《ネコと和解せよ〜ネコとカフェ店長の謎めく日常〜》34話 怪しい
坂口梨子が負傷した事件から數日たった。
當初は梨子が犯人を証言する事に期待していた杏奈達だったが、彼は傷を負ったショックで記憶を無くしていた。一時は娘のマユカの顔も忘れているぐらいだったという。犯人を証言させるのは絶的な狀況だった。
もっとも梨子のの傷は奇跡的にすぐよくなり、命には別狀は無いという。まだ院中だったが、は著々と治っているので、杏奈達もほっとしていた。
藤也は、ミャーと新しく伝道の企畫を立てながら忙しそうだった。どうやら絵や映像などを使って子供や一般の人に伝道するイベントを考えtらいるらしかった。ミャーも藤也に協力している為、事件の事は調べられない狀況が続いていた。
杏奈もそれで良いと思っているところだった。みは薄いが梨子が証言してくれる可能もある。
警察は全くかないが、とりあえず事件もなく靜かに數日が流れていた。
マユカは相変わらず不登校児のようだったが、カフェに呼び出し時々勉強を教えたりもしていた。母親の梨子はあんな事になって大変そうだったが、キリスト教にも興味を持ったようで晝間は教會でミャーや藤也の手伝いもしていた。そんなマユカは意外と楽しそうだった。やっぱりミャーと一緒にいてアニマルセラピー効果のようなものもあるのかもしれない。
Advertisement
そんなある日、新しい客がやってきた。閉店間近でパウンドケーキも全部売れてしまい、満足しているところだった。
派手なじな客だった。アラサーぐらいだが、茶髪で巻き髪。爪もバッチリと尖っていてカラフルだった。
どこかで見た事ある顔だと思った。ミケ子が殺されるちょと前、コンビニでぶつかった態度の悪いだと思い出した。
はキョロキョロと店を見合わしたあと、カウンター席にどっっかりと座った。他の客はもいいないので、の存在が妙にくっきりとして見える。
「アイスティーいただける?」
「かしこまりました」
杏奈は、グラスにアイスティーを注ぎ、の前に置く。
「あなた、何か困った事あるでしょう」
「は? 別に無いですけど」
梨子の件や町の貓がいなくなった事は問題といえば問題だが、一応今のところ無事だ。他に困っている事は今のところない。
ミケ子を失って塞ぎ込んでいる鳩子は心配だが、絵と母は旅行にい、昨日から北海道旅行中だった。それで心が晴れると良いだろう。鳩子の事は母と絵に任せていた。
長谷川もナァが戻ってきて嬉しそう。マユカもちょっと元気が出てきた。
強いて言えば杏奈の婚活狀況が困っている事だが。最近はなぜか三郎から連絡を貰うようになり、LINEでやりとりしていた。話題は貓の事ばかりだが、こうして連絡していると三郎の事は見直してきたところだった。
「私、この町で占い師をしているの。桜庭香澄っていうの」
「へぇ……」
藤也の影響や長谷川の一件でスピリチュアルに良い印象を持てなくなっていた杏奈は、ちょっと構える。
「この町で三貓が死んだ事件の噂も聞いてけど、だいたい犯人わかってたのよ」
「へぇ……」
香澄は、し顎を吊り上げアイスティーを啜る。
「誰が犯人だと思ってたんですか?」
「おそらく銃価信者の仕業ね。わかってたのよ」
「ふーん」
どうやら香澄は自分のパワーを自慢したくてたまらないようだった。ただ、これぐらいの事はミャーや藤也も言っていたので、不思議なパワーで推理したようには見えなかった。冷靜な杏奈はし冷めてくる。
「店長さん、気をつけて。犯人はすぐそばにいるわ」
「もっと的に言ってくれません? 犯人の屬とか年齢とか」
「聞いたわ。銃価信者の一人が襲われたんですってね。犯人は、そばにいるわ」
要領を得ない會話に杏奈はイライラとしてくるが、ここは店だ。とりあえずじよく接して置く。いざとなれば出にしよう。
「あと、あなた。変な霊がくっついているから気をつけてねぇ」
「別に何にもないですけどね」
「霊が見える。貓を怒らせたりした事ない?」
「心あたりないですね。うちは貓を大事に飼ってますし」
杏奈はため息をつき、香澄に帰るように言った。もう閉店の時間だった。
「じゃあ、何かあったら私のお店に連絡してきてね!」
冷めた態度に杏奈に香澄も諦めたのか、名刺を一枚置いて返っていった。名刺には香澄の占いをやってる場所の住所が載っていた。意外と藤也の教會に近かった。
「変なねぇ」
杏奈は一応名刺を捨てずとって置く事にしたが、気味の悪さはじた。こうして名刺を置いていったという事は、たぶん営業活の一種と思われる。
こうやって店を営業していると変な客もごくたまに來る。基本的に杏奈のカフェの客は良い人達だが、完全に客を選ぶのはちょっと難しい事なのかもしれない。
店を閉めると、ミャーを迎えに行く為に藤也の教會に向かった。
あんな風に占い師に変な事を言われると、梨子の事件も早く解決してしいと思う。
もう夕暮れで空は黒くなり始めていた。
今もところ新しく事件は起きていないし、梨子も無事だが、し嫌な予がしてきた。
- 連載中334 章
失戀したのでVtuberはじめたら年上のお姉さんにモテました【コミカライズ連載中!】
ずっと想いを寄せていた部活の先輩に彼氏が出來た事を知った姫村優希(ひめむらゆき)は、ショックの余り先輩も自分も元々好きだったVtuberに自分がなってしまおうと貯金を叩いて機材を揃えてしまう。 そして自分のバーチャル肉體をデザインしてもらったらなんとまさかの美少女3Dモデルで意図せず女の子になりきる事に!? 更にデザインとモデリングをしてくれた人や自分の推しのVtuberがやけに好意を寄せてきて...? ※Vtuberを知らなくても楽しめるようになっています。 ★マークの入っている回は掲示板ネタが入っています。 好きでは無い方の為に出來る限り最後の部分に書いているので好きでは無い方は飛ばして頂けると幸いです。 ※現在週3-4本投稿しています。 それと最初の頃の書き方が酷かったため修正中です。 主人公などへの質問などがあったら感想などで教えて貰えると主人公から作品內で返答があったりします。 ※5/25より、どこでもヤングチャンピオンにてコミカライズの連載が始まりました! ※1/20にコミカライズ第1巻が発売中です! 可愛い優希くん達を是非ご覧ください!
