《寢取られた元カノ?、知らない許嫁、キャな馴染も皆要らない。俺のみは平穏な高校生活だ!》三頭先輩は考える
俺立石達也。今日の晝休み可い妹の瞳からとんでもないお願いをされた。本宮涼子、俺の元カノ(のはず)の妹涼香の安全を守ってくれというお願いだ。
はっきり言って尋常じゃない。でもその理由は理解できるものではあるが…。どうすればいいか分からない。
ただ一つだけ俺に利があるとすれば涼香ちゃんが図書委員になってくれるという事だ。だが、事はそんな簡単に済ませる訳にはいかない。
それは三頭先輩の弾発言が有ったからだ。俺の単純な頭でも明らかに危険信號が點燈している。そう子という未知の領域に住む生命の戦いの火蓋が切って落とされそうだからだ。
……勝手にそう思っているだけだけど。
もしそこに可い妹が涼香応援で參戦したら収拾が付かなくなる。そこで事前に三頭先輩に相談する事にした。もちろん先輩の呼び名に注意して。
今日は月曜日、もうすぐGWを前にしてみんなウキウキしているが、俺の心は日本海の底を歩いている気分だ。重圧でが重い。
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放課後になり、俺は図書室に行く。月曜日は連絡事項をけ取る日だ。俺は早めに職員室に行って鍵をけ取ると図書室の鍵を開けた。
そして開室処理をしていると
「達也、早いわね」
「三頭さん、立石と呼んで下さい」
そう來たか。私は仕方なく
「分かったわ。立石君。こんなに早く開室するという事は、私に相談があるんじゃないの?」
やっぱり俺の頭は、一部の人間向けに思考を外部表示する機能が付いているらしい。この機能は故障しないのだろうか?
「はい、実は一年生から図書委員になりたいと頼まれまして」
「それで?」
なんかこれから言う事があらかじめ分かっているんじゃないか。
「なりたいという生徒は俺の彼の本宮涼子……」
「元カノでしょ」
うっ、きつい。いきなり言葉を切られた。
「その元カノの妹でして」
「えっ?!」
それから俺は妹の瞳と涼香ちゃんと晝休みに話した事を三頭先輩に話した。
「…………」
これは事が深いわ。図書委員になる事は問題ないけど…。
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達也が毎日本宮涼香を家に送って行けば自然と姉の涼子と接する事になる。この人は優しい。最初拒んでいてもいずれれてしまう可能が大きい。
図書委員になるのは妹を送って行く事が條件だとしたら。…今の所彼の周りにの影はない。だから安心していたのに、まさかの展開だわ。
「あの、三頭さん」
「あっ、ごめんなさい」
「三頭さん、今三年ですよね。この秋には委員を辭めますよね。そうすると擔當俺一人なので厳しいです。
最近図書室の利用者も増えて來ていますし。々問題はありそうですけど、取敢えず本宮さんに図書委員になって貰うというのはどうでしょうか?」
「本宮さんは誤解あるから名前呼びにしましょう。そうね。確かに立石君の言う事にも一理あるわ。取敢えず涼香さんに図書委員になって貰いましょう」
私はこれが失策で有る事を大分先になって知る事になる。別の意味で。
俺は図書室を閉めて職員室に鍵を返し、駅まで一緒に歩いた。
「ねえ、GW何か予定っているの?」
「いえ」
「そう、なら私に付き合ってくれない」
「えっ、付き合うって?」
「別に大した事ではないわ。買いに付き合ってしいだけ」
この時、俺は去年涼子にはめられた事を思い出した。
「三頭さん、その買い俺が一緒でも問題ない買いですよね?」
「よく意味が分からないけど、達也が一緒でも何も問題ないわ」
「そうですか。ならばいいですよ」
校外だから名前呼びか仕方ない。
「じゃあ、明日會う日にちとか待合せ場所とか教えるわね」
「はい」
「じゃあ、私こっちだから」
そう言って三頭さんは俺とは別のホームに行った。
俺は家に帰ると部屋に居た妹に
「瞳、明日からでも涼香ちゃんの図書委員大丈夫だぞ。でも送るのは駅までだ」
「うん、それで良いと思う。明日涼香ちゃんに言っておくね」
「ああ、明日、桃坂桃子先生に図書委員になりたいと言えば、後は教えてくれる」
「えっ、お兄ちゃん、桃坂先生知っているの?今の瞳のクラスの擔任だよ」
そうか、あの先生去年と同じ1Aの擔任か。
「ああ、俺も一年の時の擔任だ。それと図書室管理の先生だ」
「そうだったんだ。じゃあ話は早いわね」
何の話だ?
