《高収悪夢治療バイト・未経験者歓迎》第57話 飲み會へ
午前4時30分、春山と別れた凜太は家に帰るなりスマホの上で指を走らせて自分が明日に向かう場所を確認した。飲み會の日が決まってからもう何度か地図アプリで店の場所は見ているけれど念の為にもう一度。
すぐにやめようと思っていたバイトだけれど、凜太はこの飲み會を結構楽しみにしていた。々と期待していることがある。きっと今までのバイトの飲み會やサークルの飲み會よりも面白いことが待っている。
まずは何と言ってもあの変人達が一堂に會して酒を飲むのだ。酒を飲むとさらに面白い方向に格が変わるかもしれないしプライベートな時間には一どんな會話をするのだろう。自分は聞いているだけでも楽しめそうである。
さらに晝に働いている事務員や看護婦たちもどうやら飲み會には參加するらしい。院長は一日病院を休みにして飲み會を決行することに決めた。だから、普段會うことはない患者に直接接している人達に會える。
悪夢の中にるなんてとんでもないことはしてないとはいえ、馬場院長のもとに集まりあんな病院で働いているなんてきっとその人たちもかなりの変人であるはずだ。今回の飲み會で會ってそれっきりの関係になるかもしれないがどんな人たちなのか見るのは楽しみだった。
そして何と言っても春山だ。今回の飲み會でチャンスがあればもっとお近づきになりたいし、まずは気まずい間柄をなんとかしなければならない。
履歴に殘っている住所から検索した地図上の居酒屋を見ながら凜太はを丸める。スマホを持つ手にはいつの間にか手汗をかいていた。
夕方になると凜太は外出の準備を始める。いつもよりも長く鏡の前に居座って自分の顔や髪の狀態を見た。おしゃれをしてあまり普段と違い過ぎても変に思われるかもしれないので自然な範囲で香水を付けたりなんかもした。
何時までやるのか聞かされていないが20時からと聞いていた。現地集合でバイトの學生たちはお金を持ってこなくてもいいらしい。
始めていく店だったのでし早く著くくらいに家を出た。暗くなっての付いた看板がよく目立つ歩く居酒屋街はどこもにぎやかだった。この辺で飲むならみんなここにやってくる。どこの街にもあるだろう地域で有名な場所だった。
辿り著いた住所には5階建てのビルがあった。看板を見る限りはどの階にも酒を飲む場所があるビル。そこには凜太の目的地の店名も書かれていた。
3階だったので階段で行こうかエレベーターを使おうか迷っていると知った顔を見つけた。初めてのバイトから一番話した數は多い眼鏡の増川だった。
「あ、増川さん。こんばんは」
「おう。こんばんは。ちょうどエレベーターきたよ」
増川と一緒にエレベーターに乗ると中からアルコールの香りがした。それにしてもばったり會うには一番良い男がいた。今バイトの知り合いでは増川の隣が一番落ち著く。
「楽しみやね」
「はい」
「このバイトの飲み會はけっこういいもん食べさせてくれるから」
「そうなんですか」
「うん。やっぱ病院だから金あるんだろうね」
エレベーターが開くとすぐに店の付があって席を聞くと奧の部屋に案された。
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