8 87 - 連載中27 章
【書籍化&コミカライズ決定!】10月5日コミカライズ連載スタート!10月15日文庫発売!追放された元令嬢、森で拾った皇子に溺愛され聖女に目覚める
※舊タイトル【追放のゴミ捨て場令嬢は手のひら返しに呆れつつ、おいしい料理に夢中です。】 「私はただ、美味しい料理を食べたいだけなんだけど」 幼少期にお腹を空かせてばかりいたため、食いしん坊 子爵家の養女となり、歌姫となったキャナリーだが、 他の令嬢たちは身分の低いキャナリーを標的にし、こきおろす。 「なんでもポイポイお腹に放り込んで、まるでゴミ捨て場みたいですわ」 不吉な魔力を持つ娘だと追放され、森に戻ったキャナリー。 そこで怪我をしていた青年二人を助けたが、 一人はグリフィン帝國の皇子だった。 帝國皇子と親しくなったキャナリーに、 ダグラス王國の手のひら返しが始まる。 ※本作は第四回ビーズログ大賞にて、特別賞とコミックビーズログ賞のダブル受賞をいたしました! 目にとめていただき、評価して下さった読者様のおかげです。本當にありがとうございました! 【書籍情報】 2022年10月15日に、ビーズログ文庫様から書籍として発売されます! また、書籍化にともないタイトルを変更しました。イラストは茲助先生が擔當して下さっています! 先生の手による可愛いキャナリーと格好いいジェラルドの書影は、すでにHPやオンライン書店で解禁されていると思いますので、ぜひ御覧になっていただけたらと思います! 中身は灰汁をとりのぞき、糖分を大幅に増し、大改稿しておりますので、WebはWeb、文庫は文庫として楽しんでいただければ幸いです。 【コミカライズ情報】 コミックビーズログ様などにおいて、10月5日からコミカライズ連載がスタートしています! 作畫はすずむし先生が擔當して下さいました。イメージ通りというより、はるかイメージ以上の素敵な作品になっています!漫畫の中で食べて笑って話して生き生きとしている登場人物たちを、ぜひチェックしていただきたいです! 【PV情報】 YouTubeにて本作品のPVが流れております! キャナリー役・大坪由佳さん ジェラルド役・白井悠介さん と豪華聲優様たちが聲を當てて下さっています!ぜひご覧になって下さいませ! どうかよろしくお願いいたします!
8 76 - 連載中13 章
ダンジョン潛って1000年、LVの限界を越えちゃいました
世界樹ユグドラシルの加護により、13歳で肉體の壽命が無くなってしまった変異型エルフの少年‘‘キリガ,,は、自由を求め最難関と言われるダンジョン、『ミスクリア』に挑む。 彼はそこで死闘を繰り返し、気が付くと神が決めたLVの限界を越えていたーーーー もう千年か……よし、地上に戻ろっかな!
8 142 - 連載中49 章
事故死したので異世界行ってきます
このあらすじは読まなくても物語には、全く差し支えありません。 24歳男性 鈴木祐介が 不慮の事故で亡くなり。 異世界転生をし、そこで異世界ライフを送るだけのストーリーです ※ 一部過激描寫等が含まれます苦手な方は閲覧お控えください。
8 162 - 連載中91 章
異世界チートで友達づくり(仮)
極道の一人息子、吉崎蒼唯は友達いない歴=年齢だった。そんな蒼唯はある日、子供を助けるためトラックにはねられ命を落としてしまう。が、蒼唯の怨念が強すぎたため、異世界へと転生されることに。その世界はゲームのようなファンタジー世界だった。蒼唯の友達づくりのための冒険が始まる。
8 137 - 連載中13 章
現実で無敵を誇った男は異世界でも無雙する
あらゆる格闘技において世界最強の実力を持つ主人公 柊 陽翔は、とある出來事により異世界に転移する。そして、転移する直前、自分を転移させた何者かの言った、自分の幼馴染が死ぬのは『世界の意思』という言葉の意味を知るべく行動を開始。しかし、そんな陽翔を待ち受けるのは魔王や邪神、だけではなく、たくさんのヒロインたちで━━━ ※幼馴染死んでません。
8 120