《寢取られた元カノ?、知らない許嫁、キャな馴染も皆要らない。俺のみは平穏な高校生活だ!》達也の言い分

午前中の授業が終わり晝食の時間になった。

「達也、俺購買に行って來るわ」

「そうか」

健司が購買に晝飯買いに行った。俺達と食べる為だ。

「達也さん、機を付けましょうか」

立花さんが自分の機を持ち上げようとしたので

「俺やります」

さっと立つと彼が退いたので彼の機を移させた。

「ふふっ、お優しい」

「ねえ、見た」

「うん、なんか立石君って凄く優しいよね。なんで私気付かなかったのかな」

「みんな思っているよ」

「逃がした魚はお大きいかぁ」

「あんたの場合、針に引っかかってもいないでしょ」

「そだね」

耳にって來る話を無視していると健司が帰って來た。

「買って來たぞ」

「おう」

「達也さん、お弁當です」

立花さんはお弁當れだろう大きなバッグと小さなバッグを機の上に乗せた。ああ、朝持っていたのはこれかあ、明日は俺が持たないといけないな。

「ふふっ、朝は私が持つから良いですよ」

な、なんでー?俺の頭の中駄々洩れなの???

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立花さんが作ってくれた俺用の弁當はおかず用とご飯用のボックスが二段になっている。彼が開けてくれた。

「おっ、凄い」

これ皆立花さんが作ったのって聞くの失禮だよな。それではまるで誰かが助けてくれたことを疑っている事になる。

「ふふっ、達也さん。半分はお母様に手伝って貰いました。ごめんなさい。その時までには私が全て出來る様にします。それまではお許しください」

「い、いや立花さんが謝る事はないよ。それにとても味しそうだ」

「そう言って頂けると嬉しいです。食べましょうか」

「ちょっと聞いた。その時までにはって」

「うん、聞いた聞いた。もしかして立花さんがここに転したのって」

「えっ、ええ、えええーーー」

「聲大きい」

「達也さん、ここも賑やかですね。でも最初だけでしょう。いずれクラスの皆さんも慣れますから」

「…………」

子トークってのは怖いな。

私、桐谷早苗。私も學校にはお弁當持って來て教室で食べている。私は當然全部自分が作っているけど、彼(立花さん)は母親と一緒に作っているという。それはいい。だけどさっきの言葉、やはり最悪のシナリオが進んいるみたいだ。

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本當は高校卒業してからと思っていたのだけど。何処で仕掛けるか考える必要が有るみたい。

「どうしたの早苗。立石君達の方をずっと見て」

「あっ、いや何でもない」

立花さんが作ってくれた弁當は本當に味しかった。どこまで彼が作ったかなんて野暮な事は聞かずに

「立花さん、味しかったです。ありがとうございます」

「お禮はいいです。私の役目ですから」

「…………」

參ったなあ。

食事が終わってししてから

「立花さん、今日はグランドを案する予定だったけど、健司と話が有るから明日でいいか?」

「はい、私は構いません」

「立花さん、済みません」

「高頭さんが謝られる事はありません」

「健司ちょっと行くか」

俺は事が事なので育館裏に二人で來た。

「健司悪いな。々」

「別に良いけど。立花さんとお前結構面倒そうだな」

「ああ、さっきも聞いていただろうけど。俺の父さんと立花さんの父さんが知合いでな。遊び仲間でもあるらしいんだ。その関係で二人が、俺達を大學卒業後結婚させると言って來た。

出來れば高校卒業後には婚約もさせたいと」

「なんだそれ。仕事がらみの政略結婚とかか?」

「いや、違う。彼の父親は會社をやっていてな、その跡取りは長男がいるから問題ないらしい。俺の所も前に話した通りだ。

だから、今回の件、あくまで俺と立花さんの気が合えばという事になっている」

「なるほどな。それで立花さんのお前に対する態度が分かった。人でもないけど友達でも無いってところがさ。

差し詰め未來の許嫁というところか?ところで達也は彼の事どう思っているんだ?」

「別に何とも思っていない。まだ顔見知り程度で友達にもなっていないというところだ。婚約とかは親が勝手に言っているだけだ」

「あれだけの量だぞ。普通の男なら否応なくOKするだろうけどな」

「俺は結婚については自分がこれだからな。相手に量は求めない。お見合いでもいい位に思っている」

「ははっ、達也らしい。俺もお前を見習うかな。そうすれば三頭先輩といい、立花さんといい、文句のつけようがないが寄って來るからな」

「そうなのか。俺には分からないが」

「お前の言い分、世の中の男子が聞いたらみんな驚くだろうな。まあ分かった。事話してくれてありがとうな。これで立花さんへの接し方も分かったよ」

「悪いな」

健司はその後用事があるらしく、どこかへ行ったが、俺は教室に戻ると立花さんが自分の機で本を読んで…いなかった。他の子に囲まれて々聞かれている様だ。

俺に気付くと

「あっ、達也さん。お話は終わったのですか?」

「ああ」

俺が教室に戻るとサッとが引いたように立花さんの周りから誰も居なくなった。

「大丈夫だったか?」

「はい、何も問題ないです。皆さんお優しい方ばかりです。子トークというものです。楽しい會話でしたよ」

「なら良いんだが」

授業も終わり放課後になった。俺は今日は図書室擔當ではないので

「立花さん、この後用事が無かったらグラウンド案しますがどうですか?」

「はい、お願いします」

俺達は下駄箱で履き替えるとスクールバッグを持ったままグラウンドに歩いた。

グラウンドは部活をやっているから見れば分かる。説明するほどでもないが

「この高校は進學校ですけど、野球、サッカー、男バレーボール、男テニス、男子バスケットボール、剣道、道がスポーツクラブであります。

後は生徒會と文蕓部それに図書委員ですね。來週からは中間考査週間にりますから部活は今週までです。

育館はあっちです。行きますか?」

「ええお願いします。ところで達也さんは何部にっているんですか?」

うっ、不味い事聞いてきやがった。でも流れではこうなるよな。

「図書委員です。後文蕓部の手伝いもし」

「そうですか。私もお手伝いしましょうか?」

「いや、今はいい。必要になったらその時お願いする」

「分かりました」

これで立花さんが図書委員にでもなったら収拾がつかないからな。

その後、育館に案した。中ではバスケの練習が行われおり健司がいた。いい顔をしている楽しそうだ。

その後、駅まで送って行ったが、

「達也さん、お話があります。些細な事なのですけど。達也さんにはお知らせしておこうと思いまして」

「何でしょう?」

「実は、私車で通學しています。但し駅までです。こちらの改札からって反対側の改札を抜けたところに迎えの車が來ています。學校には許可を頂いています」

「そうですか」

「もっと何か言われると思いましたけど」

「別に良いと思います。セキュリティの事もあります。俺の妹も必要に応じて家の車を使っています」

良かったわ。やはりこの方は理解あるお方です。

俺は改札で別れるといつものホームに行った。よく見ると彼はどのホームにもいない。

しかし、どうしたものかな。大學卒業後に見合いは良いとは思ったが、高校の時からその人がいるのは隨分話が違う。俺の高校生活が拘束されているのと同じだ。

何とか自由にならないものかな?

――――――

自分の思いは中々通りませんね。

次回をお楽しみに

面白そうとか、次も読みたいなと思いましたら、ぜひご評価頂けると投稿意が沸きます。

想や、誤字字のご指摘待っています。

宜しくお願いします。

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