《闇墮ち聖の語~病んだ聖はどんな手を使ってでも黒騎士を己のモノにすると決めました~》第四十話『告白』
四十話突破ッ!!想、コメント、ブックマークお持ちしております!!
何千回何萬回と星のび聲が聞こえる。そして最後には何時も彼が歪とした笑みを浮かべこう告げる。
『あぁ私のぁ_________』
この得の知れない恐怖と隣り合わせの現実に神が疲弊する。
「ユーノさん、このタリスマンを貴方に授けます。」
誰にも言えず、対処の方法も無い。
「聖様、これは?」
いや、聖としての使命は決定している。
「瘴気の攻撃を一度だけ完全に防ぐ事が出來ます。」
「それならマールス団長に「貴方は選ばれし勇気ある者」
全ての渦を取り込んだ後に自害する。
「勇者なのです。必ず貴方は闇の王と対峙する事になるでしょう。その時の策としてお使いなさい。」
さすれば瘴気は己の命と共に散るのだから。
「行くぞぉおおおおおおおお!!」
瘴気の苗木の中心部へと特攻するユーノ。蔦や枝技による攻撃をけながらも立ち止まりはしない。
「シリアーズ、援護をしなさい!」
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ディアーナの指示により、シアリーズは水魔法による障壁を用いてユーノに迫る攻撃をけ流す。
「ぐっ!!」
しかし水魔法を貫通しユーノへと當たる攻撃。
「聖様っ!私の魔法では完全に防ぐ事が出來ません!」
必死に水魔法障壁をユーノに掛け続けるが、間に合わない。
「そのままユーノに障壁を掛け続けろ。俺が奴の手を叩き斬る。」
マールスがユーノに迫りくる枝技を叩き落とす。
「_______ありがとう、みんな!」
ユーノの剣からはの力が溢れ出しそのまま剣を中心部である苗木の本へと突き刺した。
「よぉおおこの手にぃいいいいいいいいいい!!!」
そして剣を上へと振り上げると空高くまでの柱がび、南方に広
がる瘴気を一気に浄化した。
「うぅ........」
ディアーナはその場へと蹲る。瘴気の苗木が死滅した事でディアーナへと瘴気が還元されたのである。
「聖様!やりましたね!」
シアリーズは嬉しそうにディアーナの方へと振り向くと何時もの様に堂々としたディアーナの姿があった。
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「えぇ、殘りの渦は一つです。気を引き締めていきましょう。」
を抑えながら瘴気の呪いに侵されていることを悟られないように表に仮面をする。
「ユーノ、良くやった。」
マールスはユーノの肩へと手を起き稱賛の言葉を送る。
「はい!此れでやっとジョン副団長に近づけた気がします!」
ユーノは嬉しそうに言う。
「______ジョンに近づけた、か。」
マールスの心とは裏腹にユーノの自己評価は低い。
(............お前はもう既に。)
故に己の力が既に黒騎士を超えている事に気づかないのだ。
北南西を攻略する事に功した帝國は最後の瘴気領域へと総員で進行する事になった。人類は再び栄を取り戻す為に突き進む。 そしてその先頭に立つ人はマールス率いる騎士団、そして聖の傘下にある帝醫隊である。
「良くぞここ迄戦ってくれた!俺達の勝利は後一歩だ!」
マールスの言葉をけ歓聲を上げる兵達。黒騎士も隣でその姿を傍観
する。
(あと一歩、か.......違うな。)
【骸の魔】と言うラスボスが殘っている。
「どうかしましたか、ジョン副団長?」
そして其処で彼には覚醒して貰う。
「いや、ただ_____________の方は無事か?」
ディアーナのは瘴気に侵されている。既に限界に近い事は目に見えて分かる。彼は其れを不屈の意志だけで押しとどめている。
「.........なんの事でしょうか?」
誤魔化す彼に鼻を鳴らし前へと顔を向ける。ディアーナは黒騎士を睨みつける。
(ジョン副団長は私の異変に気づいている......ッ)
かつてジョン副団長を試した際に聖気を流し込んだ結果、彼は苦しんだ。其れを意味するのは彼が魔に連なる何かであると言う事実。
「いや、調が優れない様に見えたのでな。何分俺達は瘴気領域に居過ぎた。に異変が起きても仕方の無い事だろう?」
以前はその貌に負け見逃したが、此処らで裏切られ人類側の敗北となる運命は避けたい。
「今一度問います。ジョン副団長、貴方は___________何者なのですか?」
だからこそ私が阻止するべきだ。例えをした男と言えど萬人の命には変えられない。
「何者か、か........よく聞かれる質問だが、ディアーナ、其れはお前が一番分かっているんじゃないのか?」
瘴気を知出來る聖に対しての言葉なのか、それとも隣人として聞いているのか。
「副団長の事など、肩書き以外に知りません!」
「__________俺はアンタの味方だって常に言ってるだろ?」
真意は定かではないが、彼の存在は常にに引っかかる。
「味方味方と言われても意味が分かりませんし騎士として聖としての意味合いなのならば其れは當然の関係です!」
決意した覚悟が揺らぐからこそ甘い言葉を私に掛けてしくない。
「わ、私は貴方が魔か否かを聞いているのです!何時もいつも貴方は私の味方だと言う!そのたらしの顔でこの様な小娘を誑かし何が目的だと言うのですか!聖としての力ですか!それとも帝國での地位がしいのですか!」
怒りに任せ黒騎士へとぶディアーナ。黒騎士はそんな彼の姿を見て優しく手を握る。
「そのどれも俺はんでなんかいない。俺はアンタだけが.........アンタだけがしいんだ。」
ディアーナは膝を付き涙を流す。
「貴方は本當にズルい殿方ですね。心の何処かで私は生きたいと願ってしまう。」
黒騎士のへと顔を埋め心を語りはじめるディアーナ。
「.........ジョン副団長、私は貴方をお慕いしておりま
す。」
「あぁ、知ってる。」
彼を優しく抱き締め言葉へと耳を傾ける。
「だから、貴方だけには伝えたい真実があるのです。」
真実。恐らく己に包されている瘴気についてだろう。
「其れは、アンタのに包されていく【瘴気】についてか?」
「いつ気付いたのですか.......と言うのも野暮ですね。貴方も微量ではありますが、私と同じ様に瘴気を背負っていますからね。」
「あぁ。」
最初の接時からディアーナは自分のの事に気付いていたのだろう。
「俺は聖としての使命や勇者の名を冠された訳でもない。だが、瘴気は俺をどういう訳か魔とでも勘違いし力を微弱ではあるが分け與えた。其れが第一次進行時に生き殘れた理由だ。」
と言う妄言を如何にも真実かのように説明する。
「そう、だったのですか。其れではその1回きり以降は貴方の中へと闇は蓄積されていかないのですね。」
「あぁだから神を汚染される心配はない。」
ディアーナは心底安堵とした様子での中から自分を見上げる。
「良かった_________私だけ、私だけが死ねば全てが収まる。」
再び顔を埋め黒騎士を力強く抱き締める。そして直ぐに離れ優しい笑みを浮かべた。
「もし、私が普通のの子だったら.......男の関係になってくれましたか?」
黒騎士は苦笑をすると堂々とディアーナへと告げた。
「アンタがどんなであろうと俺は味方だよ、ディアーナ。」
ディアーナは小さく笑い黒騎士に聞こえないように言葉を呟く。
「本當に___________ズルい人。」
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