《疑似転生記》奇妙な村

話の流れ

結構重要そうな魔法についての話聞いた→むしゃくしゃした→直帰してゲーム

いつもの如く依頼をけに組合まできたメイリーは奇妙な依頼を発見する。

「調査兼討伐依頼で報酬も良い。移費や食事代なども支給有り。ランクはDランク相當か。こんな厚待遇な依頼が殘ってる何て」

戦闘系スキルを持つ者が9割以上を誇る冒険者組合で討伐依頼は人気の依頼である。それに加えてDランク相當依頼をける者たちは多い。メイリーのような高ランクになれば話は別だが、低ランク冒険者は朝早くから來て好條件の依頼の爭奪戦をやることも珍しくない筈だ。それなのにこれほど好條件の依頼がまだ殘っているのだ。

メイリーが不思議そうに依頼を見ていると後ろから付嬢のレレナが話しかけてくる。

「何してるんですか?」

「いえ、こんな依頼が殘ってるなんてと思いまして」

「ああ、これですか。これは…あまりこういうことを言うのは良くないのですが依頼を出している村が問題なんですよ」

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レレナが事を話し出した。その村はそれなりに辺鄙な場所に位置し冒険者組合もない田舎であるが、その村の近くに魔獣の生息區域があるため頻繁に依頼が出されていた。しかし2年ほど前からある宗教団がその村を牛耳るようになってから雲行きが怪しくなる。

近くの組合から丁度日帰りで行けるか行けないかという半端な場所にあることを利用してなのか、急に宿や食事処の値段が上がり薬などはその宗教団が獨占しているためとても買える値段ではない。しかもその頃からその村の依頼の達率が低下しだしたこともあり冒険者が寄り付かなくなっていったのだ。

「依頼達率が下がったって虛偽の依頼でも出してるのか?」

「それに近いんですが討伐対象は実在するのですがその近くにそれよりも強力な魔獣の巣があったり一匹討伐の依頼なのに數十匹生息していたりと」

「悪質と言えば悪質だけど冒険者側のミスになるなその場合。そういう上手い依頼の出し方をしてるのか」

「はい。それで噂が広まってける人がいないからその村からかなり離れた王都まで流れて來たんです」

大変そうだなとメイリーは思う。冒険者が寄り付かなくなれば魔獣の危険度は増すだろうし、そもそもそんな事をするメリットが無いように思う。普通なら偶に來る無知な冒険者から暴利を貪るよりも來やすい村作りをした方が得だろう。となるとその宗教団には何らかの狙いがあるのだろう。とメイリーが思案してると

「そこで相談なんですけど…」

「私にこの依頼をけろって言うなら斷りますよ?そもそもDランクの依頼はけられませんし」

「ここにその村の近くでのBランク任務があるんですけど~、どうですか?」

レレナが依頼書を見せてくる。組合としても気にはなっている場所なのだろう。メイリーとしてはまあ依頼のついでならば良いかとその話に乗ることにした。

その村の近くを通ったことがあったため転移によってすぐに目的地に到著したメイリーはそこそこに発展している村を見て驚く。

(やっぱり何かあるな。聞いた限りだと寂れててもおかしくないのに。取り敢えずるか)

メイリーが村にるとすぐ宗教団ぽい集団が目につく。怪しげな格好をした數名を赤ん坊を抱えたたちが取り囲んでいた。

「いやあれは違うか?」

「違わんよ。あれが『バスディ』だ」

あまりの異様さに別の頭おかしな集団かもと考えた矢先に後ろから否定の聲を掛けられる。

「えーと?」

「お前さんはあいつらのとこに信しにきたわけじゃ無さそうなんて聲掛けさせてもらった」

「そうですか。それでその『バスディ』ですか?彼らは何をやってるんですか?」

「あれか。あれは誕生日を買ってんだよ」

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