《指風鈴連続殺人事件 ~するカナリアと獄の日記帳~》2001年7月25日(水)

ようやくし落ち著いた。

いや落ち著いてなんかない。いまでも震えてる。

日記なんか書いている場合じゃない。だけど狀況を整理するためにもここ數日のことを記録しておこうと思う。でもどう記録したらいいのか。

結論から書こう。

若菜が死んだ。

たぶん、殺された。

殺される以外にあるか。あんな異様な……。

あんな訳の分からない狀態で、まさか自殺でもない……。

若菜はなにかいもので毆り殺され、その上、右手の人差し指が元から切斷されていた。

そして殺された部屋の天井から糸が垂らされていて、その糸の先端に、若菜の指が巻き付けられていたんだ。

あの若菜の、小さくて可い指だけが、プラプラと、死の上で、風鈴のように揺れていて……。

気持ち悪くなってきた。

また明日、改めて整理する。

あの日、若菜が殺された日の流れとか、いろいろ……。

なんで……

どうして……

ばかやろう

    人が読んでいる<指風鈴連続殺人事件 ~戀するカナリアと血獄の日記帳~>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください