《ネコと和解せよ〜ネコとカフェ店長の謎めく日常〜》19話 この世界は狂人がかしている
杏奈とミャー藤也は杏奈のカフェの二階にいた。
カフェの二階には、部屋は二つあった。ただ、杏奈が集めた食、カフェに料理のレシピ本、眺などの資料が雑におかれた置だった。いつか掃除しようと先送りにしていたら、いつの間にか置き狀態になってしまった。
はっきりいって人が寢られる場所ではない。
「汚いな! なんなんだ、ここは」
藤也は顔をしかめ、置部屋狀態の部屋を見てみた。
三人(二人と一匹?)は、杏奈のカフェにコロナ脳の嫌がらせの犯人を捕まえる為に來ていた。
店に嫌がらせをしているコロナ脳が銃価の関係者であると考えた三人は、まずこの犯人を捕まえてから、ミケ子の事件の糸口を探ろろうとしていたのだった。
この店に嫌がらせをしているコロナ脳の犯行時刻は深夜から早朝。こうして店を張り込んで捕まえようとしていたのだった。
「忙しくてここまで掃除する暇が無いのよ」
『言い訳よ、杏奈。私達はどこで張り込めばいいの?』
Advertisement
ミャーの指摘はもっともだった。店の二階の窓から張り込もうかと考えたわけだが、これでは仮眠も難しい。
「仕方がないでしょー」
杏奈はちょっと泣きそうになりながら、ミャーを抱き上げた。
「ま、一人ぐらいが休めるぞ。そうだな、二人はがカフェのり口で張り込み、一人が仮眠する事にしよう」
結局、藤也の指示で 1時間ごとに三人でうまく代しながら店のり口に張り込む事に決まった。
まず、藤也とミャーが店に張り込み、杏奈が仮眠する事になった。
さっそく藤也とミャーは、張り込みに下の方に行ってしまった。
一人殘された杏奈は、仮眠しようとしたが、こんな押しれ狀態に場所で寢られるわけがない。両親がカフェをやっていた時は、ここで寢泊まりもよくしていたと聞くが、あっという間にこんな狀況になった。やっぱり完璧に仕事して子力高!な狀況を作る出すのは、無理があるのかもしれない。
杏奈は窓から下を見下ろした。ミャーを抱えた藤也がキョロキョロと當たりを見ている。こんな目立つような張り込みで嫌がらせの犯人を捕まえる事はできるの?
うっかり藤也とミャーにこん風に犯人を捕まえようと探偵みたいな事を始めたわけだが、こんな素人の雑仕事で見つかるか?
疑問しかない。いつもの冷靜な心の部分が存在をまし、だんだんと冷めてきた。確かに聖書通りに考えれば悪魔崇拝者はいる事になるが、こんなの謀論じゃん!と杏奈は自分で自分にツッコミをれる。
こうしているとが乾いてきたので、下におり廚房に隣にあるバックヤードに向かう。ここは事務作業をする部屋で、小さなキッチンもある。そこでお湯を沸かし、常備している棚からカフェインレスのコーヒーを淹れた。
自分だけ飲むのもなんとも居心地悪くなり、マグボトル にコーヒーを詰めて藤也に持っていった。
「ねえ、犯人きた?」
店の前でミャーを抱えてキョロキョロあたりを見ている藤也に聲をかける。この姿だけ見たら完全に不審者だ。角度によっては坂口健太郎に見えなくもないのに、怪しい男にしか見えない。ホワイトボード説明中、ちょっとかっこ良く見えたのは気のせいだったかもしれない。
「いや、まだ不審者はいない」
「っていうか藤也の方が不審者っぽいよ?あと、これコーヒーね」
「気がきく!っていうかカフェインは?」
「一応ノンカフェインにした」
「気が周りすぎだろ!ぶっちゃけどっちでもいいよ!」
なぜか藤也は大笑いしてマグボトル のコーヒーを飲んでいた。
『杏奈は、合コンで料理を皿に取り分けるタイプね』
ミャーも笑っていた。貓の人間っぽい笑い方に杏奈は、ため息が出る思いだ。
あり得ない狀況。冷靜に考えたらツッコミれたくなるが、今はしそんな思考回路も切っても良い気もしていた。
「悪魔崇拝って今も本気でやってるヤツいるの?カルトだけ?」
「いや、そういうわけでもない。政治家などの金持ち一族はたいていそうだよ」
『この世界は狂人がかしているのよ。杏奈も知っておいた方がいいわ。神様が創った世界はいいものだったけど、罪がってしまったから、悪いものも多いのよ』
「そうかな?」
