《闇墮ち聖語~病んだ聖はどんな手を使ってでも黒騎士を己のモノにすると決めました~》第百六十四話『移先は』

ルキフェル達の手により街の大半は多方修復された。瘴気の影響にて郊外にて待機をせざるを得なかった軍事関係、そして警察などは瘴気が四散後、ルキフェルが暗示を掛け暫くの間眠りについてもらう。そしてその間にディアーナが創り出した瘴気人形に記憶を埋め込み、死んだ者達を擬似的に生き返らせたのである。因みに相當數の修復不可能者(ユーノの手により死んだ者達)は放置である。街は自然災害の影響と言う事で処理され、死者達の追悼が後日、行われる事になった。

「_______この街をそろそろ去りましょう。」

ルキフェルの記憶改竄も完璧でない。矛盾點が大きければ大きい程、人は記憶を取り戻してしまう。ホテルにて荷の整理をする。

「早く見つけなければなりません。」

(ジョン副団長..............あの狐を嬲り殺した後に必ず連れ戻します。どうか、ご無事でいて下さい。)

「そろそろチェックアウトの時間だ。行くか。」

時刻は既に11時を周りロビーへと向かわなければならない。ルキフェル達は荷を持ちチェックアウトに向かう。

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「次の行き先はヴァーラーナシーです。」

ルキフェルが攜帯の畫面をディアーナ達に見せ、次の場所の名を読み上げる。

「ヴァーラーナシーは、インドのウッタル・プラデーシュ州、ヴァーラーナシー県の都市。人口は約120萬人。 ガンジス川沿いに位置しヒンドゥー教の一大聖地として、インド國外から多くの信者、巡禮者、観客を集めるインド最大の宗教都市ですね。ラクナウからそう遠くはありませんよ。」

Goog◯e Mapを見る限り、距離的にはそれ程離れていない。

「しかし何故、その都市なんだ?」

ルキフェルの言った通り観客のみならず、國の巡禮者も複數と訪れる場所だ。なぜその様な人間の溢れる場を次の目的地としようとしているのか疑問に思うブランチェ。

「簡単な事です。」

ルキフェルはロビーにあるテレビを指差した。

“ヴァーラーナシ舊市街で15日午後5時50分ごろ、発があり、総勢約500人を超える死傷者と67人が火傷などの重傷を負い病院で手當てをけている。ヴァラーナシ警視庁はテロ事件として捜査を進めていると発表した。インド部ではラクナウにて自然災害も同時刻に起き、市民も心配の聲を上げています。”

テレビに映ったのは舊市街であっただろう場所が崩壊し巨大なクレーターを作り上げた姿だった。余りに痛々しい現場は先日のラクナウの市街の景を思い出させるものだ。

「あれは......」

創作同士の戦いが近隣で起こっていた事を意味する。

「さぁ、行きましょう。私達に休息の時はありません。ジョンのいない世界になど興味はないのですから。」

チェックアウトを済ませ、先日購(拝借)した自車へと搭乗するために駐車場へと向かう。

「では運転は誰がしますか?私でもいいですが、他にしたい方がいるなら助手席で道案役をしますが。」

地図などの報をタブレットにれた為、運転手を先導出來る。

「それでは吾輩が運転しよう。」

ブランチェが運転席へと座りキーを差し込む。そしてアクセル踏み、ホテル駐車場を抜け道路へと出る。

「高速に行く。しっかり標識を確認し指示してくれ。」

「勿論です。」

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