《疑似転生記》借りたくない
リュートたちが帰った後、店に殘ったメイリーとテイル。話題は勿論、リュートについてである。
「テイル様が王族と関わりを持たれるとは驚きですが、王位継承なんて面倒な話に首を突っ込むなんて更に驚きですね。」
「學試験で仲良くなったんだ。そんな事言ったらメイリーだってよく依頼をけてくれたな。権力者からの依頼ってメイリー嫌いだって言っていただろ?」
確かにメイリーは貴族などと好き好んで関係を築く格ではない。むしろ自由に過ごしたいため、そう言った権力者を避ける傾向にある。初期の頃は、ティーチでさえ避けていた記憶がテイルにはあった。
「権力者からの依頼全部が嫌いな訳ではありませんよ。私の興味が湧く依頼なら大歓迎です。今回も高位の迷宮に行きたいと思っていた所なので、ちょうど良かっただけです。」
「それにしてもさ。メイリーは父様に依頼されてるときもそうだけど、報酬の話全然しないよな。リュートは良い奴だからいいけど…」
テイルはメイリーを心配してくれているようで、あまり報酬に興味を示さないことを指摘してくる。しかしメイリーとしては心外である。
「別に報酬は貰っていますよ。ただ、やってみないと依頼の本當の難易度なんてわからないでしょう?ティーチ様の依頼なんてそれが顕著でしたし。まあ報酬がない分には別に構わないんですけど。」
「ない分には?何でだ?」
「私は好きな事を好きなだけやっていたいんですよ。でも報酬が多いとそれが借りになっちゃう気がするんです。その借りのせいでしたくない依頼ける羽目になるのは避けたいんですよ。」
心理的に借りを作るとその借りの算をしたくなってしまう。そうなると結局、したくない依頼で自の自由が奪われてしまうことを、メイリーは恐れていた。
「そうか。」
「今回の依頼はけますが、権力闘爭に巻き込まれるのは勘弁して下さい。それ以外の面白そうな依頼なら歓迎しますので。」
そう言ってメイリーも店を後にするのだった。
『寶竜の迷宮』は現在、メイリーが住んでいる王都から程近い都市、クリーア領の近くに存在する迷宮であり、そこまで遠く無いとはいえ、王都から通うのは現実的な距離とは言えない。しかしメイリーなら王都から『寶竜の迷宮』まで空間魔法でものの十數分で行き來できる。そのため、急いでクリーア領まで行き、マッピングだけ済ませておいたメイリーは、依頼をけた翌日より迷宮探索が出來るようにしておいた。
「と言うことでここ1、2ヶ月は帰りが遅くなるから、供給される魔力が足りなくなってきたら、すぐに言うこと。」
「わかった。」
「わかった?」
「いいよ。」
「まかせろ。」
「だいじょうぶかな」
「そだね」
メイリーはシルキーたちに家を任せて遠距離転移を使って『寶竜の迷宮』に飛ぶのだった。
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