《闇墮ち聖語~病んだ聖はどんな手を使ってでも黒騎士を己のモノにすると決めました~》第百四十四話『因縁の相手』

空港の警報が鳴り響く。時期に警備員共に空港警察がこの場へと來るだろう。

「あんたはいつの時代のディアーナだ...........」

鞘から神聖剣ラディアンスを抜きディアーナへと翳す。ディアーナは眼を細め杖をトンと床につけると口元を緩ませた。

「ふふ、ちょうど貴方とユースティティアさんを殺害し、天界へと去った頃でしょうかぁ♪」

「......ジョン副団長にはそう説明したのか。この世界でもお前はまた騙してッ!!」

その言葉を聞くと同時に凄い圧力が目の前の男から発っせられる。

「どうやらお前が僕の知っている聖で良かったよ。此れで心置きなく_______殺せる。」

剣を橫に振るうと自分達が立つラウンジのビルが半壊する。ルキフェルは即座に自分を抱え、外へと出した。

「な、なぁ、アレって!!」

「えぇ、ディアーナにとっての天敵。そして彼にとっては復讐すべき宿敵なのでしょう。」

此方は勿論ディアーナを応援するのだがゲームをプレイしている以上は相手側に多の同じる。仲間と命を奪われた者、そして奪いとった者。言うならばディアーナが悪なのだ。

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「あらあら、きが以前よりも敏速になりましたねぇ♪」

ディアーナへと聖剣を振りかぶる。

「此れも一重に勇者の力のおかげではないでしょうかぁ、ふふ。」

しかし、それを紙一重で避け、瘴気を放出する。

「瘴気ッ!」

瘴気を聖剣で両斷し、ディアーナの腹へと蹴りをれる。

「ぐッ!!」

その衝撃により、幾つもの壁を破壊し、ディアーナはターミーナルの中心部へとを飛ばした。

「な、何だ!?」「人が振って來たわよ!」

ビルの倒壊により避難導をけていた客らがディアーナの存在に気づき近寄る。

「........貴方方は下がっていなさい。」

腹部が抉れ蔵が見えている狀態。ある客は従業員を呼び、ある客は救急車を呼び始める。

「何を言っているんだ君は!早く治療をしなければ!」

ディアーナが斷りをれるがしつこく食い下がる。

「失せろと言っているのが聞こえないの!!」

ディアーナは眉間に皺をれ怒鳴った。しかし怒鳴り聲を上げると同時にディアーナの両腕が切り飛ばされる。近くに存在した何人かの人間もの一部が切斷され、重癥、又は死に至った。

「この様な場所での戦闘、そして周りを気にせずの殺生、貴方は大分変わられたのですね.......ユーノ」

ディアーナの両腕と腹部が瘴気により修復されて行く。その異様さを目に避難客と従業員らは一目散に逃げて行った。

「お前が変えたんだ。多の犠牲が出ようとも必ずお前を討つ。その為に僕は.....」

剣を額に付け眼を瞑る。

「そこの二人、両手を上げ、地面に膝をつきなさい!」

すると拳銃を構えディアーナとマールスを包囲する空港警察が現れる。

「死にたくないのなら、貴方達はこの場をしでも遠くに離れなさい。」

ディアーナは杖を使い立ち上がると包囲する警察達に去るように言う。しかし其れを言われたからといって去るような警察ではない。直ぐに確保にかかろうとする空港警察。

「墮ちた聖が人間の心配をする?はは、隨時と僕をイラつかせてくれる。」

(そのしでも殘っていたのなら、ジョン副団長は変わらなかった.......全て、すべてがおまえのせいなんだッ)

警察の包囲を無視しディアーナへと剣を振り下ろす勇者。だがディアーナは其れを自の膂力によりけ止める。

「真には心配などしておりませんよぉ。表面上こうしておくとジョン副団長からのけが良いのでね。其れに、貴方がこの一帯を巻き添えにすると言うのであれば私はそれ以上を持ってして貴方を沈める事にしましょう♩」

ディアーナは過剰回復を空港容全てに施す。捕らえにかかろうとしていた空港警察達は風船のように弾けの花を咲かせた。ビルは軋みを上げ、徐々に崩れて行く。

「.........外道めが。その醜い首、直ぐに刈り取ってやる。」

「ふふ、一般人を最初に殺したのは貴方ではありませんかぁ♩お互い様と言うものですよぉ♩」

聖剣を即座に開放し聖なるを剣に付與させる。ディアーナはピクリと眉をかすとユーノの背後へと転移した。ユーノスは一瞬驚きの表を見せるが剣を床へと差し込み大地を割ることでディアーナの奇襲を防ぐ。そして怯んでいるディアーナの懐へと飛び込み腹部へと剣を突き刺した。

「この手に「たかだか聖剣一本の攻撃で勝った気になるなよ、勇者ぁ!!」

が徐々にを侵食して行くにも関わらず態度を崩さないディアーナ。そしてディアーナはを瘴気で飲み干し勇者の首を摑み上げる。

「手加減はしません________炎よぉ。」

ユーノの全から炎が発火する。クトゥグアを捕食した際に得た権能。ディアーナは燃えゆく勇者をただ淡々と黙視する。だが勇者は諦めない。

「この程度の炎ッ!ラディアンス!!」

勇者は側からを生じさせ炎を全から弾き飛ばした。そしてディアーナの摑み上げる手を聖剣で切り落とし、一度距離をとる。外からは消防、警察、救助隊などのサイレンの音が聞こえてくる。

「..........どうやら此処までの様だね。」

此の儘続ければ空港は勿論のこと、この國とも戦う事となる。そう危懼したユーノはディアーナの頭上にある柱を破壊する。

「小賢しいところはお変わりないようですねぇ。」

そうした事で一帯に亀裂がり天井がディアーナへと向け落ちる。しかしディアーナは瘴気を使い全てを塵と化した。

「........行きましたか。」

既にユーノの姿はない。ディアーナは私服へと戻り後ろを振り向く。

「終わりましか、ディアーナ。」

「................はい。」

青年とルキフェルが現れる。

「俺たちも早く此処を出よう。」

一応、ルキフェルが出來るうる限りの人間からディアーナに関する記憶を消しはした。しかし、完全ではない。矛盾點が大きすぎるのだ。

「テロと言う形で報道されるでしょうが、中にはディアーナ、そして勇者の存在を思い出す可能もあります。」

「構いません。」

空港が完全に崩れて行く。青年は冷や汗を浮かべ二人へと言う。

「おい、話は後だ!急ごう!」

ディアーナが捕食して得た転移式を使い倒壊寸前のインディラ・ガンディー國際空港から出するのであった。

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