《高収悪夢治療バイト・未経験者歓迎》第24話 凜太の悪夢
が1人……ベッドの上で眠っている……。園児か……小學校低學年くらいの年齢だ……。
が眠る部屋は限りなく白い部屋だった。ほとんどの家が白で統一されている。
が眠るベッドの隣には花瓶が飾ってあった。赤の花が白い部屋でよく目立っている。
どうやらここは病室らしい……のベッドには両脇にパイプの手すりが付いていて、自も病人らしい淡白な服を著ている……。
そして何故かそんな部屋に凜太も立っていた……。この子は誰なんだろう……とても悲しいが湧いてくる……。
でも知らない子だから、さっさとこの部屋から出ていこう。自分はこんなところで何をしているんだ。
病室の橫開きのドアに手をばしてみたが、開くことができなかった。鍵を開け閉めしてもうんともすんとも言わない。
橫開きじゃないのかもしれないと思い、押したり引いたりしてもだめだった……。
そうこうしていると、後方から綺麗な音が聞こえてきた。ピアノの音だ。だから凜太は振り向いた。
見ると、さっきベッドで寢ていたが、さっきまでそこになかったピアノの前に座っていた。
アップライトピアノだった。そのピアノも、が座る椅子も真っ白だ。
奏でている曲はアップテンポで、いくつもの音が1人で引いているとは思えないほどの……土砂降りの雨みたいに……凜太の耳に伝わってきていた。
けれど、めちゃくちゃに引いているわけではなく、ちゃんと何かしらの曲になっている。それ相応にの5本の指はそれぞれ忙しくいていた。
狂っているようにも見える。こんな小さなが難しいであろう曲を一心不に引いている。長い髪で表は見えない。
そしてが引く曲はどんどん加速していった。その分、も壊れたように手をかす速度が速くなる――。
曲調もなんだか不気味に変わっていった。不協和音というやつだろうか。聞いていると怖くなってくる。
凜太はに近づいて演奏をやめさせようとした……。そうするとは突然ピアノの鍵盤を思いきり叩いた――。
突き刺さる音がうるさくて凜太は立ち止まって耳を塞ぐ……。演奏は止まった。は手をかすのをやめた。
「手が足りない……だから、頂戴」
「え」
次の瞬間、凜太の両腕が切り落とされた。誰にもれられてすらいないのに、の言葉だけで。
「私は足が悪いの……だから、頂戴」
次は両足が切り落とされた。はピアノに向かったまま、未だに表が見えない。
「私は外の景を見たこともない……だから、頂戴」
視界が真っ暗になった……。もう切り落とされた自分の手足も見えない。
そこで、凜太はんだ――。
「あああああっ」
目覚めたのは自室のベッドの上だった……。凜太は跳ね起きた勢いのまま、自分の手足がちゃんと付いているか確認する。
良かった……ちゃんとある……さっきのは夢か……。
そう、夢だ。目覚めるとすぐに理解できる。紛れもない悪夢だった。今まで経験したことのないレベルの怖い悪夢だ。
ああ、あのバイトのせいだ。昨日の腐った園児の夢に病院という勤務場所……それのせいであんな夢を見たんだ。病室のの悪夢なんてそれ以外あり得ない。
でも、夢で良かった。凜太は特に怒るということもなく、もう一度ベッドに寢転んだ。ついでに充電していた枕元のスマホを取った。
時刻は16時20分……正午からなので、まあまあそれなりに眠っていた。そしてスマホの時計の隣にはメッセージの通知。
「今日暇だったら遊ばない?」
凜太にとって大學での親友と呼べる男友達からの遊びのいだった。
心臓の鼓が早くなっていて落ち著かなかった凜太は、気を紛らわせようとすぐに「いいよ」と返事をした。
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