教會と組合、様々な組織の思に辟易してるメイリーは依頼をける気分でも無くなったため家に帰って來た。するといつもは2人でやっている庭掃除を4人でやっているシルキーたちがいた。

「珍しいな。強かったのか？」

「てだれひとり」

「そうじした」

「あとはちんぴら」

「そこー」

「分かった。後で詰所に持ってくよ。やっぱりこういった輩が増えたな」

この屋敷を購したとき々と恨を殘したこともあり、偶に偵っぽい人たちが訪れることはあったのだが、回復魔法講座を開きだしてからは更に増えてしまったのだ。ただ、こういった薄暗いことを生業にしてる者たちは奇襲や隠行には慣れていても、それをやり返されることに慣れてないようでシルキーたちの『不可視』からの奇襲に対応できず沈んでいく。

「あとてがみー」

「手紙？…テイルか。なになに」

一応、メイリーの弟子でありステンド家の次期當主であるテイル。彼からの手紙には今日にでも會えないかというものであった。テイルとはメイリーが一歳のときからの付き合いであり、いつもなら素直に呼び出しに応じるのだが今の現狀とテイルの友関係を踏まえるとどうにも気が進まない。今、貴族であり王族とも関わりがあるテイルが接してきたということはつまりそういうことなのだ。

「気は進まないが、そもそもこっちに返信手段が無いのに日時を指定している時點で拒否権がないだろこれ。それに２人っきりでってあるしまあいいか」

貴族であるテイルが言う２人っきりの２に侍などの分の低いものはっておらず、厳な2人っきりではない。ただこの文章でテイル以外の貴族や王族がいた場合、それはテイルがコイツらは數に數えるまでもない存在だと言っているに等しい。そのためこのように人數指定されている手紙にはかなり信憑があるのだ。

(まあこの信憑を利用して老練な貴族や商人は々してくるが、流石にテイルがそこまで長してるとは思えないしな)

面倒ごとの予はするがとりあえず行ってみることに決めるのだった。

以前、呼び出された店につくと、これも以前と同じ個室に案された。そこにはテイルの他に侍が１人しかいなかった。それを見たメイリーは話がかなりなものなのだと理解した。

「急に呼び出してすまない」

「いえテイル様。私も予定が空いていましたので。それで何用でございますか？」

「…メイリー。もうし雑談でもと思っていたが本題にろう。リュート様陣営がお前を王位継承戦に巻き込もうとするきがある。第1王子の陣営がそれを阻んでいるが直に接してくるだろう」

「私をですか？」

「そうだ。徐々にだが第1王子を支援してる元統括組合長の威が弱まってきているらしくて、この期に組合をこちら側に取り込もうとしてる。それで目をつけられたのが」

「私ですか」

神聖魔法を使えることである程度の知名度を誇るメイリーだが、自分はソロであり冒険者組合に影響あるとは思えない。しかしテイルの表は真剣であり、冗談を言っているわけでは無いことは分かる。

「詳しく話そう」