いまいち納得はできないが、人は相変わらずいじめ、噓など小さな悪い事もやっている。コロナについてもデマがいっぱい流れている。本當の事を語らずデマを広げる事は、悪意がなかったとしても、良い事じゃない。下手したら死人が出るデマだってありだろう。
こうして人間が未完全で悪に傾きやすいという事は何となくだんだんわかってきた。
「もしかして神社で神頼みしちゃうのも不味かったりするの?」
「するよ。どうせ神社にいる神っぽい何かは悪霊だ。スピリチュアルも偶像崇拝になるから、やめた方がいいぜ」
『藤也の言う通りよ。スピリチュアルなんてやっても呪われるわ! 聖書でいう罪なんだから』
藤也の腕の中にいるミャーが吠える。確かにスピリチュアルで幸せになった人は杏奈は見た事がなかった。聖書の罪とは何かイマイチピンとこない杏奈ではあったが、スピリチュアルは世間で言われている「楽して稼げる方法」みたいなもので、詐欺っぽい事はわかる。
杏奈も「思考が現実化する」といった甘い事が書いてある本を読んだ事はあるが、一度も本の通りになった事はない。人間の思考なんて「金持ちになりたい」か「あいつと付き合いたい」か「あいつ消えてしい」ぐらいのものだ。そんなものが全部葉ってしまったら滅茶苦茶な世界になる。
『あ! 何か的カンがする! 誰か來るわ!』
ミャーがそう言ったのと同時に商店街に誰かっているのが見えた。
【書籍化・コミカライズ】実家、捨てさせていただきます!〜ド田舎の虐げられ令嬢は王都のエリート騎士に溺愛される〜
【DREノベルス様から12/10頃発売予定!】 辺境伯令嬢のクロエは、背中に痣がある事と生まれてから家族や親戚が相次いで不幸に見舞われた事から『災いをもたらす忌み子』として虐げられていた。 日常的に暴力を振るってくる母に、何かと鬱憤を晴らしてくる意地悪な姉。 (私が悪いんだ……忌み子だから仕方がない)とクロエは耐え忍んでいたが、ある日ついに我慢の限界を迎える。 「もうこんな狂った家にいたくない……!!」 クロエは逃げ出した。 野を越え山を越え、ついには王都に辿り著く。 しかしそこでクロエの體力が盡き、弱っていたところを柄の悪い男たちに襲われてしまう。 覚悟を決めたクロエだったが、たまたま通りかかった青年によって助けられた。 「行くところがないなら、しばらく家に來るか? ちょうど家政婦を探していたんだ」 青年──ロイドは王都の平和を守る第一騎士団の若きエリート騎士。 「恩人の役に立ちたい」とクロエは、ロイドの家の家政婦として住み込み始める。 今まで実家の家事を全て引き受けこき使われていたクロエが、ロイドの家でもその能力を発揮するのに時間はかからなかった。 「部屋がこんなに綺麗に……」「こんな美味いもの、今まで食べたことがない」「本當に凄いな、君は」 「こんなに褒められたの……はじめて……」 ロイドは騎士団內で「漆黒の死神」なんて呼ばれる冷酷無慈悲な剣士らしいが、クロエの前では違う一面も見せてくれ、いつのまにか溺愛されるようになる。 一方、クロエが居なくなった実家では、これまでクロエに様々な部分で依存していたため少しずつ崩壊の兆しを見せていて……。 これは、忌み子として虐げらてきた令嬢が、剣一筋で生きてきた真面目で優しい騎士と一緒に、ささやかな幸せを手に入れていく物語。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※書籍化・コミカライズ進行中です!
8 173【書籍化】捨てられ令嬢は錬金術師になりました。稼いだお金で元敵國の將を購入します。
クロエ・セイグリットは自稱稀代の美少女錬金術師である。 三年前に異母妹によって父であるセイグリット公爵の悪事が露見し、父親は処刑に、クロエは婚約破棄の上に身分を剝奪、王都に著の身著のまま捨てられてから信じられるものはお金だけ。 クロエは唯一信用できるお金で、奴隷闘技場から男を買った。ジュリアス・クラフト。敵國の元將軍。黒太子として恐れられていた殘虐な男を、素材集めの護衛にするために。 第一部、第二部、第三部完結しました。 お付き合いくださりありがとうございました! クロエちゃんとジュリアスさんのお話、皆様のおかげで、本當に皆様のおかげで!!! PASH!様から書籍化となりました! R4.2.4発売になりました、本當にありがとうございます!
