《世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~》最強は撲滅を目指す①
新章スタートになります。
訂正:最後の時間がおかしかったです。13:20→10:20に変更しました。
寢起きの頭で寢る前のことを思い出す。何か忘れているような……?
「ぁっ! キヨシに裝備貸すの忘れた」
その後に続く言葉は、いつも通りの「まぁ、いいか……」である。
さっそく、現実世界で支度を整え、食事を済ませれば、ギアを被り病ゲーへとログインする。
宿屋のベットを抜け出し、鍛冶屋へと向いつつクラチャで挨拶を流した。
[[ren] おはよ]
[[大次郎先生] キヨシいる?]
[[宮様] あら、ren。おそよ]
[[白聖] おはー]
[[ティタ] よっす]
[[黒龍] ノ]
[[キヨシ] 先生ノ renはよ]
どうやら、さゆたん、宗乃助がログアウト中か放置中のようだ。
キヨシに、裝備を渡すか……。
[[ren] キヨシ。暇?]
返事が無いようなら後でいいかと、鍛冶屋での用事を済ませ【 ヘラ 】の街中の店を見て回る。防を扱う店を見て、昨日、PKのおりにドロップした裝備について思い出す。
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+7アイアン グローブ(返卻済み。の他にも、+18マジック ローブ、+10マジック ヘルムなど、10個ほど拾っていた。
PK後、キングの処理を終えて、クランLvをあげ。
全チャで流してみたものの取りに來るものはいなかった。
否、違う。
アイアングローブに関して言えば、持ち主に公衆の面前で、ジャンピング土下座をされつつ返卻を懇願された……。
周囲の視線が痛いので、そう言うのは勘弁してしい限りだ……。
二次職ぽかったし、裝備一つ買うのにも相當の苦労をしているだろう。と彼の気持ちを推し量りつつ、思考は店へと流れていく。
「あっ……。魔法書売ってる」
魔法書の並ぶ店で立ち止まり、販売中の魔法書一覧を覗く。
一覧の中に、ドラゴンマスターの魔法書が売っていた。名前を確認すれば……既に覚えている魔法だった。殘念な気持ちを抱え、店を後に目ぼしそうな店を探す。
[[大次郎先生] ren。今時間ある?]
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[[ren] ?]
[[大次郎先生] 良かった。居た。狩り中じゃないなら、今すぐネキュレネの宿屋に來て]
[[ren] k]
突然、クラチャ先生に【 ネキュレネ 】の宿屋へ呼び出される。
暇つぶしの店散策を打ち切り、ポータルに向かい、乗ると【 ネキュレネ 】へ転移した。
浮遊が消え、宿屋へ歩こうと一歩踏み出そうとしたところで聲をかけられた。
「あっ、あの!」
「誰?」
その姿を視界に納めれば、短髪、片眼、竹刀裝備の新撰組の裝を著た、ずんぐりむっくりのドワーフ爺だった。
何故か、両手をモジモジさせ、上目遣いになる。その目に嫌な予を覚えつつ、様子をみれば何かを決意したような表を見せたドワ爺は、その場で突如土下座の勢を取ると地面に頭をりつけた。
「お願いします。クランにれてください!」
「……は?」
引くつく口角。そして思うことは……公衆の面前で、また土下座……だった。
どうにか、この新撰ドワ爺を立たせないと、私がめてるみたいじゃん。
視線を周囲に走らせれば、たまたま通りかかったしまったらしい黒が居た。
私と視線が合う。あからさまにヤバッと言う顔をして見せ、踵を返そうとする。逃がすわけがないだろう? と言う気持ちをたっぷり込めて彼を呼ぶ。
「黒(・)龍(・)~」
ニッコリ微笑み、顔を作り上げ、違和がないように手まで振る。
振り返った黒の目に、殺(・)意(・)がこもり睨まれようとも気にしない。
笑顔vs殺意のにらみ合いの末、盛大な溜息をついたらしい黒が、此方へ近寄り隣に立つ。
「そ(・)れ(・)で(・)? 何(・)の(・)用(・)だ(・)?。ren」
「ドワーフさん(あれ)、何とかして?」
土下座する、新撰ドワ爺を視認していないかのように裝いつつ、會話しようとする黒に小首を傾げ、あざとさを満載に指で彼を指し伝えた。
こういう時、キャラがだと凄く使い勝手が良いな……。と心の中でこっそり思う。
[[黒龍] チッ。後で覚えとけよ]
「あぁ。とりあえずえーっと、ヒガキ。ちょっとその勢やめて付いて來て」
「はい!」
クラチャで、舌打ちしつつ。それでも面倒見の良い黒は、新撰ドワ爺へ一緒に來るように言うと宿へと歩きはじめた。黒の言葉に、顔をあげ、期待に満ちた瞳をし立ち上がった、新撰ドワ爺こと、ヒガキは黒の後についていく。
そんな、二人の後ろから私も宿屋へと向う。
[[黒龍] なんかクランれてくれってドワ爺がいるから、一応連れて行く]
[[宮様] は? フレ以外止なの知ってるでしょ?]