私、三頭加奈子。達也にGWに買に一緒に行って貰う約束が出來た。彼が、俺が一緒でも問題ないですよねと言っていたけどどういう意味だろう?
まあいいわ。デパートに行く日はGW二日目そしてその日にもう一度會う約束で來れば。
ふふふっ、楽しみだわ。
翌日、瞳と涼香ちゃんは桃坂先生に図書委員になりたい事を言うととても喜んだと言っていた。ちなみ瞳はならなかったらしいが。
火曜日は三頭先輩が擔當だ。涼香ちゃんに上手く説明してくれているだろう。ちなみに火水は瞳が図書室で勉強して一緒に帰るらしい。それ以外の曜日は俺だ。
まあ、俺が涼香ちゃんと仲が良いという事をアッピールする事が目的だし、今回の事は問題ないだろう。
そう思っていた。
そしてその週の木曜日。今日から土曜までが俺の擔當だ。俺が職員室から鍵を取って來て図書室へ行くと瞳と涼香ちゃんが待っていた。
「早いな」
「はい、今日から瞳ちゃんのお兄さんと一緒なので楽しみにしていました」
まあ言葉の意味は深く考えない方が良さそうだ。
「じゃあ、お兄ちゃん私行くから、涼香ちゃんを宜しくね」
「ああ任せてくれ」
瞳の後姿を見ながら
「じゃあ、涼香ちゃん始めようか」
「はい」
涼香ちゃんは、三頭先輩から図書管理システムの作は教えて貰っているようだが、まだおぼつかないので、一応彼にキーボードをらせながら、分からなそうな所を俺が教える様な形にした。
もうしで閉室のなろうとする時間に
「この本返卻します。立石君」
付に來た子生徒を見ると前に意味の分からない事を言っていた小松原さんだ。
本を涼香ちゃんがけ取り、返卻処理を力始めたが、手が止まったので俺が教えてあげると
「そうか、この手が有ったか。私も図書委員になろうかな」
「えっ?!」
「ふふっ、冗談よ立石君。またね」
そう言うとサッと図書室から出て行ってしまった。何なんだあの人は。
「立石先輩。返卻処理が出來ました」
その時下校の予鈴がなった。俺は、涼香ちゃんに書棚への返卻処理と本の書棚への戻し、それに締め処理の一連の処理を作しながら説明すると
「ふふっ、瞳ちゃんに聞いていた通りですね。立石先輩は優しい人です」
「…………」
まあ、意味はないだろう。作を教えているだけなんだから。
この後、涼香ちゃんを連れて図書室の鍵を職員室に返すと下駄ばきで履き替えて校舎の外に出た。彼は既に待っていた。
まだ、部活帰りの生徒達も殘っていたが、
「涼香ちゃん帰ろうか」
「はい」
その言葉に周りの生徒が驚いた顔をしていた。
電車の方向は同じなので涼香ちゃんの家の最寄り駅まで送ると
「立石先輩、今日はありがとうございました。明日からも宜しくお願いします」
「ああ、了解だ」
彼がホームに降りて階段の方向に歩いて行く。髪のが長いとはいえ、その後ろ姿が涼子と重なってしまった。
――――――
うーん、さてどうなる事やら?
次回をお楽しみに
面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意が沸きます。
想や、誤字字のご指摘待っています。
宜しくお願いします。
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