《高収悪夢治療バイト・未経験者歓迎》第27話 しょうもない夢
シャンプーのCMに出ることが出來そうなさらさらとした長い髪、それを攜えた背中の後に付いて質素な廊下を歩く。空気に乗って甘い香りも髪が揺れるたびに香ってくる。
桜田はのパーツ全てが綺麗だった。姿勢やなりふり、纏う雰囲気まで……。
けれど、綺麗すぎて逆に異としての魅力はあまりじないタイプだ。桜田の背中を見ながら凜太は勝手に彼を評価していた。
橫を歩くことを考えるとたぶん今まで周りの男たちも手を出す人はなかったんじゃなかろうか。顔もかわいいが、もうしにを付けたほうが良い。々細すぎる。きっと男にしか分からない覚だけれど……。
悪夢治療室のドアを開けて、院長の馬場に挨拶する。馬場も凜太を見てご機嫌そうに挨拶した。
今日はる悪夢が怖くないことが分かっているので、気持ちに余裕がある。凜太は意気揚々と裝置の中にった。落ち著いたのでる前から眠気もあった。これから寢てもいいのは嬉しい。
Advertisement
今回は馬場の「おやすみなさい」の気持ち悪い聲も聞こえなかった……それほど、快適な眠りだった。
そして、見た悪夢は期待通りしょうもなかった。
夢の中で桜田と降り立った場所には既に患者の姿があった。なんならそこは患者が暮らすマンションの一室だった。
「こんばんは」
パジャマ姿の患者の男に桜田が挨拶すると男は驚いた。男は機にあった眼鏡を急いでかけて、桜田のことをまじまじと見る。
隨分驚いていたようだったが、ここはあなたの夢の世界であるということを伝えると、男はすぐに理解した。まだ経験は淺いが、凜太が見て來た悪夢の主の中では斷トツで理解が早かった。眼鏡をかけた男は真面目で賢そうだった。
患者の男に夢の中でも話を聞くと「いつもここで寢ようとすると気な友達が遊びにやってきてうるさく騒ぐ」といった容を喋った。
すると、すぐに患者の男の家のチャイムは鳴った。
「おーい。今日はゲームしようぜー。おーいおーい」
チャイムを何度も押しながら、患者の友達らしい男はドア越しに遊びのいを発していた。
たしかに、うるさいし考えようによっては怖い悪夢だ。何の脈絡もなく友人が訪ねてきてうるさくされたらたまったもんじゃない。
凜太と桜田は患者の男の代わりにその友人の相手をした。それが今回の悪夢治療の仕事だった。ただそれだけ……つまり一緒に遊んだ。
患者の男が眠りにる間に、その隣の部屋で凜太はなぜか知らない人とゲームをした。桜田も一緒にコントローラーを握って謎の時間を過ごした。
桜田も患者の友人の男もノリノリでパーティゲームを楽しんでいた。凜太もやったことがないゲームだったので普通に楽しかったが、何のこっちゃというか……々と突っ込みたくなる時間だった。
次第に眠くなってきて……患者の友人もいなくなり……その悪夢治療は無事に終わった。
気合をれてバイトに來た自分がアホらしくなる。本當にしょうもない悪夢だった。
さらにそれは、次の患者の悪夢も同じだった。
「夢の中でいつも好きな人に振られる」といった悪夢の中で、桜田がひたすら患者のの相談をけていた。に自信を無くしたという20代後半のを桜田がポジティブにポジティブに勵ましていた。
凜太はそれを適當に相づちを打ちながら聞いていた……。
これが悪夢だと言われれば、腑抜けていると言いたくなる。けれど、凜太にとってはとってもありがたい悪夢だった。とっても楽にバイトが終わった。
2人の患者の悪夢治療を終えて目覚めると、もうバイトの勤務時間終了10分前だった。目覚めたとき凜太は長い間寢ていて疲れが取れた覚があった。
それで3日目の悪夢治療バイトが終わった。山場だと思っていた3日目はあっけなく終わってしまった。約束の一週間後まで殘すところシフトにる日は殘り1日になった。
こんなの望んでない!
