《パドックの下はパクチーがいっぱい/子大の競馬サークルの先輩が殺された?著ぐるみの中で?先生、どうする? 競馬ファン必見、妖怪ファン必見のライト・ラブリー・ミステリー》プロローグ 弐
世は太平。
年寄りの自殺が増えたからといって、人が何人か絞め殺されたからといって、それがどうした。
ワシはそう思うのだが。
今、北陸路のとある集落の屋敷にいる。
ワシは山中に住んでおったが、ここ數十年は、ワシをワシと認めることができる老婆とともに住まいをいたしておった。
娘ごが二人。屋敷にやってきた。
老婆が死に、人の住まぬ屋敷はたちまち廃れる。
廃屋となった、こんな荒れ果てた家にどんな用があるのか。
獣か妖しか住んでおらぬというのに。
二人して、屋敷をうろついておる。
屈託なくはしゃいだ聲を出して歩き回っているが、一何を探しているのやら。
なんじゃ?
うち一人がしゃがみ、ワシを手招きするではないか。
見えるのか。
ワシを。
今の姿のワシを。
む。
見覚えがあるような。
この娘ごが子だったころ……。
面影があるような……。
まあよい。
ワシもそろそろ飽きてきた。
ひとたび、人の世に慣れれば、もはや戻れぬ。
こやつらに著いていくのも一興やもしれぬ。
むろん、人知れずに。
「これで作ってくれ」
がそう言うと、老婆は錦のお守りのような小さな袋をつまみ上げると、こう問うた。
「何と封する」
はし迷ったが、きっぱり「」と応えた。
案の定、目を上げた老婆の顔が引きつったかに見えた。
白髪がさらにれた。
「なんじゃと」
「。LOVE、ラブ」
実際は迷っていたわけではない。
この言葉に決めてあった。
ただ、やはり照れくささがあった。
「おめえ、これがなにか、わかっておるのか」
「ああ、知っている」
「いいや、知らぬのじゃろう」
「知っているから頼みに來た」
「これらはみな、なにものかを封印するためのものぞ」
老婆が、並んだ品々の上に手を泳がせた。
すすけた著の袖から老いて痩せ細った腕がむき出しになった。
村を貫く細く曲がりくねった小徑の突き當り。
この先はもううっそうと茂る暗い杜。
巨大な椋木の枝が小屋を覆うようにびている。
この木の葉は秋が來ても落ちることはない。
小屋に住む呪師。
平安の時代からここで、この商売をしているという。
とすれば、元は人か。
どうでもよい。
「まあ、よいわ。おめえ、たかが齢七十ほどであろう。小娘ならそういう言葉を好むやもしれぬわい」
老婆の前には、黒や白の玉石、きれいに表面を削られたとりどりの木片、水晶玉や様々な布製の袋、固く閉ざされた二枚貝などが並べられてある。
翡翠の勾玉、石製の箱や木箱、石刃、不思議な文様が描かれた円形の青銅の板なども、一段高い棚に並べられてある。
「で、何を封するつもりじゃ。お代は前金でいただくぞ」
「ええ。でも、々細工も頼みたい」
「ん?」
「この紐を通してほしい」
「んん?」
「ほら、首に掛けられるように」
老婆は今度はっきり嫌な顔をした。
「おめえ、そんなことをして何に使うつもりじゃ。これは」
「わかっている。妖や、霊魂や気と呼ばれる力、霊や神仏までも、そこに書かれた言葉によって封印することのできるもの、だろ。で、もう一つ細工を」
呪師の顔がますます歪む。
「封印するんじゃなく、住まいとすこともできるわけだろ」
「いったい、おめえは」
「私の住まいにする。わかったら、さあ」
老婆の歪んだ顔が徐々に憐れみを帯びてきた。
「やれやれ、今時の小娘は何を考えておるのか」
老婆は小屋の奧へと消えた。
待つことしばし、「って參れ」と、聲がした。
「一糸纏わぬ姿ぞ」
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