《パドックの下はパクチーがいっぱい/子大の競馬サークルの先輩が殺された?著ぐるみの中で?先生、どうする? 競馬ファン必見、妖怪ファン必見のライト・ラブリー・ミステリー》プロローグ 參

オレは、ヒキをくわえ、道沿いの側を落ち著けた。

底はり気があって心地よい。

ここでこやつを。

と、數人連れのハイカーがやってきた。

やれ、お楽しみの時間だというに。

しかし、こちらに気づきはしまい。

が、ヒキめ、ここぞとばかりに暴れだしよった。

ちっ。

若衆に気づかれてしもうた。

くっ。

カメラまで構えて近づいてくる。

ヒトに見える姿をしておったのがまずかったか。

オレは見世じゃないぞ。

クソッ。

鼻先にカメラを構えられては、こやつを飲み込むこともできやせぬ。

無念だが、まあ、また捕えればよい。

ここはひとまず退散。

忌々しい。

オレはくわえたヒキを離し、若者たちの足元に飛び出した。

驚かせてやろうぞ。

藪の方へ逃げればよいものを、一人の娘の足に噛みつかんばかりに勢いをつけて。

あっ!

が、尾をつかまれた!

あああっ!

逆さ吊りにされたかと思うと、たちまち首元を摑まれた。

砂利を満載したトラックが勢いよく通り過ぎていった。

あっ、痛っ。

跳ね飛ばされた石が誰かに當たったようだ。

えっ!

オレを摑んだのは娘。

その娘の顔が近づいてきて、オレの目をじっと見つめている。

こやつ!

わっ!

頭部にを付けられた。

「巳さん、危ないでしょ。道路に飛び出したら」

確かに、運が悪ければトラックに轢かれていたやもしれぬ。

その後に待つ運命は道に橫たわる干だ。

「わあ、アンジェリナ、蛇、れるんだ」

「さあ、さっきのカエル、まだそこら辺にいるでしょ。ごめんね、お食事の邪魔をして」

と、そっと藪の中に逃がしてくれた。

オレは、アンジェリナという名を覚えた。

そして、に今まで覚えたことのない覚が生まれた。

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