昔からこの世界には、様々な化學では証明できないものがある。

不思議な生きや魔法、神話や伝承などに出てくる神。

そんなファンタジーなモノはこの科學の発展した時代において完全に否定されていた。

はずなんだけどなぁー…………

なんか目を覚ましたらきとれないんですけど!!

あれか？拘束されてるのか？こんなメルヘンもファンタジーもない今の時代にSF的な展開か？

とりあえず1つ現狀を整理しよう。

僕は別に他の人と違って特別な力なんかない、頭も運神経も並かそれ以下のただの一般的な男子高校生である。

普通と違う事を挙げろと言われれば、両親が小學校の頃に蒸発したせいで々苦労しているというくらいだ。

そして今起きたらきが取れなかったってどうことじゃい！

突然の展開に數分どころか、多分數時間は固まったよ！？

というか誰でも目が覚めてこんな狀況になってたら固まるか喚き散らしてると思う。

落ち著いてるのを褒めてくれてもいいのよ？

結局こんな狀態で現狀整理なんて出來ず、きを取る事もできないので頭の中をぐるぐるさせながらそのままじっとしていると、ドアが開くような音が聞こえて來る。

そして僕が音が聞こえた方を目だけで見る。

するとそこには3人の宇宙服みたいな服を著た人がおり、口から僕に近づいて來ていた。

そして──────

「我々は君に危害を加える気は無い、我々は君に今の現狀を伝えに來ただけだ。だから安心してほしい」

宇宙服の人は至ってフレンドリーに、そして明るい口調で僕に語りかけてきた。

なんかすっごいフレンドリーだったぁ…………

というかあれって宇宙服じゃなくて防護服的ななのかな？

そんな風に僕が宇宙服の人をマジマジと見ながら思っていると、先頭の宇宙服の人……がまた話し始めた。

「いきなりこんな狀態になってて混してるだろうが、さっきも言った通り今から軽く君の現狀を説明させてもらう。とりあえず意識がハッキリしてるなら2度瞬きしてくれないか？」

そうなのか……まぁ、うん。

とりあえず説明は是非ともして頂きたいところだし……

僕は言われた通りぱちぱちと2回瞬きをし、意識がハッキリしてる事を伝えてみる。

「よし意識ははっきりしてるみたいだね、それじゃあ君の現狀を説明させてもらうよ」

ごくり。

「君は今、我々日本醫療醫科學協會が柄を保護させて貰っている。今拘束している理由もこの後で説明するが……とりあえず君を拉致監しているわけではなく、危害も加えるつもりではないとご理解願いたい」

あー……うん、やっぱり僕拘束されているのね…………どーりでき取れないわけだ。

「それでだ、こうなった理由だが…………まず君は小さい子を庇ったのは覚えているかな？」

先頭の人にそう言われ、僕は目が覚める前の事を思い起こす。

頭に浮かんだのは學式の帰り道夕飯の買いを済ませ家に帰る途中の出來事だった。

記憶が正しければ商店街の撤去予定の看板が風に吹かれ、安田さん家のゆう坊に落ちてきたのを僕が庇った。

確かにそんな記憶を思い起こせた僕はコクッと頷く。

「記憶はあるっ……と。とりあえず君が庇った事でその子は怪我もなく無傷ですんだが、君は落下した看板が頭に當たって院する事になった」

あー、だからあの後の記憶が無いのか…………でも命は無事だっただけ儲けもんかな？

ゆう坊も無事らしいし。それで、それの何が僕を拘束する事に繋がるんだろうか。

「君は院した時から意識不明だったそうだが……院から2日後、変化が起きた。簡単に言うと今君が拘束されている原因だ、混するかもしれないがどうか落ち著いて聞いてほしい」

変化？何があったんだろう……し怖いけど自分のに起きた事だしちょっとどころかだいぶ気になる。

なので教えてほしい、落ち著いて聞くから早く早く。

そう急かす僕の心を表すかのように、おや背中辺りに何かがもぞもぞとくそんな覚を僕は覚える。

しかし僕はそんなのを気にする余裕などなく、先頭の人が覚悟を決めたような雰囲気で話し始めるのを待っていた。

そしてAは喋り出す。

「まず別が変わった。君のは完全に伝子配列からも全てのになってしまった。そしてさらに──」

ほう、の人のに……なるほどなるほ─────

え？

のに変化した？

いやまさかまさか、そんな馬鹿な。

數年前くらいに大流行りしてた漫畫や小説じゃあるまいし、はっはっは…………はい……？

いや…………待った。ちょっと待った、この人さらにとか言ってなかった？

「君のから竜のような翼と尾、角や鱗なんかが生えた。前者だけでも大概なんだが……後者のことも含め余りにも非常識だ。その為念には念をという事で保護した際に一応拘束させて貰ったんだ」

なるほどそれが原因で今拘束されてたのかー。

納得納得…………そりゃあ翼と尾が生えればねぇ。

そう、翼とか尾みたいな普通の人には絶対にないものがね。うん。

いやいやいやいや………………………………

いやいやいやいやいやいや！

うん、これは夢だ。夢に違いない、だから大丈夫。

普通に考えてそんな事あるわけない！

余りにも現実味の無いその説明に、僕はそう思わずには居られなかったのであった。

読者の皆様今回は「ドラゴンガール」を読んでくださり誠にありがとうございます。

いよいよ今日から新作ドラゴンガール投稿開始です！

現在執筆中の「として」から來て下さった方も初めましての方も楽しんでいただけましたでしょうか？楽しんでいただけたなら幸いでございます。

まだまだ今日は投稿しますので是非とも続けて読んでみてください！

それではまた次回で！