《疑似転生記》シルキーの見分け方

シルキーたちは全員、家事全般こなせるが、各々で得意分野があった。料理が得意なアインス、掃除の中でも部屋の掃除が得意なツヴァイと庭掃除が得意なドライ、洗濯が得意なフィーア、裁が得意なフンフ、そして作りが得意なゼクス。とは言え得意なだけで好きな訳ではないらしく、メイリーが指示をしなければ、毎日、やりたい家事を気ままにこなしていたので、メイリーが得意分野に応じて指示を出しておく。ただ、フンフとゼクスは、そうなると毎日の仕事は無いので、他の人の仕事を手伝うじになった。

そんなシルキーとの生活にも慣れたメイリーだったが、1つ問題があった。シルキーたちは3人男の子で3人の子の容姿をしている。ツヴァイとドライとゼクスは男の子で、アインスとフィーアとフンフがの子であるのだが、外見がかなり似ているため度々間違えてしまうのだ。すると、皆メイリーにつけられた名前に著があるのか、間違えてしまった2人だけでなく、全員が何処からともなく現れて自己紹介をして去っていく、と言う事が間違える度に起こるのであった。

(全員、何となく違うんだけどまだ完璧じゃ無いな。はぁ。しっかり覚えられるまで『鑑定眼』を使うしか無いかな。)

そのためメイリーは屋敷に住み始めて1ヶ月程は『鑑定眼』生活を強いられるのであった。

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夏休みにりゲーム三昧の芽であったが、VRゲームのインターバル中にやることが無くなってしまった。夏休みにる前に宿題は殆ど終わらせてしまっているし、他のゲームは殆どクリアしてしまっている。中には全クリしてしまっているも多い。

(はぁー。別にオンラインゲームってそんなに好きじゃないんだけど、ソロに優しくないし。でもクリアしても更新があるって點は評価できるな。)

VRゲームの登場で普通のパソコンでのオンラインゲームがなくなっていき、VR技の開発が進みVR技が教育の方向にシフトしてしまったことで、無料オンラインゲームを維持できるほどの収益が見込めなくなり、どんどん消えて行ったのだった。今でも強い人気を誇るオンラインゲームは、月額の會員制などにして殘っているが、自由に使える金がない芽は、それを選択する事は難しかった。

勉強も趣味もダメとなるとぱっと思い付くのは家事であるが、これも終わっていた。元々家事は得意でも不得意でも無かった芽だが、シルキーたちが使っていた、家事魔法とでも呼ぶべき魔法を教えて貰ってから、家事の効率が異様に上がってしまったのだ。

(油汚れを落とす魔法とか、凄く限定的な魔法ばっかだな。助かるけど。まあこうなると凜かな。)

暇をもて余した芽は夏休みスケジュールほぼ真っ黒狀態の凜に電話をかける。最初は予定がありそうで渋っていたのだが、宿題を餌にしたところすぐに釣れる凜であった。

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