《パドックの下はパクチーがいっぱい/子大の競馬サークルの先輩が殺された?著ぐるみの中で?先生、どうする? 競馬ファン必見、妖怪ファン必見のライト・ラブリー・ミステリー》42 どっちの方が好き? あるいは許せる?
ミリッサは、やはり気味の悪い話だと思った。
メイメイやハルニナに対して持った印象ではない。
あくまで、話の容にじただけのこと。
「で、そのPHってのは、どれくらいいるんだ? マニフェストした人の割合は?」
メイメイやハルニナが、そのPHであることは話の指し示すところから、もう間違いない。
「なあ、メイメイ」
「なに?」
「君やハルニナは」
「あ、そういうことですね。そうですよ。ハルニナも私もれっきとしたPH」
はっきり言われて、ミリッサは後をどう聞けばいいのかわからなかった。
質問してこないことに安心したのか、あるいは自分の顔に恐怖や嫌悪がないことに安心したのか、メイメイは思い切り笑顔を作って、膝に手を置いてきた。
いつもの自分であれば、払い除けるが、今はそうはしなかった。
なぜか、その方がこれから語られることを安心して聞けるような気がした。
メイメイの掌の溫かさがズボンの上からも伝わってきた。
「それで、ここからが大切な話。今までの話も口外無用。先生だから話してる。これはわかってね」
ああ、そうなんだろう。
もちろんだ。
「さっきの質問、答えてくれてませんよ。ルアリアンとカニ、どっちの方が好き? あるいは許せる?」
わからない。
どっちがと言われても。
しかし、どちらかを選ぶとなると、カニの方だろうか。
ルアリアンは、完全に意識乗っ取りではないか。
そういうと、メイメイははっきり嫌な顔をした。
違うのか。
「よーく聞いてね」
「ああ、さっきから真剣に聞いてる」
「はい。意識の乗っ取りって考えるから、違う印象になるのよ。では、例を挙げるわね」
「うむ」
「アイボリーがカニだったとします」
「えっ、そうなのか」
「あくまで、例ですよ」
「知らない人を例にしてくれ」
「そうですね。じゃ、えっと、マオマオってことにしましょう」
マオマオはカニ。そこにユウコっていう意識がってきたとします。
マオマオはいつもびくびくしています。どんなタイミングでユウコの意識に自分の意識が切り替わるかわからないので。
マオマオとしてさっき誰かに話しことが、ユウコの意識に切り替わったことによって、真逆になるかもしれない。
まるで二重人格。
超近のことでいえば、さっきはおうどんを食べたいと思ったのに、今はビフテキを食べたいと思ってる、とかね。
「なるほど」
「延々と苦しむんです。どんな時も。それがいつ切り替わるかもしれず、びくびくして毎日を過ごすんです」
「大変だな」
「カニは、自分たちは相手の意識を尊重して、並列の狀態を作っていると主張しています。でも、それって、むごくないですか?」
「本人にとっては、きつい話だな」
「そうですよ。対してルアリアンは、二つの意識を一化します。乗っ取るって言わないでくださいね」
「ルアリアンね」
「はい。さっきの例でいうと、マオマオはマオマオのまま。ずっとマオマオです。でも、マオマオの意識の中にはユウコの意識も混じって溶け込んでいる。悩むことはありません。溶け込んでいるから違和もありません。いつの間にか、グンと大人になったマオマオがいる、というわけです」
「なるほどな」
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