仲違いしている谷中香織と中谷翔。香織は極度の腐女子でその中でも聲優syoの出ている作品が大好きだった。そのsyoは皆さんご察しの通り中谷であり中谷はこれを死んでもバレたくないのである。
8 133名探偵の推理日記〜雪女の殺人〜
松本圭介はある殺人事件を捜査するため、雪の降り積もる山の中にあるおしゃれで小さな別荘に來ていた。俺が事件を捜査していく中で被害者の友人だという女 性が衝撃的な事件の真相を語り始める。彼女の言うことを信じていいのか?犯人の正體とは一體何なのか? 毎日1分で読めてしまう超短編推理小説です。時間がない方でも1分だけはゆっくり自分が探偵になったつもりで読んでみてください!!!!初投稿なので暖かい目で見守ってくださると幸いです。 〜登場人物〜 松本圭介(俺) 松本亜美(主人公の妻) 松本美穂(主人公の娘) 小林祐希(刑事) 大野美里(被害者) 秋本香澄(被害者の友人) 雨宮陽子(被害者の友人) 指原美優(被害者の友人)
8 125二つの異世界で努力無雙 ~いつの間にかハーレム闇魔法使いに成り上がってました~
異世界へ転移したと思ったら、まさかの最強(らしい)魔法使いになっている。 しかもステータスの伸びも早いし、チート級のスキルも覚えていくし、こりゃレベルカンストしたらどうなんだろ? いつのまにかハーレムまで―― 【俺TUEEE・ハーレム・異世界・チート・ステータス・成り上がり・スキル】 この作品には以上の要素があります。 また、元の世界に戻って主人公SUGEEも起きたりします。 全力で書いております。 ぜひお立ち寄りくださいませ。 *この作品には転移タグをつけておりません。詳しくは活動報告に記載してあります。
8 80月輝く夜に、あなたと
いつも通りの夜、突如かかってきた彼氏からの電話。 電話相手は、謎の若い男。 彼氏が刺されている、とのこと。 そして、その男からの衝撃的発言。 禁斷のミステリー戀愛小説
8 142出雲の阿國は銀盤に舞う
氷上の舞踏會とも形容されるアイスダンス。その選手である高校生、名越朋時は重度のあがり癥に苦しんでおり、その克服の願をかけに出雲大社を訪れる。願をかけたその瞬間 雷のような青白い光が近くにいた貓に直撃!動揺する朋時に、體を伸ばしてアクビをすると貓は言った。『ああ、驚いた』。自らを「出雲の阿國」だと言う貓の指導の下、朋時はパートナーの愛花とともに全日本ジュニア選手権の頂點を目指す。 參考文獻 『表情の舞 煌めくアイスダンサーたち』【著】田村明子 新書館 『氷上の光と影 ―知られざるフィギュアスケート』【著】田村明子 新潮文庫 『氷上の美しき戦士たち』【著】田村明子 新書館 『DVDでもっと華麗に! 魅せるフィギュアスケート 上達のコツ50 改訂版』【監】西田美和 メイツ出版株式會社 『フィギュアスケートはじめました。 大人でもはじめていいんだ! 教室・衣裝選びから技のコツまで 別世界に飛び込んだ體験記』【著】佐倉美穂 誠文堂新光社 『フィギュアスケート 美のテクニック』【著】野口美恵 新書館 『表現スポーツのコンディショニング 新體操・フィギュアスケート・バレエ編』【著】有吉與志恵 ベースボール・マガジン社 『バレエ・テクニックのすべて』【著】赤尾雄人 新書館 『トップスケーターのすごさがわかるフィギュアスケート』【著】中野友加里 ポプラ社 『絵でみる江戸の女子図鑑』【著】善養寺ススム 廣済堂出版 『真説 出雲の阿國』【著】早乙女貢 読売新聞 また阿川佐和子氏『出雲の阿國』(中公文庫)に大きな影響を受けておりますことを申し述べておきます。
8 156ぼくには孤獨に死ぬ権利がある――世界の果ての咎人の星
1990年の春、地方都市の片隅で鬱屈した日々を送る普通の女子中學生、永田香名子の前に現れたのは、ハヤタと名乗る宇宙人の家政夫だった。奇妙な同居生活の中で二人は惹かれ合うが、異星の罪人であるハヤタが、科せられた〈情緒回復計畫〉を達成し、罪を贖う時、彼は殘酷な刑へ処せられる運命だった――。リアリズム、ファンタジー、SFが交差する作風で、ひとりの女性の數奇な人生を1990年から2020年まで追い続けた、異色のゴシック・ロマンス小説、決定版にして〈完全版〉!
8 134