ブランチェさんにをつけてみました。

「＿＿＿＿ジョンよ、起きよ。」

AM11:10、ホテルの一室にて起こされる。周りを見渡すとルキフェルとディアーナは既に起床をしており朝食と言う名のブランチを取っていた。

「おはよう、ブランチェ..........ん、ブランチェ！？」

「吾輩はブランチェである。」

思わず抱きついてしまう。そして、狼であるブランチェをわしゃわしゃとで首元を優しくる。ブランチェは気持ちよさそうに眼を細め青年へとを預けた。

「なんだか久し振りだなぁ、この。」

癒しをじ頰が緩む。

「うむ、久方ぶりで吾輩も安心する........あぁ」

何処か悲しげではあるが嬉しいと言うが見える。何時もならば玩犬扱いをするなと注意を呼びかけられる筈なのだが、今日は愚癡の1つもらさずにけれてくれる。

(ブランチェ........)

カミーユ達の死を間近で確認したブランチェは神的に參っているのだ。

「..............彼奴らは最後、何か言ってたか?」

膝に乗せ、背中をさすりながら問い掛ける。

「吾輩はカミーユらの最期を見とれなんだ。」

「そうか........」

かける言葉が見當たらない。心の何処かで未だにカミーユ達は生きているのでは無いのかと願っていた。しかし、ブランチェの表を察し現実へ連れ戻される。

「あぁークソッ！この戦いの勝利者が全てが手にるって言うなら、死者の蘇生も含めていてくれよ!」

頭を掻きブランチェを膝の上から降ろす。

「あぁ、吾輩も同じだ........」

ブランチェと共にキッチンへと向かうことにする。

「＿＿＿＿＿おはよう、早いな。」

ルキフェルがコーヒーをれてくれる。

「実は私達も先程起床したばかりですよ。」

どうやらルームサービスを呼んでいた様だ。

「其れと先程の話、勝ち進んでゆけば自ずと答えが見えて來ましょう。」

ルキフェルの言う通り、先ずは勝たなければならない。

「.............お主達は何人の同族を殺した?」

ブランチェはルキフェル達に問い掛ける。

「殘念ながらぁ私達が葬った者は一人しかおりません。そして先日の晝頃に一人と戦闘、ですが逃してしまいましたぁ。」

ディアーナは簡潔にそう説明する。

「吾輩らの間で起きた戦闘での死者は総勢5名である。」

カミーユ、芙蓉、シュヴァルツヴァルト、ゲシル・ボグドー、エルリュングを指し五名だと言う。

「カミーユが死した際ぃ、本來ならばぁブランチェさんも死ぬ定めではありませんでしたぁ?」

ディアーナの言う通り同時召喚された者の命は繋がっている。一人が死ねば片割れも死ぬ筈なのだ。

「吾輩にも分からぬ。だが、カミーユが命を失う直前に吾輩らの繋がりが途切れた。其れも意図的に、だ。」

考えられる可能が1つだけある。其れは＿＿＿＿

「＿＿＿＿芙蓉でしょうか。」

ルキフェルが憶測でそう言葉に出す。

「呪か。」

芙蓉の得意とする呪。芙蓉は呪の始祖だと豪語していた。いくつものを隠し持っているはずだ。それを応用して同時顕現に置けるパスを切斷したのだろう。

「未來の戦闘に置いて、貴方の重要を考慮した結果、芙蓉はカミーユと貴方の間に繋がるパスを斷ち切り自とカミーユの間にパスを繋げたのではないでしょうか?」

ルキフェルが淡々と説明する。その説明をけたブランチェは椅子から立ち上がり窓際へと向かっていった。悲壯がその背からはじられる。

「吾輩がカミーユらの元へ戻った際、カミーユはを切り刻まれ、芙蓉の首は跳ねられていた。」

カミーユと芙蓉の死因。

「他の者はどの様に?」

ディアーナが聞く。

「芙蓉の傍に同じく首を刎ねられたものもいた。」

ブランチェは人間態へと変化し青年達の方へと向き直る。

「そして、そのし離れた場所には心臓部が貫かれた鎧の戦士がいた。」

激しい戦場の傷跡とだまりが広がっていた景を思い出す。

「なぁブランチェ、1ついいか。」

疑問をじ質問をする。

「どうやって相討ちだと分かったんだ?」

そう、其れだけの報ならば第三者が現れカミーユ達を殺していたと言われてもおかしくない。

「大地の権能を使い、その地で起きた過去を斷片的に見たのだ。」

大地の権能の有用をじる。

「突如現れた黒服の青年が芙蓉を切り裂き、カミーユと鎧の男との戦闘を妨害した。そして鎧の男を下し、カミーユへとトドメを刺そうとした。」

オルホン渓谷での戦闘を思い出し、話を続ける。

「だが、其れを止めるべく瀕死のを引きずりながらも姿を現わす芙蓉。そして何かしらの呪を行使しようとした。しかし、其れを警戒した黒服の男は即座に芙蓉の首を刎ねたのだ。首を切り裂いと同時に黒服の男の首も同じく飛んだ。」

呪による相討ちを功させたのだ。ルキフェルは十字架のペンダントを握りを噛み締める。

「大バカ者ですねぇ。何故、己の命を投げ打ってまであの方は...........」

ディアーナは悔しそう拳を握り締めた。

「.........大切な、仲間の為か。」

が苦しくじる。大が開いた様な覚だ。

「芙蓉ばかりに負擔を強いてしまった............吾輩は」

青年はコーヒーカップを機に置き、ブランチェの肩に手を置く。

「オレはアンタら以上に頑張るし補助もする。だから、一人で背負いこむな!隣にはオレがいる!オレ達がいる!」

修行を乗り越え、力を行使すれば邪魔にならず、サポート出來る筈だ。

「ブランチェ、け取ってくれ。」

以前買ったリングをブランチェへと渡す。

「これは?」

眉を曲げリングを凝視する。

「俺たちの繋がりみたいなもんだ。」

親指に嵌める指を見せハニカムとブランチェは頰を緩ませ嬉しそうに左薬指へと指を嵌めた。左手薬指に込められた意味は、「の進展と絆」が最も代表的だ。古代ギリシャ時代から、左の薬指には心臓につながる太い管があると信じられていて、命に一番近い指と呼ばれるとても神聖なものだったそうだ。