《闇墮ち聖の語~病んだ聖はどんな手を使ってでも黒騎士を己のモノにすると決めました~》第十一話『介』
「始まったか_______」
黒騎士は丘の上から帝國騎士隊と魔達との戦闘を観察する。騎士隊達はどうやら初めて見る魔達に対して苦戦している様だ。それもそうか。視界がままならない上に相手は再生能力も有する化。頭や心臓を完全に破壊しない限りは決して倒れない。
「マールス、お前はどうやってこの地獄を生き延びた?」
此処から見える騎士隊は約一萬弱。しかし魔の軍勢はそれ以上だ。
(囲まれているな。)
まるで蟲籠にれられた餌の様だ。徐々にだが、騎士達は化達に躙され殺されている。圧倒的、數の暴力。
「____この危機的な狀況でも諦めないか。流石だな。」
囲まれて尚も騎士団長とマールスの両名は魔達を斬り伏せていく。
”活路はある筈だ!戦えっ!!”
生き殘りの騎士達を鼓舞し、絶から立ち上がらせる。それだけの闘士と気迫が彼らの戦闘からはじられた。
「人類側、最高峰の戦士なだけはある。だが______時間だな。」
マールスが膝をつき、息を荒げる。
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”クソ、はぁ......はぁ.....”
あれだけの魔達を何時間と相手し続けていたのだ。それも近くにいる仲間達を守りながら。限界は自ずとおとづれる。
“ここ迄、か.......”
”お前が死ぬ必要はない、くぶっ........”
隙を突かれ攻撃をけそうになったマールス。それを庇い騎士団長は致命傷を追う。
”なっ、団長.....なんでですかっ!”
”未來の帝國にはお前が必要だ....生きろマールス.....そして、帝國に繁栄を...........”
命が盡き、マールスへとを倒す騎士団長。
「やはりマールスの盾になったか。」
それに激昂したマールスは鬼神の様に周囲の魔達を殺戮した。そして生存者を探しながら戦場を駆ける。
(マールス.... 殘念だか生き殘りは)
周りを確認してみるが、既に殘っているのはマールスただ一人。生きている奴はだれ一人としていない。
”來るなら掛かって來いよ!!俺が最後まで相手してやる!!!”
マールスの言葉を引き金に周囲を囲っていた魔達が一斉に襲い掛かる。
「_______違う」
黒騎士は即座に立ち上がり瘴気の長剣を手元に出すと走り出した。
(.....これは過去で見た景ではないっ!)
史実ではマールスは団長や仲間達のに隠れてやり過ごす筈。なのに奴は此処で死ぬつもりだ。
「っ.......殺らせるか!」
______________________
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______
「おらああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」
傷だらけのへと無理を掛け、剣をがむしゃらに振るうマールス。
「邪魔だ!道を開けろ!!」
此処を死に場所と決め戦っているマールスをこれ以上戦わせる訳にはいかない。
「俺はまだまだピンピンしてるぞ!!どうした、お前達の力はこんなものか!!!」
アドレナリンのせいか笑みを浮かべ、挑発をしながら戦うマールス。黒騎士は長剣で魔達を斬り伏せ、急ぎマールスの元へと向かおうとするが、余りの數の魔に苦戦する。
(きりがないっ)
魔の數が多すぎる。瘴気の力を取り戻したとは言え、圧倒的な殲滅力は今の自分にはない。
(今の俺の力は軽い再生能力、強化、そして短剣から長剣へと昇華した黒剣。)
もちろん瘴気部での視界、魔力量の減などのデメリットはない。だが、其れは魔と同じ條件を宿したに過ぎない。特別、反則じみた能力は得ていない。
「お前達の相手をしている余裕はないんだ!!どけっ!!!」
瘴気の力を最大限に解放し、へと無理を掛ける。魔の頭を長剣の柄で毆りつけ潰す。そして大振りに長剣を振り一気に三もの魔の部を斬り裂いた。そのまま走り、魔の一へと突進をすると心臓部へと剣を突き刺しその狀態のまま前進した。
”ぐっ、剣を折られたか______だが、足がく限りは戦いづける。お前達を一人でも道ずれにしてやるっ!!”
ふざけるな。こんな場所でお前に死んで貰っては困る。ディアーナの覚醒の起剤としてお前の存在は死んでも必要なんだ。
「_______マールス!!!!」
泥臭い戦いしか出來ない自分を嘆きながらも突き差した魔を盾にしながらマールスの元へと駆ける。
(後しなんだ、あとしで彼奴の元へとつく!!)
魔の死骸から剣を抜き、大きく跳躍し魔達を足場にする。すると視界にやっとマールスの姿が寫った。マールスは魔達に囲まれ絶絶命のピンチと行った狀態だ。黒騎士はすかさず長剣を投げつけ、マールスを背後から手で貫こうとしていた魔を殺す。
”剣!?一なにが起きてっ”
膝をつき荒い息を上げるマールスは驚愕の表を見せる。
「どうやら間に合ったようだ_________」
頭上を飛び出すように黒い影が現れ、周りの魔達が目にも見えない速度で撲殺されて逝く。そして投げつけたであろう剣を魔から引き抜き自分の元へとやってくる。
「________無事か」
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