《指風鈴連続殺人事件 ~するカナリアと獄の日記帳~》2001年9月10日(月)

まさかとは思って……

私の父にもそれとなく、昔のこととか――

今回の事件のときのアリバイとかいろいろ尋ねてみたけれど、どう考えても無関係だった。

父は21年前、アメリカに留學していたし、さらに今回の事件當日は選挙関係のことで多忙だった。

さらに……

まさかバレー部顧問の松下先生が、工藤先生をかばっているのでは、とも思ったが……。

バレー部の友達に確認したところ、松下先生がM高校に來たのは、ほんの2年前。

それまでは大阪にある別の高校で教鞭をとっていた、という。

これで岡部義太郎とかと関わりを持つのは、ちょっと不自然。

『あいつ』の正ではないだろう。

そしてもちろんだけど、安愚楽くんも、違う。

16歳の彼が過去の事件に関われるはずもないし、30歳の工藤教諭や39歳の岡部義太郎を支配下におけるとも思えない。

全然分からない。

なにもかも……霧の中。

    人が読んでいる<指風鈴連続殺人事件 ~戀するカナリアと血獄の日記帳~>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください