《パドックの下はパクチーがいっぱい/子大の競馬サークルの先輩が殺された?著ぐるみの中で?先生、どうする? 競馬ファン必見、妖怪ファン必見のライト・ラブリー・ミステリー》14 分擔を決めた方が進めやすいかも
「これで全員ね」
ハルニナの到著を待って、部活が始まった。
「今日は、競馬のことはなし」
いつものようにフウカがチューター役を務める。
「事件のことなんだけど」
想定していたとおり、誰も異論はない。
「報換や意見換より、先にすることを決めて、その分擔を決めた方が進めやすいかも、と思ったのよ」
とはいえ、所詮は素人の調査。たいしたことができるはずもない。
「學生の分際で、関係者に失禮な質問をして回るのには限度があるけど」
ただ、リオンから報を仕れることは、しはできるだろうという。
「警察の調査結果を教えてくれたりはしない。けど、何をしているのか、支障のない範囲で教えてくれると思う」
警察庁の大幹部である親の威を有効に使って、人の刑事の口から聞き出そうというのだ。
「フウカ」
ミリッサはさすがに不安になったが、
「大丈夫。決して無茶はしないし、先生はじめ大學に迷がかかるようなことはしないから」
と、微笑んでみせた。
まず、ノーウェ先輩の辺調査。
これがやはり一番よね。
先輩のことを知っているようで、それは普段の、つまり表面的な部分を大學という場を通して垣間見ていただけのこと。
ハルニナ以外はみんな後輩だし、聞き込みがいると思うのね。
端的に言えば、先輩が恨まれるようなこと。この有無の調査ね。
もっと言えば、殺してしまいたいと思うほど、先輩を憎んでいた人がいないかどうか。
調査としては王道でしょ。
でも、どの方面に調査すればいいのか。私たちにできること、これはししかない。
大學時代のことがひとつ。それから、先輩のに最近起きた新しい出來事。これは二つ。
就職されたことと、結婚されたこと。
再生財団にはつてがないから、正面から行くしかないわ。
だれか、つて、ある?
だれも手を挙げる者はいない。
じゃ、これは……。
ミリッサは手を挙げた。
つてがあるわけではない。
そんな大組織に子學生がひとりアポイントを取ろうとしても、うまくいくはずがない。
人事部に、つまり新卒採用に絡めて、というわけにもいくまい。
そんなことをすれば、この娘たちの將來にデメリットになる恐れがある。
「えっ、先生もやってくれるんですか」
「手伝えることはする」
「うわ、助かります!」
ノーウェを教えた教だと言えば、面會くらいはできるだろう。
「でも、補佐は付けてくれ」
ハルニナが手を挙げた。
次にフウカが提案したのは、結婚のいきさつやそれに関係した人々。
「まさか、先輩の新しい家族を疑ってるなんてことはないけど、一応は押さえておくべきかなって」
「それって、ジーオ先輩が適任じゃない?」
ジンの意見はもっともだ。
しかし、フウカは首を振った。
「ジーオ先輩には、もっとふさわしい調査をお願いしようと思ってるのよ」
ノーウェの友関係を洗うこと。
「でも、それって」
と、またジンだ。顔に不満が見て取れる。
「どういう意味?」
と聞いておいて、フウカはまた笑った。
「もちろん、ジーオ先輩の報だけを頼りにするわけじゃないわ」
ジーオも調査対象者のひとり、とまでは言わなかったが、意味は十分に伝わった。
フウカがハルニナをちらりと見た。
ハルニナ、ジーオ、ノーウェの學年度は同じである。
ハルニナが無反応なことを諾ととって、フウカは會を進行させた。
決めた擔當はこのようになった。
警察からの報収集。フウカ。
大學での聞き込み。フウカを中心に、全員で取り組む。
財団での聞き込み。ミリッサ。補佐ハルニナ。
競馬場での聞き込み。ジン。
ノーウェの新しい家族への聞き込み。ラン。補佐ハルニナ。
ノーウェの友関係の調査。メイメイ。ジーオが補佐。(実は聞き込み対象でもある)
「友関係って、どうやって?」
と、メイメイ。
「そこから考えて。ジーオ先輩と相談しながら」
それぞれ、進捗は隨時、フウカに報告、ということになった。
「それから、今週の競馬場からスペーシアが復帰するわ。一応、報告」
サークルメンバーの四年生。數か月のブランクがあったが今週から戻ると、フウカに連絡があったという。
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