[[大次郎先生] renまだ?]
[[キヨシ] 黒それ、ダメダメ~~]
[[ティタ] 今から、キヨシのリアフレ面接なのに?]
[[黒龍] 倉庫行って、戻ろうと思ったらポータルで、マスターが土下座されてた……]
[[白聖] あぁ~。renから投げられたわけか!]
[[ティタ] 昨日も、renクロスで土下座されてなかった?]
[[宮様] はぁ~。仕方ないから、二人一緒にやるしかないわね]
[[大次郎先生] 要は、絡まれて遅くなったってことか……]
宿屋に著くまでに、黒が説明してくれつつ、ドワ爺に々質問していたようだが、離れた私には聞こえなかった。
宿屋につくと、宮ネェの「らないわ」と言う言葉に、室できる人數を増やし部屋が借りなおことにしたのだが、鍵を持つ全員が居なければ、新しい部屋を借りられない。
現在、さゆたん、宗乃助が不在のため、キヨシのリアルフレだと言う、ゼンさんが借りてくれた。
トレードで鍵をけ取り、中へとる。
全員が中にったのを確認すると先生が立ったまま、白チャで説明をはじめた――。
「Bloodthirsty Fairy クランのサブマスやってる。
大次郎先生です。
自分で先生ってつけるのどうかと思うだろうけど、一応名乗りだから我慢して。
長くなるから、要點だけを伝える。質問は、全部聞いた後でお願い。
一つ、PK。対人に関して、理由をクラチャで流し、上の判斷を仰ぐ事。
二つ、クラメンの名前を語り、他プレイヤーに妨害・犯罪行為をしない事。
三つ、敵対クランへの報えいに関與している場合。
即刻、追放後キャラデリ――キャラクターを消すという意味――するまで永遠に報復PKする。
四つ、クエスト以外での狩りのいに関して、同等のレベルの者ないし、
自を勧した部隊長のみう事。
五つ、金品の貸し借りは、本人の自己責任とする。
六つ、攻城戦、クラン戦に関して、自由參加とする。
七つ、クラン倉庫でしいがある場合は、部隊長の誰かに伝えること。
今のところこれ位だと思うから、質問あるなら言って」
先生の説明を聞き終わった二人が、おずおずと手をあげる。
「じゃぁ、ゼンさんからで」
「あの。自分まだ二次なんっすけど、Lv制限とかはどうなってるんっすかね?」
「Lvについては制限ないわよ」
三を短くして、大剣を背負った貓の獣人のゼンが、質問をする。
宮ネェの答えに、ゼンさんは安堵した表を見せ、キヨシは、グッと親指を立てていた。
先生が視線をヒガキに投げ、質問するよう促す。
「4つ目の意味が良く判らなかったです」
以外にも、キャラの系見た目に似合わず、イケボで質問するヒガキさんに対し、し考える素振りを見せた先生が、説明した。
「判りやすく説明すると、高レベルに寄生して経験値を稼ごうとするような奴は、このクランには要らないって意味だよ。
頼むなら、自分が所屬することになる、部隊長にお願いして連れて行って貰ってねってこと。なんだけど分った?」
「はい。要は寄生蟲予防って意味ですね?」
「そうそう」
「わかりました。後一つ質問してもいいですか?」
先生の説明に理解を示したヒガキさんは、他にも気になることがあったようで、頷く先生に視線を向けて言葉を続けた。
「七つ目なんですが、クラン倉庫のがしい場合とはどういう意味でしょうか?」
「あぁ。昨日クランが出來たばかりで今はってないけど、今いるクラメンのサブキャラとかにある魔法書やスキル書を、しいクラメンに格安で販売して有効活用しようって言う話が出てて、その補足的なもの。
基本、部隊長から上しかクラン倉庫を使えなくするから、しい場合は言ってくれないとわからないでしょ?」
「なるほど、分りました」
「他に質問ある?」
納得したように頷いて答えたヒガキの様子を見ていた先生が、二人に視線を配り確認する。
そこで、し気になることがありクラチャで聞く。
[[ren] ヒガキさんって、部隊どこ?]
