《パドックの下はパクチーがいっぱい/子大の競馬サークルの先輩が殺された?著ぐるみの中で?先生、どうする? 競馬ファン必見、妖怪ファン必見のライト・ラブリー・ミステリー》46 危ない危ない。絶対に來ちゃだめよ
「あなた、よく聞いてくれた! 今、大學の四年生? さっきそう言ったよね。決して財団に就職しようなんて気は起こしちゃだめよ」
「そうそう。ちょっと初任給がいいからってエントリーなんてしちゃだめ。もし、もうエントリーしてたら、すぐに取り消した方がいい」
「どうしてなんですか?」
「財団の言ってることは噓ばかり」
「大きな聲じゃ言えないけど、老人福祉部って何やってると思う?」
「ケイキちゃんを老人に売る活なんじゃないですか?」
「あら、それなりに調べてるのね。危ない危ない。絶対に來ちゃだめよ」
「はい……」
「ケイキちゃんってのは」
二人が言うに、老人の話し相手、相談役、サポート役とは名ばかりで、老人の生きる意志を萎えさせるために送り込まれるものだという。
「そりゃ、お薬飲んだか、なんて言ってはくれる。娘の電話番號を忘れてしまったら教えてくれる。規則正しい生活を送るためにこまごま教えてくれる。でもね、それってどうやって機械が學習してる?」
「わかりません」
ここで二人にひと悶著があった。
組織人の端くれとして、言ってしまっていいのか、と。
「じゃ、こう言っとく」
と、言いたかった方のが折れた。
「ノーウェはその點では優秀だった。あの子、老人をたぶらかすのも抜群に上手で」
「へえ、どういうことなんです?」
ハルニナは、食い下がってみせたそうだ。
「もうし、就活中の學生にもわかるように教えてくださいませんか」
結局、全貌とはいかずとも、々驚くべきことを聞くことになった。
ケイキちゃん、それは高齢者を支援するためのマスコットとされている。
そこに噓はない。
ただ、ケイキちゃんロボット。AIが獨自で判斷できないことは、質問してくるのだという。本の組織に。
つまり、どう言っておけばいいですか、と。
それを擔當者が、ロボットにこう言っておけと伝達する。すると、ロボットは次の同じような機會が來れば、そのように反応するということ。
「でね、財団の本當の意図は、お年寄りをこの世から抹殺」
「待って! それって、言っていいこと?」
「いいじゃない。もう噂になってるし、そのうち分かること。それに、私、今月で辭めるし」
「でも!」
さすがに言い過ぎたと思ったのか、二人はハルニナに聞かなかったことにして、と言ったそうだ。
「ハルニナ、なんだか、とんでもないことを聞いたもんだな」
「まあねえ。まさかとは思ってたけど、高齢者の自殺が増えてるのはこれだったんだ。財団のケイキちゃんロボットがそそのかしているって噂、本當だったんだね」
「だよな。SNSネタだと思ってたけど」
「しかもよ。ケイキちゃんって、人工知能がすべて判斷してるんだと思ってたけど、違ったんだね。裏で人がメッセージを考えてた」
「ノーウェも、その一人だったってわけだ」
あまりに重すぎることを聞いてしまったものだ。
ノーウェの死が殺人だと仮定して進め始めた調査だったが、あらぬ方に拡散してしまった。
こんな課題に突っ込んでいけるはずがない。
ミリッサは、學生が取り組む相手ではない、と思った。
學生だけではない。自分も含めて。
「ハルニナ、どう思う? 調査、続けるべきだろうか」
返事は思っていたものではなかった。
うん、もう、やめようか、ではなかった。
「そう? 私は続けるべきだと思うわよ。だって、こんな中途半端で終われば、やはり所詮は學生のやること、って思われるでしょ」
「しかしだな」
「そう思われるのは、に合わないのよね。ミリッサもそうでしょ。よく授業で言ってるじゃない。悩んで悩んで、それはそれでいいこと。けど、結論を出さないのは、時間の無駄って」
確かにそうだ。
だが、でも、という気持ちがどうしても頭をもたげる。
「ま、フウカに伝えよう。それで彼がどう言うかだ」
「フウカは絶対にやめないと思うな」
「なぜ、そう言える?」
「だって、私が、続けようって言うから」
フウカもハルニナも、なぜ前のめりになるのか。
理解できなかった。
ただ、それを問いただす意味もないとも思った。
教師として、サークルの顧問として、指示することではない。あくまで、フウカの発案で、皆が賛意を示して始めたことなのだ。
フウカの機がどこにあるのか、その本意はわからなかったし、今、ハルニナの意思もどこにあるのかわからない。
いずれにしろ、顧問の講師がやめておけ、と言わない方がいいのだろう。
確かに、財団というブラックンボックスに恐れおののいたと思われるのも癪だった。
「さあて、もうその話は終わりにしよう。次は、俺のことだ」
殺されかけた理由の環境的狀況はメイメイから聞いた。
その奧にある事実の説明をハルニナから聞かねば。
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