《闇墮ち聖の語~病んだ聖はどんな手を使ってでも黒騎士を己のモノにすると決めました~》第百八十一話『最強格を仲間に』
「殘り六人、ですか............蚩尤、その中で最強は私達も含めエレンミアと言う者なのですね。」
蚩尤を含め自軍は四人。そして殘りの七名と、近い將來合間見える事となる。
「そう、黒髪のエルフ『エレンミア』だ。」
蚩尤の上げた名前を検索をするディアーナ。すると、ある作品の名前が上がった。
「”星の寶玉”、ね。」
ハリー○ッターシリーズのようにイギリスの作家が近代に書き上げた大人気長編小説。
「実寫版のハリウッド映畫も近日公開か。」
語のあらすじに目を通す。
「エルフ族國王の姉妹を描いた語.............ふふ、悪くありませんねぇ♩」
ディアーナが一通り目を通すと、嬉しそうにそう呟いた。
「あぁ聖道を進み、大切なものを救い上げ、死する。見事な語です。。」
ディアーナは稱賛の言葉を上げた。
「彼の行いが世界に認められその存在を上位のへと昇華させたと言う事ですか。いえ、此れは接続したと表現をした方がよろしいでしょうね。」
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ルキフェルの放つ言葉の意味が理解出來ない。接続とはどう言う意味なのだろうか。
「接続ですか?」
「始まり、即ち”創造や破壊”以前の無を起源とする點へと繋がっているのです。」
危険な存在である事は推測できるが、其れがどの様に自分達へと影響を與えるのかは計り知れない。
「かなり厄介とした設定を盛り付けたものですね、この作者は。」
ルキフェルが毒を吐く。
(君たちの設定も大概だがなとは敢えて言わないで置こう。)
ルキフェルはブランチェへと耳打ちする。
「貴方もご存知の通り私にはヨハネの黙示録の四騎士を起させる権限がある。その第四の騎士は我が聖典の神をも越える力を所有している。アレは別の次元のいる存在。それこそ、”始まり”と同時に出現、存在した點。世界の裏と言ってもいい。」
第四の騎士。『ヨハネの黙示録』第6章第8節に記される、第四の封印が解かれた時に現れる騎士だ。司るは『死』。
「勝てますよ。第四の騎士は生あるもの全てに平等な死を與える。其れが例え、不死人や複數と命を己に宿す者であってもです。バロールと言う魔神が所有する魔眼など比べられぬ程に超越した代だと斷言します。」
一つ疑問があるのだとすれば、聖書に記されし神へと死を與える事も可能な存在。其れ程強力な存在なのに対し、何故、支配されてるんだと頭に浮かぶ。
「支配権は忌々しい神から譲渡されております。しかし、其れは神が半である闇に敗北し世界が深淵に覆われた時への保険故なのです。第四の騎士は敢えてこの立場にいる。安念の地、そして長をする世界へと危害を與えぬ為に自らを門の奧へと封じた。世界の均等が崩れた暁には”無”へと帰化させるでしょう。故に黙示録なのです。」
ブランチェの表を察したのか意見を言うルキフェル。興味深い話だが、その黙示録が開始されれば如何にやばい事になるのかを理解した。
「起しない方向で行こう。」
「貴方がそう言うのであらば起は致しません。ですが、ジョンが死んだと確認した場合はこの世界を________消します。」
「星の寶石らは同時顕現なのだろう?」
「そうだと私は思うがね。」
蚩尤へと問うと肯定で返される。そして皆へと提案を提示する為に椅子を立ち上がり言葉を紡ぐブランチェ。
「なら簡単な話だ。エレンミアではない奴を殺ればよい。」
「そうですね。我らが敗北すると確信した場合のみルキフェルさんの鍵を使い道ずれにしましょうね♪..................ん?あぁ、そうだ!もう一つ良い方法があるとは思いませんかぁ♩」
ディアーナは口元を緩ませ一言言う。
「仲間にしちゃいましょう♩」
盲點だった。その手があったかとルキフェルが表に浮かべる。殘り一枠が空いているのだから仲間にしてしまえばいい。強力な存在なのだがら手を組んでしまった方がより安全であるのだ。
「乙姫はどうする?」
蚩尤が問う。
「殺せばいいでしょう?」
ディアーナら三者は何を言っているんだと言った表で蚩尤を見る。
「.............失言だったな。」
「蚩尤よ、敵の位置報は啓示で分かっているのだな?」
次に必要とする報は位置報だ。
「あぁ、もちろんだとも。私達を除く創作の大半は中華人民共和國に存在するよ。」
行き先が決まった。ついに戦いも終幕に近づく。
「最後の戦い、か..................中國へ行こう。」
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