森へと還るようの泡と消えていく銀狼。

「さぁ世界よ＿＿＿＿＿この世界での俺の役目は終えたぞ！！次なる世界に移してくれ！！！」

裁定者の言葉を待てども、何も起きない。一、どう言う事だ？

「ぐぐ.......斷じて許さぬぞ。姫の野がッ！王國の粛清が！葉わぬではないか!」

不老の魔が怨めしそうに消えて行ったであろうの泡を睨みつける。

「はは、そんなに怒っている顔は見た事がないな。何時もの笑ってる顔の方が俺は好きだよ.......... はっ！？」

(し、しまった..........こいつはブランチェじゃなかった。)

銀狼と話す覚で不老の魔へと聲を掛けてしまった。

「ひ、姫を誑かすとは.....................どう言うつもりだ、年//」

しかめっつらだった不老の魔は顔をボンと紅くし緩んだ顔で睨みつけてくる。満更でもないと言った様子だ。

(この魔も俺の事を年と呼ぶんだな、ふふ。それに薄紫のがセクシー！)

無意識のうちに不老の魔のを凝視する。その視線に気づいたのか、魔は口元を手で覆った。

「た、戯け者が!姫へと劣を抱くなど萬死に値する!この場から去れ!不埒者!」

「ふふ、分かっているさ。アンタはどうやら悪い奴じゃなさそうだ。王國への復讐、功するといいな。」

「ぐ.........馬鹿者が」プイ

朦朧とする。意識を保つのもやっと。しかし裁定者は次の世界へと移してはくれない。足を引きづらせ、何とか木々へと摑まりながら進んでいく。

(後はなんだ?この世界でやり殘した事は無いはずだ........俺に何を求めているっ!)

思考するが力が直ぐに盡き、その場へと倒れる。

「ふざけるな.......まだ始まったばかりだぞ.......こんな形でくたばれるかよッ！」

「なんだ、年も死にかけだったか__________」

_________不老の魔。ニタニタと厭らしい笑みを浮かべている。

「あぁ________アンタはやっぱりしいな。」

例えそれが本のブランチェでなくともその表はよく俺達に見せていたものだ。

「まっこと減らぬ口よ。姫が助けてやっても良い。どうするか、年よ?」

「アンタの膝下で死ぬるなら本も「やめいやめい//あぁ〜もぅ!調子が狂う!」

不老の魔はゆっくりと膝を下ろし魔の様なものを起する。

「年よ、お前は姫のもの。片時も離しはしない。だから、ソナタも姫から離れるな。此れは命令でも願いでもない__________契約だ。」

傷が癒えていく。そして気分も徐々にではあるが改善されていく。そしてゆっくりと立ち上がる彼を抱きしめた。

「あぁ、離れないよ。だから俺の事を離さないでくれ。」

「な、な、な、なぁーーーー////」

さっきからコロコロと表が変わって可いなと心に思う。

「ふしゅ.........むふ、むふふふ♪」

そして吹っ切れたのか黒騎士に対し強く抱き締め返す。

「姫は生娘。多、年とは歳が離れてはいるが、異との間に経験がない故、優しくしてくれると..........嬉しい。」

「はは..........俺も実を言うと経験がないんだ。」

「なんとぉ!(鼻がツーと流れる)」

バレないようにハンカチで拭き取る姫。因みに姫の実年齢はとうに70は越えている。

(あぁ〜姫王國の事なんかどうでも良くなってきた。)

「我が工房でを育んで行こう(ふふ、お揃いだな年。)」

本音と建前が逆な不老の魔であった。