8 67【書籍化&コミカライズ】私が大聖女ですが、本當に追い出しても後悔しませんか? 姉に全てを奪われたので第二の人生は隣國の王子と幸せになります(原題『追放された聖女は、捨てられた森で訳アリ美青年を拾う~』
☆2022/11/4 スターツ出版様 ベリーズファンタジーより発売予定です☆ 改題「私が大聖女ですが、本當に追い出しても後悔しませんか? 姉に全てを奪われたので第二の人生は隣國の王子と幸せになります」 ☆2022/6/12 白泉社マンガpark様にてコミカライズです☆ 原題「聖女は、捨てられた森で訳アリ美青年を拾う~今の生活が楽しいので、迎えに來られても帰りたくありません!~」でコミカライズ中です。 リアは九歳のとき、十二歳になる姉プリシラについて神殿に行く。そこで、姉妹ともども聖女と認定されてしまう。 この國ではひと家庭で二人以上聖女認定された場合、一人を差し出さなければならない。両親は聡明で美しく魔法を使えるプリシラを手放すのが嫌で、迷わず妹のリアを差し出した。 神殿に召し上げられたリアは聖女候補として厳しい修行を積み、六年後晴れて聖女となる。神殿の聖女の中でも、最も強い神聖力をもつリアは、神託により王太子の婚約者となった。 リアは金髪で美しく優しい王太子に淡い戀心を抱く。しかし、順風満帆に見えた將來に陰りが生じはじめた。 アリエデ王國の最北にある黒の森で魔物が大量発生したのだ。リアはこの國の聖女として討伐隊に參加しなければならない。王都と愛しい王太子に別れを告げ討伐隊とともに旅立った。 そして二年にわたる戦いののち、魔物の封印をなしとげ、王都に凱旋するはずだった。 だが王都に帰ったリアを待ち受けていたのは同僚聖女と戦友のうらぎり。 王太子との婚約もいつの間にか破棄されていて、新たに姉のプリシラが護國聖女の名を冠し、王太子の婚約者におさまっていた。 魔物討伐を長引かせた責をおわされ、役立たずの聖女として國を追放されたリアは、西側の隣國との緩衝地帯である惑い森へ捨てられる。そこにたくさんの魔物が巣食っていて……。 森をさまよううちに彼女は、魔獣に襲われた瀕死の金髪美青年を拾う。 ≪全51話予約投稿済み! 毎日18時ごろ更新予定≫ 流行りの追放聖女テンプレのつもり。聖女は無自覚でざまぁ(予定)します。題そのものがあらすじです。足の不自由な人が出てきます。タグ注意、地雷のある方はお逃げください。 誤字脫字報告ありがとうございます!!
8 95ブアメードの血
異色のゾンビ小説<完結済> 狂気の科學者の手により、とらわれの身となった小説家志望の男、佐藤一志。 と、ありきたりの冒頭のようで、なんとその様子がなぜか大學の文化祭で上映される。 その上映會を観て兄と直感した妹、靜は探偵を雇い、物語は思いもよらぬ方向へ進んでいく… ゾンビ作品ではあまり描かれることのない ゾンビウィルスの作成方法(かなり奇抜)、 世界中が同時にゾンビ化し蔓延させる手段、 ゾンビ同士が襲い合わない理由、 そして、神を出現させる禁斷の方法※とは…… ※現実の世界でも実際にやろうとすれば、本當に神が出現するかも…絶対にやってはいけません!
8 66女神に拾われた俺は女神の為に頑張ろうと思う
目を開けるとそこには無の空間に1人の女性がいた 何とその女性は女神だったのです 主人公は魔族として成長していく、人間化、魔物化のスキルを使って目指せ魔王!目指せ世界平和! 気付かぬ內に死んでいた俺を拾ってくれた女神の ために頑張ろうと思う Twitter始めました @kuma_chan066 是非フォロー下さい!返します! 広めてくれると嬉しいです! 投稿頻度は1話1話完成したら投稿します 要するに不定期なんです!すいませぇん! コメントやいいねをしてくれると凄く勵みになります! 初投稿なのでおかしな點が多々あると思いますが暖かい目で見てくださいm(*_ _)m
8 85現代転生で運極振りするとこうなります
人生を不幸に過ごしてきた新嶋二葉《にいじまふたば》は神様により幸運な人生をリスタートする。
8 173