《闇墮ち聖語~病んだ聖はどんな手を使ってでも黒騎士を己のモノにすると決めました~》第百六十一話『夢【挿絵有】』

ディアーナさんにを付けました!

初めて『闘気』と言うじる。モノホンの実戦経験なんて皆無だ。先程、ユーノへと斬り付けたが手に殘っている。だが、震えはない。

(瘴気が闘爭本能を掻き立てているんだ.........)

恐怖よりも闘爭心の方が勝る。

「ふふ、ジョン〜♪夫婦での共同作業ですよぉ♡」

いつものニヤケ面でほっぺをつついてくるディアーナ。

「何が夫婦での共同作業だよ、」

瘴気の短剣を取り出す。建は約30m程度のアパートメント。それを直立に立ち此方へと軽い足取りで迫ってくるユーノ。

(重力無視しすぎじゃない?)

オドの力も開放する。制限時間は五分。それが自分に出來る戦闘時間ある。

「俺が先に行く、ディアーナ。」

の最上階から足を踏み出しユーノへと向け落ちて行く。

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(ジョン副団長.........いつも貴方は先頭を切る。その勇猛果敢な姿に一何人もの騎士たちが憧れを抱いのだろう)

「________必ず貴方を迎えに行きます。ですが、まずはあの悪しき聖を斷罪するッ!!退いてください!!!」

ユーノは剣を橫に払い青年を叩き落とそうとする。

「_______貴方が私達の前から退いて下さい♡」

ユーノの背後へと自己召喚をし鎌の刃先を後ろ脇腹へと差し込む。

「ぐっ!!」

「______其処だぁ!!」

そして怯む隙を突き、短剣を用いて部から腹部にかけ切り裂く。

「がはっ!」

ユーノは苦悶の表を浮かべ青年へと蹴りを放ちアパートの一室へと逃れる。

「気配を消したな。」

二人はそのまま地上へと著地し、ユーノが逃げたであろうアパートへとっていく。

「はぁ.......はぁ......」

(クソ、僕はこんな場所で終われない。)

を吐き出しながらアパートの廊下をゆっくりと歩いていくユーノ。するとアパートが徐々に炎に包まれている事に気づく。

(次から次へと奇妙なを.......)

余りのめちゃくちゃさに思わず苦笑いが出るユーノ。

「ラディアンス________僕の傷を治せ。」

聖剣の力で傷が徐々に癒えていく。そして目を一度閉じる。

アレは確か瘴気の渦の一つを討伐した時だろうか。

「ジョンさん!この旅が終わったら何か夢とかやりたい事とかありますか!」

瘴気が晴れた塔の上にて僕はジョン副団長へと尋ねた。

「俺は....................そうだな。」

黒騎士の兜を取り、頭を掻く。そして苦笑をしながらこう答えてくれたのだ。

「いつも戻りの_____日常に。」

何処か寂しげな表を浮かべ、兜を被り直す。僕はそんなジョン副団長を見て瘴気は必ず駆逐しなければならないんだとじた。彼だけにとどまらず、瘴気は不幸をもたらすのだから。

「ユーノにはあるのか、夢ややりたいこと?」

僕はコクりと頷く。

「もちろん、ありますよ!誰にも言わないで下さいよ!」

「さぁな。」

照れた表をするユーノに黒騎士は小さく笑った。

「ボクは実は絵描きになりたかったんです。」

「...............ユーノが絵描き、か。全然想像出來ないな。それに冒険者だったじゃないか。」

前線でを張り続ける勇者となる男とは思えない夢だった。

「酷いなぁジョンさんは。冒険者になったのは村にいる母さんたちに仕送りを送る為だったんです。」

けれども瘴気の影響でユーノの村は滅びてしまった。

「この旅が終わったら、絵描きになればいいさ。」

しかないこの世界でこそ希を夢見るのだから。

(世界中の人々を回りながら、みんなの笑顔を絵に収めたいって言ったら臭いって思われるんだろうな。)

だけどユーノは願いを葉えたいと思った。勝ち進まなければならない。人のために、未來のために、そして仲間の想いに答えるためにも。

「ジョンさんも來ませんか?」

一緒に平和な冒険をしたい。憧れる黒騎士と共に。

「_______________あぁ。」

「ユーノ、出て來なさぁい♩」

アパートメントを権能を使い炎でじっくりと焼くディアーナ。黒炎が建全てを包み込む姿はまさに圧巻だった。

「ディアーナ、瘴気でアパートメントごと破壊した方が早いんじゃないのか?」

「いえいえ、こう言った古典的な方法があの勇者には通じるのですよ。瘴気で薙ぎ払ったら聖剣の威力が増しちゃいますしねぇ♩」

瘴気を放出すればする程あの聖剣の威力は増すらしい。

「ディアーナはさ.............良いのか?」

今更だとは思うが聞いて置かねばならない。

「良いとは?」

「仲間を殺した時は瘴気が原因なんだろう?」

完全に違うとは言い切れないが、半年以上の時を過ごして來て大分格になった筈だ。

「和解をしてしい、とお考えなのですか?」

「そんなつもりはないけど。ただ、余りにもアンタの表が無理をしているように見えたから。」

ディアーナはピクリと眉をかす。

「ふふ、何を言っているのですか.........私達は殺し殺されるだけの関係ですよ。」

(そう.......それが勇者と『深淵の王』となった私達の関係。)

全ての瘴気をこのに宿した際から既に仲間という楔は斷ち切ったのだ。

“そうだよ、僕と彼は敵だ。瘴気が君の神を汚染したからってみんなを殺した事実は消えないんだ。“

アパートメントが側から破壊され半壊すると、黒炎の渦からユーノが姿を覗かせた。

「ディアーナ、お前を消し去る。 」

(そう、瘴気などという害悪は完全にこの世から消し去った方が良いんだ。)

ユーノは完全に癒えていない傷口を抑えながらも剣を翳しそう宣言した。

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