《闇墮ち聖の語~病んだ聖はどんな手を使ってでも黒騎士を己のモノにすると決めました~》第百八十話『殘數』
「________敵の報、そして位置を伝えようではないか。」
不明だったものが今明らかとなる。パソコンを開きメモの準備を整えるディアーナ。
「君達もご存知の様に私達は今四人だ。」
芙蓉とカミィルの後釜として加した蚩尤を含めてディアーナ陣営は四人となっている。ご存知、『明けの明星ルキフェル』『深淵の王ディアーナ』『聖域の大賢者ブランチェ』『兵主神蚩尤』。十分過ぎる程の戦力を有し、単でも一騎當千の力を誇る。司令塔に近い役割として『ジョン』という人間を主軸にいていたらしい。他の陣営からは啓示による位置報が送られないために”未知數”と呼ばれている。
「君達の敬稱とでも言うべきか、いや、皮を込めて他の創作らは君 達の事を『未知數』と呼んでいるよ。」
次に陣営としてゲシル・ボグドーが率いていた陣営。
「北歐神らの報告で聞いたが、君達の仲間がゲシル・ボグドーを相討ったと聞いたよ。彼は”聖鳥”に並ぶ程の強さを持ち合わせた大英雄。其れを討ち取ったのだ、稱賛に値するであろう程の功績だ。」
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「ああ、カミーユは吾輩以上の才覚の持ち主だった。死するには若すぎる..............実に若過ぎたのだッ!!」
その言葉を聞き、ブランチェは揺を見せ、悔しそうに拳を握った。各陣営の中で一番の損害を被っている陣営はこの陣営である。既に『クトゥグア』、『ゲシル・ボグドー』、『エルリュング』らの三名が落し、殘りの人數は二名となった。
「殘りの二人の名を言おう。先ずは『善い思考の現化(ワォフ・マナフ)』と言う善神アムシャ・スプンタの一柱。現在は確か、の姿を形取っているんだったか。起源をゾロアスター教とする善なる神と言っておこう。そしてもう一人の名を『死を與える魔眼(バロール)』。今現在、陣営の要となっている筈だ。奴の左目で見られたが最後、何者も死という概念を付與される。防ぐ方法は死しても蘇るを持つ者だけだ。」
バロール、ケルト神話を起源とする魔神。魔眼の他に怪力、嵐、そして大海を炎の海へと変える事が出來ると言われる。
「ふむ、原初の悪魔を屠ったのは此奴かも知れぬな。」
ブランチェが一人呟く。確か、権能を使い閉じ込めていた筈の悪魔が何者かにより殺されていたのだ。其れも無傷。バロールの様な特殊な能力の持ち主以外にそれを可能とする者はいない。
「______次に最も警戒すべき陣営が『エレンミア』を頭とした陣営だ。特に彼は現段階では最上位に君臨するであろう力をめている。」
かつて戦ったであろう『降霊師』、『黒の森』、そして記憶に新しい『ユーノ』が組みをしている陣営である。
「エレンミアと言いましたか。その実力を貴方は実際に見たのですか?」
ルキフェルが問う。
「実際にはない。だが、數多の神々、いや、創作の中でも強者達が彼達により消されている。降霊師の様に雑魚や中堅と言ったレベルの相手ではない。戦神クラスの神々をだ。」
「私達もかなりの者達を狩り取ったと思いますがぁ♩」
ディアーナがクスクスと笑う。
「聖鳥ガルーダ、大英雄ゲシル・ボグドー、クトゥルフに連なるクトグゥア。ふむ、確かに彼らは高位の者達だ。其れに__」
ルキフェル、ブランチェ、ディアーナを観察しながら思考した。
(あの聖鳥を蹴散らす程の力の差を見せつけた羽付、この者ならば雙対のエルフらに拮抗出來るやも知れぬ。そして銀狼、あの無限に増幅され続ける力、あれは本來、この世に存在してはいけない類のものだ。あれは破壊神をも凌ぐ力を有している。そして何よりもこの闇に染まりし異。アレならばバロールの魔眼をも恐れるに足りない。勝てる。我らが真なる陣営ならば勝てる!!)
如何様な敵とて屠る事が出來るだろう。
「二の創作を失った彼達にはもう一人仲間がいるが、警戒をしなくとも良いだろう。彼の名は乙姫だ。日本昔話を起源とする彼の話は聞いたことくらいはあるだろう?」
「.........玉手箱、ですか?」
「ご明察。私達、神や人外には効かぬが人間には強く効く。その程度の代だ。」
ディアーナは橫で人外とは失禮ですねとボヤく。
「最後に私が所屬をしていた陣営について話そう。北歐神話に連なる神『フレイア』。饒神である彼は的に奔放であったよ。手段の為ならば自のなども差し出すほどにね。」
何かを思い出す様に一人頷く蚩尤。ブランチェは思う。この陣営に組みしていた理由はフレイアと関係を結んだからではないのかと。
「そしてこの陣営にてもっとも警戒の目をらせねばいけぬ相手はその兄フレイだ。恐らくだが、彼は勝利の剣レーヴァテインを切り札として所有しているだろう。」
北歐神話に置いて、フレイは神々の中で最もしい眉目秀麗な穣の神として祀られいる。
「そしてもう一人。この者に関しては私も余り分かってはいない。ただ一つ、吸鬼の始祖であるとだけ。」
事実、名前も把握はしていなかった。余りにも報が欠落している。
まるで未知數の様に。
「最後にギリシャ神話最大の魔神にして最強の存在『テュポーン』。彼はこの戦いに興味がないのかベトナムの山林にて隠遁をしている筈だ。其れと彼は同時に妻であるエキドナと同時顕現しているよ。」
その気になれば直ぐにでも大陸を焼き盡くす事が可能な存在達ばかりだった。
「エキドナの魔獣生能力は常識を超えている。その気になれば一晩で人類と同値の數の魔達を生み出す事が可能だろう。」
エキドナは母としては最高峰のと権能を兼ね備えているという。
「以上の十一の創作がアジア圏に置ける殘數だ。」
同時顕現をした創作は一つと數えられる。すなわち、殘り『六』を消す事で第二のフェーズが完了する事を意味する。
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