黒騎士達が帝國を去ってから次々とパーティー達は一時間置きに瘴気部へと足を踏みれて行く。そしてユーノ達のパーティーもまた1日目のパーティーとして瘴気部へと足を踏みれていた。

「危ないっ!!!」

ユーノは魔により負傷をけた仲間を庇うように前に出る。

「うぐっ!!」

そしてユーノも魔の鉤爪を左腕にけ傷を負う。

「「ユーノ!!!」」

「僕は無事だよ!君は早く彼を背負って隠れているんだ!僕がアイツを引きつけている間に!!」

幸いなことに見た目に反して深く切り裂かれた訳ではない。

「コイツを降ろしたら、直ぐに戻る!!」

仲間の一人である新人騎士【アイネイアス】はそうぶともう一人の騎士を背負い離した。

【ガウウ】【ヴィイイ】

ユーノはポーションを即座に飲み込み、前方に存在する二対の魔と対峙する。

(ジョンさん達が出発してからまだ半日も経っていないのに道に転がる魔のを數え切れない程見た。)

それと同じく先行した仲間である帝國騎士達のも。

「守らないと______」

瘴気領域にってから自分たちは一時間と経っているが、既に魔達を10以上は倒している。恐らく副団長とヴェヌスさん達はそれ以上の化を退治し、進んでいる筈だ。

「_____僕が戦わないと彼らが死んでしまう。ジョンさんは僕に任せてくれたんだ。」

どんなに傷を負ったとしても戦い勝ち続けなければいけない。自分達が敗北すると言うことは帝國のみならず世界の人間が死滅する事を意味する。

【ヴィイイイイ!!!】

『大きな鉤爪を持つ魔』が恐ろしい速度で飛び掛かってくる。

(くっ、速い)

ユーノはギリギリの所でその突進を避け、目線を上げる。

【ガウ!】

するともう一の魔が待ち構えており、刺々しい巨大な尾で顔面を強打される。

「うがぁあああ!!!」

顔面が潰されかねない攻撃を持ち前の反神経でバックステップを踏む事で衝撃を最小に収めた。しかし完全に攻撃を防ぐ事は葉わず吹き飛ばされる。

「僕は_____」

剣を地面に突き刺し立ち上がる。

「__________こんな所では負けていられないんだ！！」

決して絶には屈しない決意と共に目には覚悟と勇気が寫る。

「ジョンさんと約束たんだ。」

片手に魔力を集中させ、呪文を唱える。

【ヴィ!!】

鉤爪の魔はその隙も與えないと言わんばかりに襲い掛かる。

「サンダーボルトッ!!!」

その攻撃よりも速く雷が鉤爪の魔を穿つ。しかし、魔のきは完全には止まらない。

(まだ僕の攻撃魔法は度が低い、だけど!!)

心臓を外した。だがユーノには十分だった。

「滅びろっ!!!」

その一瞬の怯んだ隙を狙い魔の頭部へと乗ると肩部へと剣を突き刺し、そのまま心臓を砕く。

「はぁ..........はぁ......」

灰と化し消える鉤爪の魔。魔界から侵攻してきた魔とは違い、意思なき魔(瘴気が生み出した獣)は生命活が停止した際には瘴気に戻る為、灰となり空気へと消える。

【ガウッ!!!】

剣を引き抜き『尾の魔』へと向ける。

「僕は強くなる________」

尾による攻撃を正面からける。だがユーノはそれを剣でけ止め魔を睨みつけた。

「___________憧れた英雄|《黒騎士》に近づく為にッ！！」

尾を叩き斬った。魔は即座に対応し追撃に移る。

【ガウウウウ!!!!?】

ユーノは己が持つ以上の魔力がから溢れ出し、魔の攻撃を剣で弾く。

「ライトニングブレイズッ!!!!!!」

そしてトドメの一撃を與えるべく剣をばす。刀からは雷が走り、魔の頭へと突き刺さる。雷の剣は魔をそのまま半分へと引き裂いた。

「ユーノ、無事か!」

パーティーメンバーの一人である新人騎士アイネイアスが剣と盾を構えた狀態で戻ってくる。

「...........うん、丁度終わったよ。彼は大丈夫?」

その場へと座り込むユーノ。魔力を使い過ぎたのだ。

「あぁ、なんとか大事はないぜ。ユーノがいてくれて良かった。」

初めて人から謝をされた。嬉しいとじると共に力が襲う。

「ごめん、ちょっと...........意識が.......と..........」

視界が暗転して行く。アイネイアスが心配してんでくれているが、それに答える力はない。すまないけど、ちょっと眠りにつかせてもらうよ。