《疑似転生記》パトライ侯爵
冒険者は中立たれ。これは本來、組合は何処の國や組織にも荷擔するなという規律を拡大解釈し、冒険者にまで中立を要求したものだ。そのため冒険者の規約にはどの組織に所屬してはいけないなどとは明確に記載されてはいない。
しかしこの思想は冒険者に深く付いており、貴族の子飼となる者は他の冒険者から疎まれる傾向にある。貴族と懇意にする者は多い。現にメイリーもステンド家と懇意している。しかし子飼となれば何かあった時、冒険者としてではなくその家の者としてく必要が出てくる。高ランク冒険者ほど自由をする傾向にあり、高ランク冒険者であれば貴族に雇われるよりも、依頼をこなす方が多く稼げるため高ランクほど子飼のり手はないのだ。
しかし例外というは常に存在する。元Sランク冒険者『紅鬼』シドを抱えるパトライ侯爵家もその1つである。パトライ家は『紅鬼』以外にも現役の高ランク冒険者を何人か抱えていた。
「それで?」
「想像以上だった。『威圧』の直下で俺の剣を回避できる実力があるなんて報は無かった。あれだけの魔法使いだ。神聖魔法と空間魔法以外にも隠し玉があるかもしれん。となると殺す気でやらんとこっちがやられる」
「…そうか。他の奴らも連れて行くのはどうだ?」
「アイツらは現役だ。冒険者同士の爭いは組合が仲裁してくるだろ。そうでなくてもソロの俺は連攜なんてできん」
そう言われ黙ってしまうパトライ家當主。今まで頼んだ仕事は全て完遂してきたシドだ。今回も簡単に捕らえて來てくれると安易に考えていただけに、予定が大幅に狂ってしまう。
そんな主を見かねてシドは提案をする。
「メイリーと懇意にしてる貴族がいるって話は?」
「ステンド家か? あそこの一人息子は王子と大変仲が良いからな。私もあそこの當主に頼んでみたがね。駄目だったよ」
「あそこは子爵だったか? 侯爵のあんたの頼みを斷ったのか? 中々剛膽な奴なんだな」
「…私も公爵様からお前を譲るよう言われても斷るよ。今思えばそういうことだろう。しかも神聖魔法に空間魔法だ。私を敵に回すリスクよりも彼を取るのは當たり前だね」
とステンド家を評価する。ただパトライにはパトライの都合がある。そのためにはメイリーは必要である。
「彼の協力が確定すればゼフ教は喜んで第2王子派を支持してくれるだろう。冒険者組合は表だって支持できないのなら、民衆の指示が厚い此方が一気に有利になる。だが今のままではゼフ教は第1王子派よりの中立を変えぬだろう…」
圧倒的劣勢である第2王子派だが、教會の支持の効果は絶大である。それだけで狀況がひっくり返る。だからこそパトライはその決め手となり得るメイリーに執著する。
「策を練り直す。調査も新たに行う。お前の出番はそのあとだ」
「了解した」
メイリーへの追い回しはまだまだ止みそうにない。
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