《闇墮ち聖の語~病んだ聖はどんな手を使ってでも黒騎士を己のモノにすると決めました~》第百三十一話『奇襲』
モンゴルの首都ウランバートルからバスへと搭乗しツェツェルレグへと向かうカミーユ一行。
「ねぇ、首都を離れてからずっと同じ景で飽きたんだけど。」
そう、大都市を離れてからと言うもの自然広がる平原がバスの窓から覗けるのだ。それを彼此數時間と見て仕舞えば飽きが來てしまう。
「自然がかで良いではないか。日本とは違ったしき景よ。」
人間の姿を取るブランチェは嬉しそうにそう評価をしていた。
「......この景を見ると聖域を目指した道中を思い出すから好きじゃないのよね。」
カミーユはブランチェにそう言うがブランチェは何も言い返さなかった。カミーユはその反応に苦笑をすると再び顔を窓へと向ける。
「くっ.........ディアーナ........また、自慢してる........」
如何やら今度は海辺にて放った青年の臺詞をクオートして送信されたようだ。怒りはじるが何故だが窓から覗く夕日から目が離せないでいるカミーユ。
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「ディアーナの奴も大概、人の分が抜け切れておらぬな。」
ブランチェは( ・∀・) イイネ!と送り攜帯を閉じる。芙蓉はと言うと未だに罵倒やらを送信し続けていた。
「もうじきに著くわね。」
カミーユは攜帯を開き地図を見る。
「........ねぇ.......ちょっと.....いい」
すると芙蓉が攜帯を閉じ真剣な表で二人を見た。
「あぁ、お主もじるか。」
ブランチェがそう返すとカミーユがブランチェから貰いけた寶剣を手元へと空間から取り出す。
「_____近くにいるのね?」
覚を研ぎ澄ませる。
「あぁ、我らの頭上にい____」
臺詞が止まる。何故ならばカミーユ達が搭乗したバスが突如として大発を起こしてからである。
「我らが領地を犯さんとするその傲慢さ、萬死に値する。」
上空から靜観する様にバスの慘狀を見るモンゴル神話における大英雄。
(罪も無き民を傷つけ、派手にやったものではないのかね。此れではまるで我ら悪魔の様な仕打ちではないか、くく。)
原初の悪魔から念話が送られてくる。
「非にならねば悪は討てぬ。先の戦時にそう學んだのだ。」
シュンッ!
後部から剣撃が繰り出される。【英雄】ゲシル・ボグドーはそれを紙一重へで避け空中から地上へと降りる。
「やはり生きていたか。」
「あったり前よ!あんなんで死んでたら聖域なんて辿りついてないっての!!」
芙蓉が敷いた呪を足場に空中にて英雄を見下ろすカミーユ。そして英雄の首には短剣がブランチェにより當てられていた。
「終いだ、名も知らぬ奇襲者よ。」
短剣を間髪言わず引くブランチェ。
「舐めるなッ!!」
眼を見開き自から凄まじい衝撃波を生じさせる。ブランツェは衝撃波に押されその場を弾き飛ばされた。
「全ての魔神を討ち滅ぼし我が聖愴、『墜烙の槍』よッ!」
英雄の手には神話にて數多の魔神を撃ち滅ぼしたと言われる神槍が握られていた。そして吹き飛ばしたであろうブランチェらへと向ける。
「貴様達に在るのは約束された『死』のみだ。」
カミーユは鋭く英雄を睨みつけると英雄の元へと駆け出した。
「っ、待て!カミーユッ!!」
ブランチェがぶ。
(駄目だ______今の其方ではあの者には敵わぬッ!!)
力量の差を覇気で測れるブランチェにとって目の前に対峙する英雄が先の降霊師を軽く凌駕する実力を兼ね備えている事を知っているのだ。故に_____
「甘いな、小娘。」
カミーユが寶剣を振り下ろす。
ブシュッ!!!
「_______な、に?」
カミーユの剣が左腕事切り飛ばされたのである。
「うぐああああああああああああああああああああああああああああああああッ!!!」
痛みにび聲を上げるカミーユ。その隙を狙って英雄ゲシル・ボグドーが槍を振り上げるがきが止まる。
「小癪な真似を、妖の類か。」
芙蓉が魔眼を発させ、香を強制的に嗅がせたのだ。
「このまま.....死ね.....」
猛毒。常人ならば即死をするであろう致死量の香を魔眼を使い、流し込む。
「_____無駄な事だ。」
だがゲシル・ボグドーは何もなかったかの様にき出し、カミーユを斬りつけた。
「っ、なめるなぁーー!!!!」シュ
「_______ほぉ、避けたか。」
しかし、カミーユは痛みを堪え斬撃を避けたのである。
「こんな所じゃあ、はぁ、はぁ、死ねないのよぉ!!」
地面にある草を摑みそれを一時的な目くらましの為にゲシル・ボグドーへと投げつける。そしてその隙にブランチェが駆け出し一撃をゲシル・ボグドーへと向かい放った。
「ぐっ!」
カミーユ以上の速度に対応出來ず、へと拳を喰らうゲシル・ボグドー。そして、ブランチェはカミーユを回収し、狼の姿へとを変え草原を駆ける。
「芙蓉よ、摑まれ!」
「ワン......ワン」
並みへと手をばし、背へと乗る芙蓉。カミーユはブランチェに食わえられ意識が朦朧としていた。左腕から流れ出るが原因である。
「此処は一度引く。」
ブランチェは大地の権能を使いその場を離する。
(くく、逃げられてしまったな。)
「何、そう手強い相手ではない。ゆらりと狩ってゆけば良いのだ。」
(英雄らしくない発言だ。しかしあの神獣、私を.......)
原初の悪魔が口を閉じ靜かに笑う。
「このゲシル・ボグドー、神の覇を纏う獣に遅れを取る程伊達では無いことを見せてやろう。」
槍を消し馬を呼ぶ英雄ゲシル・ボグドー。そしてバスの殘骸を背に拠點であるオルホン渓谷へと馬を走らせるのであった。
(あぁそうある事を願うとするよ、くく。)
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