《指風鈴連続殺人事件 ~するカナリアと獄の日記帳~》2001年8月7日(火)
うちに名刺を置いていった木戸ってにTEL
好きくないけど、こいつがたぶん事件に詳しい
桃ちゃん先生と長谷川がラブホにいたって話を教えたら飛んできた
天神北のお店で會った
「うちは目撃報教えたんだから、そっちもなにか教えてください」
って言ったら、木戸は「知っていることなら」としゃべってくれた
21年前に殺されたオカベアイコとオカベヨシタロウは兄と妹
そのヨシタロウはナッちゃんとエンコーしていたオカベヨシタロウと同じひと
アイコとヨシタロウはきょうだいだけど 付き合ってた らしい
だけどヨシタロウはあまり本気じゃなかったから アイコと別れようとして
そうした矢先に アイコは殺された
「じゃあ、ヨシタロウが一番怪しいじゃん!」
ってうちが言ったら、木戸もウンウンってうなずいた けど
「ただ証拠がなかったの」
とか言った。そして、
「オカベアイコの指は地下室の天井からつるされていたけど、その吊るしていた糸についていた指紋は、ヨシタロウのものではなかった」
とも言った。
…………どういうこと???
指紋が違うならヨシタロウは怪しくても犯人じゃナイ……
14年前のホウジョウリンについてはまったくわかってない
7年前のナッちゃんを殺したのはオカベヨシタロウ?
かもしれないけどこれも証拠がなくて捕まらなかった らしい……
いみわからん
「……若菜っちとハセガワはヨシタロウと関係あるんかな?」
なにげなくそう言った
木戸は首を振って
「わかりません」
とか言う。
偉そうにしてるわりに、このひともわからんことばかりやな
「ただハセガワ君の死は、いままでと違って地下室ではなく雑木林でコロされていましたから、あるいはこの事件だけはドクリツしているかもしれないとケイサツは考えているようです」
ハセガワの事件だけドクリツ??
たしかに、ハセガワについてはヨシタロウよりむしろ桃ちゃん先生のほうがアヤしいんだけど……
あの優しい桃ちゃん先生が殺人事件なんてあまり思いたくないけど
「そういえば、いまヨシタロウってどこにいるんかな?」
って聞いたら、木戸は、ヨシタロウはM高校の近くに一人暮らししてるって教えてくれた
「なんでヨシタロウに取材せんの?」
「もちろん、しようとしましたよ。ただ本人が、拒否するので……」
もっとグイグイいけよ。あんた記者でしょ
いみがわからん。ほんとこのひとイザってときに役立たずな
そういや木戸は、うちが家出してることを知ったら
「家に帰りなさい」
ってセッキョーはじめた
「どんなに嫌いでも親は大切にしなさい。あなたはまだ子どもなんだから」
こういうこと言うのがこののイヤなところ
頭いいかもしれんけど、こっちを見下してるし
うちの気持ちもゼンゼンわかってくれん
すごくヤなかんじ。やっぱりもう二度と會いたくないわ
【書籍化】萬能スキルの劣等聖女 〜器用すぎるので貧乏にはなりませんでした
※第3回集英社WEB小説大賞にて、銀賞を獲得しました。書籍化します。 剣も魔法も一流だけど飛び抜けて優秀な面がない聖女ソアラは、「器用貧乏」だと罵られ、「才能なしの劣等聖女」だと勇者のパーティーを追い出される。 その後、ソアラはフリーの冒険者業に転身し、パーティーの助っ人として大活躍。 そう、ソアラは厳しい修行の結果、複數スキルを同時に使うという技術《アンサンブル》を人間で唯一マスターしており、その強さは超有能スキル持ちを遙かに凌駕していたのだ。 一方、勇者のパーティーはソアラを失って何度も壊滅寸前に追い込まれていく。 ※アルファポリス様にも投稿しています
8 105ネコと和解せよ〜ネコとカフェ店長の謎めく日常〜
カフェ店長・橋口杏奈。両親からレトロなカフェを受け継ぎ、仕事は順調だった。 一方、戀愛は婚活で知り合った彼氏にもフラれて慘敗中。婚活も興味を失っていた頃、飼い貓のミャーが突然人間の言葉を話はじめた。 ミャーは貓のカタチをとっているがキリスト教の神様に仕える天使だという。隠密に伝道などを手伝ったりしてるらしい。信じられない杏奈だが、色々とミャーの協力する事に。 そんな中、杏奈の住む町で貓が次々と行方不明になり、三毛貓が殺された現場を見てしまった。杏奈と同級生だった牧師・藤也は、この事件は悪魔崇拝儀式だと斷言する。実際、何か隠されているようで警察もろくに調査しない。 殺された貓の飼い主が気の毒になった杏奈は、ミャーや藤也に聖書の知識を教えて貰いながら事件を追っていくが、再び別の事件に巻き込まれ……? 事件解決の手がかりは「神との和解」!? キリスト教豆知識入り☆とっても可愛いコージーミステリ開幕。※ノベルディズに掲載中です。
8 108ニゲナイデクダサイ
主人公の聖二が目にしたもの。 それは、待ち合わせしていたはずの友人…… ではなく、友人の形をした"何か"だった。 その日をきっかけに、聖二の平和な日常は崩壊する。
8 58始創終焉神の俺、異世界を満喫する!
神々を造り出した最古の神である俺、覇神魔王 竜鬼(はしまの りゅうき)はある日反逆した神達に殺された。そして異世界へ飛ばされてしまう。しかし自分の作った神が始めて反逆してくれたことに喜んでいた竜鬼は、異世界を満喫することに!?圧倒的な力で反逆者からの刺客を倒しながら世界を変えていく、彼の伝説が始まる… 処女作になりますゆえ、暖かい目で見ていただけると幸いでございます。投稿は速くするよう心掛けますが、不定期で投稿させていただきます。また、この作品では神の數えかたを一人、二人,,,とさしていただきます。よろしくお願いいたします。
8 187夢見まくら
射的で何故か枕を落としてしまった兼家海斗は、その枕を使って寢るようになってから、死んだはずの幼なじみ、前橋皐月が出てくる夢ばかりを見るようになった。そして突然、彼の日常は終わりを告げる。「差し出しなさい。あなたたちは私達に搾取されるためだけに存在するんですから」絶望と後悔の先に――「……赦してくれ、皐月」――少年は一體、何を見るのか。
8 99明日流星群が見れるそうです。
綺麗な星の夜、どこかで謎の墜落事故があった。奇跡的に生き殘った彼女は、人間と言うにはあまりにも優しく、殘酷な生き物だった。 子供時代、心にとても深い傷を負った長崎安曇(ながさき あずみ)は彼女と出會って少しづつ前に進んでいく。
8 160