[[宮様] 黒でしょ]
[[白聖] 黒だろ?]
[[ティタ] 連れてきた奴=黒]
[[キヨシ] 黒]
[[大次郎先生] 黒しかいないよね?]
[[黒龍] はぁ? 何で俺が! 元はと言えばrenだろ?]
[[宮様] renはマスターで、部隊持てないからね?]
[[黒龍] ざっっっっけんなよ?]
”ren” 面倒見てくれるなら、+23 エヴァラック 150Mで売る
”黒龍” 利子なし、分割可?
”ren” ある時払い。付ける
”黒龍” 乗った
[[大次郎先生] まぁ、黒怒るな。仕様だから仕方ないだろ?]
[[ティタ] そうだよ。ヒガキ。真面目そうだし迷かけなさそうじゃん]
[[黒龍] はぁ。わかったよ]
[[白聖] マジ、真面目そうだよな!]
[[宮様] あら、良かったわ]
みんなに、配屬部隊は黒のところと言われ、キレかけた黒に、市場価格350Mする盾を、150Mで販売すると談で取引を持ちかけ了承させる。
上手い合に、仕方なく納得したような演技をする黒に、ニヤニヤした顔を向ければ、フイと橫を向き視線を逸らす。
本當に、で釣られるなんて、マジ、チョロイ……。
クラン戦開始まで、殘り10:20――。
いつもお読みいただきありがとうございます。
新キャラ登場かもしれません!
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第1回HJネット小説大賞1次通過、第2回モーニングスター大賞 1次社長賞受賞作品の続編‼️ 宇宙暦四五一八年九月。 自由星系國家連合のヤシマに対して行われたゾンファ共和國の軍事行動は、アルビオン王國により失敗に終わった。クリフォードは砲艦の畫期的な運用方法を提案し、更に自らも戦場で活躍する。 しかし、彼が指揮する砲艦レディバードは會戦の最終盤、敵駆逐艦との激しい戦闘で大きな損傷を受け沈んだ。彼と乗組員たちは喪失感を味わいながらも、大きな達成感を胸にキャメロット星系に帰還する。 レディバードでの奮闘に対し、再び殊勲十字勲章を受勲したクリフォードは中佐に昇進し、新たな指揮艦を與えられた。 それは軽巡航艦デューク・オブ・エジンバラ5號(DOE5)だった。しかし、DOE5はただの軽巡航艦ではなかった。彼女はアルビオン王室専用艦であり、次期國王、エドワード王太子が乗る特別な艦だったのだ。 エドワードは王國軍の慰問のため飛び回る。その行き先は國內に留まらず、自由星系國家連合の國々も含まれていた。 しかし、そこには第三の大國スヴァローグ帝國の手が伸びていた……。 王太子専用艦の艦長になったクリフォードの活躍をお楽しみください。 クリフォード・C・コリングウッド:中佐、DOE5艦長、25歳 ハーバート・リーコック:少佐、同航法長、34歳 クリスティーナ・オハラ:大尉、同情報士、27歳 アルバート・パターソン:宙兵隊大尉、同宙兵隊隊長、26歳 ヒューイ・モリス:兵長、同艦長室従卒、38歳 サミュエル・ラングフォード:大尉、後に少佐、26歳 エドワード:王太子、37歳 レオナルド・マクレーン:元宙兵隊大佐、侍従武官、45歳 セオドール・パレンバーグ:王太子秘書官、37歳 カルロス・リックマン:中佐、強襲揚陸艦ロセスベイ艦長、37歳 シャーリーン・コベット:少佐、駆逐艦シレイピス艦長、36歳 イライザ・ラブレース:少佐、駆逐艦シャーク艦長、34歳 ヘレン・カルペッパー:少佐、駆逐艦スウィフト艦長、34歳 スヴァローグ帝國: アレクサンドル二十二世:スヴァローグ帝國皇帝、45歳 セルゲイ・アルダーノフ:少將、帝國外交団代表、34歳 ニカ・ドゥルノヴォ:大佐、軽巡航艦シポーラ艦長、39歳 シャーリア法國: サイード・スライマーン:少佐、ラスール軍港管制擔當官、35歳 ハキーム・ウスマーン:導師、52歳 アフマド・イルハーム:大將、ハディス要塞司令官、53歳
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