙流した人何人いると思っているの」
「そ、そうなの?」
なんか凄い事言っている。この人そんなに凄いの?
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「立石君、今日は図書室一緒にやろうね。じゃあ放課後に」
ウィンクしていきやがった。
「ね、ね、ねえ。見た」
「見た、見た。見たー」
「も、もしかして三頭先輩の噂の彼って」
「えーっ、そんなー!」
「どしたの?」
「私今から立石君にチョコ渡そうと…。勝負にならないよー」
おい、神様。待ち人ってこれか。俺待ってないぞ。それより祈った學校の平穏はどこ行った。
を元に戻すと涼子が真っ赤な顔して凄い形相で俺を睨んでいた。そして
「達也の馬鹿。ふん」
前を見てしまった。
確かに三頭先輩には、あれ以來先輩に告白がある都度ボディガードをさせられている。その都合で一緒に帰ったりもしていたのだが。
結局晝休みまでに俺の所には涼子、三頭先輩、知らないクラスのの子二人からチョコを貰った。
神社の神様、待ち人ってこれじゃないよね。俺待ってないし。
晝休み、俺は健司と涼子と一緒に學食で晝食を摂っている。なぜか健司の目が俺を見て笑っている様に見えるのは気の所為か。反対に涼子は機嫌が悪い様だが。
いつものB定食を食べていると
「達也、モテるじゃないか」
「はっ、健司から言われてもな。それに俺にとってはチョコなんていい迷だ」
「達也、私のチョコも?」
涼子が悲しそうな目で俺に言って來た。
「い、いやいや涼子のチョコは思い切り嬉しいぞ。うん」
「じゃあ、三頭先輩のチョコ捨てて」
「えっ、それは失禮だろう」
「じゃあ、私のとどっちが大切?」
「…………」
「本宮さん!それは言い過ぎ。達也が困っている」
「でもう」
「気持は分かるけど仕方ないよ」
「…………」
放課後、俺は職員室で鍵を借り、図書室に行く。何故か涼子が一緒だ。
「涼子、部活は?」
「今日はいい。もっと重要な問題が発生している」
「重要な問題?」
そのまま図書室に行くと三頭先輩がり口で待っていた。
「達也」
「先輩、學校じゃ…」
「待って、達也って呼んだよね。どういう意味?」
「えっ、どういう意味って?」
「本宮さん、あなたには関係ない事よ。私と達也の関係よ」
先輩、なんで油に火を注ごうとするの?
「達也、どういう事?三頭先輩とどういう関係なの?」
「い、いや。どういう関係と言われても」
「本宮さん、こういう関係よ」
いきなり三頭先輩が俺に抱き著こうとして
スパッと涼子が俺と先輩の間にって三頭先輩を押しのけた。
一瞬、先輩がよろめいたが、立ち直り
「本宮さん、いい加減にして。私と達也は図書委員よ。これから図書室を開けなくてはいけないの。邪魔しないで。達也開けて」
「は、はい」
俺、子間闘爭弱いです。
図書室の開室処理を終わり通常運用にると何故か先輩は付の予備椅子に座り、涼子は付のすぐ前にあるテーブルの椅子に座った。
室してくる常連さん達が何か恐る恐る二人を見ている。アニメなら○○線でも出し合っているのだろうか。
何とか平穏?なに予鈴が鳴った。室に居た生徒達が退室を始めたので本の返卻処理を行い、本棚へ本を戻して締め処理をした。図書室を一通り見回って落としや汚れが無いか確認すると
「あの、二人共もう閉めます。退室して下さい」
「「分かった」」
二人が退室したのを見計らって俺もスクールバッグを持って図書室を出ると…ほっ、二人共いなかった。
職員室に鍵を返して下駄箱に向かうと…二人が待っていた。何も話していない。だから怖い。
二人を無視してローファーに履き替えると
「「達也、一緒に帰ろ」」
「…………」
無視して勝手に帰ろうとすると
ガシッっと先輩は腕を涼子は制服の袖を思い切り摑んだ。
そのまま駅に向かう訳にもいかず
「なあ頼むから離して。でないと帰れない」
「「帰らなくてもいい」」
「もう分ったよ」
仕方なくそのまま駅へ。周りの生徒が、何だあれという顔で痛い視線を送って來る。
何とか家に帰る事が出來た俺は、玄関を開けるなり
「お兄ちゃん、今年はチョコあるんでしょ。頂戴」
なんなんだ。仕方なく
「駄目だ。お兄ちゃんが全部開けてから」
「全部、えっ、ええー。一つじゃないの?」
タタタッ。
「お母さーん。お兄ちゃんがチョコ一杯貰って來たー」
はあ、おかしいな。俺のメンタルが削られて行く。
―――――
はて?
次回をお楽しみに
面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意が沸きます。
想や、誤字字のご指摘待っています。
宜しくお願いします。
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