《勇者パーティーに追放された俺は、伝説級のアイテムを作れるので領地が最強になっていた》『錬金013話 勇者グラティアス視點』

『錬金013話 勇者グラティアス視點』

ちくしょう、痛いあいいいいいいいいいいいいいいい!

飛ばされるたびにフィーネルから回復魔法をける。

ミーシャも同じだが、いつもの俺の攻撃が効いているなら、それでも大苦戦するだろうベヒーモスだ。

普通に戦っても異常に強いベヒーモスに、俺の攻撃が効かないので、苦しいのだ。

これでは不味いよな、フランツがいないから、まだいいが。

これで錬金士のフランツがいたら、お荷だ。

追放しておいて正解だったよな。

戦況は苦しい、はっきり言ってミーシャの攻撃しかないのだから。

俺が攻撃しても攻撃しても、ノーダメージに近いかな。

こうなるとベヒーモスは元気なのに、俺たちは疲弊していくばかりだ。

フィーネルが回復魔法をするも、きりがない!

グギギギギギギギ!

「あああああああああああ!」

ミーシャがダメージをける。

だめだ、戦力が足りない!

他の冒険者パーティーはどうしたよ?

応援はないのかよ!

タップが応援を送ると言ってたよな、あれは噓か!

「グラティアス!! だめよ、もうもたない、ベヒーモスに負けるわ!!」

「ヤバいな、こんなはずじゃなかった!」

「なんでグラティアスの攻撃が効かないのよ! それが一番の誤算よ!」

フィーネルが泣きそうに言ったけど、俺もわからないのだよ!

グギギギギギギギ!

ベヒーモスが攻撃を緩めない。

草原の地面は、めちゃくちゃになっている。

逃げ場がないくらいにベヒーモスに押されていた。

このままだと負ける!

まさか勇者パーティーの俺が負ける?

そんなのあり得ないよな。

無敵の勇者パーティーのはずだよな!

嫌だよ、嫌だよ、負けたくない!

「あああああああああああ、痛いいい!」

フィーネル!

ヤバい、回復魔法の使えるフィーネルがケガするのは、一番ヤバい狀態だ。

直ぐに回復魔法を自分にするしかない。

「フィーネル、自分のケガを治せ!!」

「治すよ、でももう魔力も盡きてきてるの!!」

「回復魔法、使うペース早かったからな、仕方ないよね」

魔法を使うには魔力が必要で、特に回復魔法は減が激しいのだ。

フィーネルの回復魔法は頼みの綱で、無かったら終わりだ!

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