《疑似転生記》學會への招待

魔力過多による魔力酔いによる昏睡から目を覚ました芽依。気持ち悪さを我慢して立ち上がるとある違和じた。

(魔力をじる。うん?これ本當に魔力なのか。

だとするとじ方が稀薄すぎる。…いや逆に一回の魔法行使で増えたにしては増えすぎか。となると自の許容限界を超える量の魔力が注がれた事による、私の魔力量の長、いやこの場合はの拡張の方が正しいかも、が起こったと考え…)

からじる微かな魔力に驚きつつも考察を繰り返す芽依。この時、確かに彼はこの世にまだ知られていない魔力保有者の一人となったのであった。

自らの魔力がじられるほどに増量した芽依であるが、それでもごくごく僅かしかなく魔法を使うにはまるで足りないこともまた事実である。芽依としても別に『魔力爐』による魔力過多によって昏倒することで魔力が増えるならばいくらでもするつもりだが、流石に効率の問題で難しい。他の魔法も使えば直ぐに魔力が枯渇しけなくなるだろう。

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(これも効率的とは言いがたいが『魔力循環』から始めるか。あれは魔力作の基礎だし。それで鍛えられれば徐々に魔法にシフトしてけばいいかな?

どうせ魔法を使うなら攻撃魔法で鍛練したいけどB級ライセンスかー。あれ取得まで長いって噂だしな)

現実世界の私有地以外での魔法行使にはライセンスが必要であり、特に攻撃魔法はB級以上のライセンスが必要な場合がほとんどである。これは単純に他人への魔法行使にはB級以上のライセンスが必要であり、攻撃魔法は他者を対象にすることが主であることに起因する。そのためB級以上のライセンスの取得には1週間以上に及ぶ事前講習、魔法関連法などを主にした筆記試験、厳しい実技試験など様々な項目をクリアする必要がある。その分ゲームの時間が削られることを考えると躊躇してしまう。

「確かB級ライセンスであれば魔法演舞の上位賞者であれば、事前講習と試験の一部免除の特権が認められている筈ですよ?確か軽い講習と筆記試験をクリアすればよかったと思いますが…ああ、確か學校が用意しなければいけない書類もあったかもしれませんが、これは私でも用意可能ですし」

そんな悩める芽依に告げたのは、いつぞやの教頭先生であった。學校の晝休み呼び出された芽依が世間話でぽろっと言ったところ、即座に返してきたのだった。

「そうなんですか?」

「まあB級ライセンスは魔法関連の職には必要な所が多いですからね。優秀だと判明している者たちを魔法職に就かせるための餌と言うと聞こえは悪いですが、実はそのようなのようですね」

「まあ別にどうでもいいことですが、利用できるは利用させていただきます」

「はい。ではこちらでも書類を用意しておきます。それでそろそろ本題なのですが…」

そう言って話を変えてきた教頭に、自分も餌をまかれてるとじた。とは言えそれに食らい付く方がメリットがありそうなため靜かに続きを促す。

「毎年開催される魔法學會が今年は橫浜で行われるのだけどね、その學會に鹿島さん。貴が特別招待されることになりました。鹿島さんがというよりも毎年、魔法演舞の優勝者が特別招待されるんだけどね。それに出席してくれないかと思ってね」

「…それは斷ることは可能ですか?」

「それは可能ですが、斷りますか?」

「お、おい鹿島!これは大変名譽な事なんだぞ!魔法研究の最先端を知れる。しかも限られた人のみしか出席できない。これに參加するために毎年多くの人々がないチケットを取り合って、それに今年はあの魔法開発の祖の…」

同席していた擔任の林藤が慌てた様子で責め立てる。しかし教頭がそれを止めた。

「まあまあ生徒の自主を損なうような言い方は心しません。確かに學校側としては出てしいところですが」

「しかし特別招待を斷るなんて前代未聞で」

「ですが無理矢理行かせても意味はありませんそうですよね鹿島さん」

「…そうですね」

「ですが鹿島さんは學會の容など詳細を知らないと思いますので、一度このパンフレットでも見てみてはどうですか?確か鹿島さんはVRゲームなどに興味があると、そのような魔法工學的な容も研究発表にあるらしいですし」

そう言ってパンフレットを渡してくる。渋々ではあるがそれに目を通していく芽依。すると

「開催予定日に特に用事は無いので參加するのは構いません」

「そうですか。よかった」

「話は?」

「これで終わりです。お時間を取らせましたね」

「いえ、それでは失禮します」

あまり乗り気では無かった芽依だが結果的に參加することで話が付いたのであった。

「それでも鹿島が魔法工學系に興味があるとは知りませんでした。あそこまでの魔法の技量を持っているのに珍しいな」

「生徒の興味は様々ですからね」

「何はともあれ無事參加するようでほっとしました。不參加なんかになったら校長先生に怒られるどころの騒ぎじゃないですからね」

そう言って安堵する林藤を橫目に思案顔の教頭は

(教育者としては発表容に興味を示して參加したのであって特別招待の記念品、新型のVRヘッドギアに釣られたのではないと信じたいですね)

そんなことを考えるのであった。

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