《ドラゴンガール!〜現代社會に竜娘!?〜》42鱗目:おかしな日、龍娘!

「ねぇさーちゃん」

「何かしら鈴」

「なんか今日んな人からお菓子貰うんだけど……」

そう言って僕は機の上に山の如く積み上げられたお菓子を見見上げ、さーちゃんへ「これどうしよう」といった目線を送る。

「そうねー。全部貰っちゃったら?」

「いくら僕でもこんなには食べないよ!それにまずもって持って帰れないし」

はぁとため息をつく僕の橫で「食べれなくはないのね」とさーちゃんに思われている事など知らず、僕はどうしよう頭を抱える。

千紗お姉ちゃんとお出かけした翌日、僕はクラスメイトの人達からお菓子を貰っていた。

しかし最初の數個くらいまでは僕も純粋に喜んで貰っていたのだが、20個を越す頃には流石におかしいと思い始め。

止めようとした時にはもう周りの歯止めが効かず、俺も私もと次々渡されているに…………気が付くとこんな小山とは言えない大きさにまでなっていた。

いったい何がどうしてこうなっちゃったんだろう。

「うーむ。おかしな日だ……」

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「とりあえずアタシがビニール袋いくつか持ってるから、それにれられるだけれちゃうわよ」

「はーい」

遠い目のまま返事をした僕はさーちゃんに手伝って貰いながら、貰ったお菓子をビニール袋へとれ始める。

そしてなんとか全てのお菓子をビニール袋に詰め込み、僕とさーちゃんが一仕事したと言わんばかりにふぅとやり切った顔になっていた時、教室の扉が開く。

「天霧さんちょっと來てもらっていいかな?」

「はい、なんでしょうか」

僕とさーちゃんが何となくその音に振り向くと、そこには代永先生がおり、僕は先生に呼び出される。

それを聞いてさーちゃんがヒソヒソと話しかけてくる。

「何かやらかしたの?」

やらかしたって言われても…………うーんお菓子の事くらいしか。

「お菓子の事じゃない?とりあえず行ってくるね」

「まぁそうね、行ってらっしゃい」

「うん、行ってくる」

僕はそう言うとさーちゃんへ手を振り、代永先生に連れられて僕は教室の外へと出ていった。

ーーーーーーーーーーー

「お客さん、ですか」

「はい、天霧さんの知人を名乗る方が何人か來ててね」

知り合いって誰だろう?せんせーとか?

確かにこうなる前の知り合いは多いけど……まずわかんないでしょ、こんな姿形どころか別まで変わってるんだから。

「とりあえず応接室の方に1人ずつ通すから、そこでしお話してみて、もし知らない人だった場合遠慮なく言ってね」

「はい、分かりました」

僕が代永先生にそう返事をすると応接室へと通され、そこで待っていた校長先生の座っているソファーへと座らされる。

そして暫く校長先生とお話したり、翼をかして座り方をなおしていたりしていると、ドアがコンコンとノックされる。

「どうぞ」

「失禮します」

校長先生がどうぞと言い、それを聞いて代永先生が扉を開けて後ろに人を連れてってくる。そしてそのってきた人は僕が見た事すらない人で…

「どうもどうも、ワタクシフリーのジャーナリストをしています藤──────────」

「おかえりください」

「えっ、あの」

「おかえりください」

僕はその売り込みのように僕の前へと名刺を出してきた僕の知り合いを騙るフリーのジャーナリストさんへ、間髪れずに帰るよう僕は笑顔で言う。

すると代永先生は直ぐにそのジャーナリストさんを育の先生である、ムキムキのマッチョマンの時々ポージングをしてるらしい護里先生と一緒に外へと追い出す。

「あ、校長先生」

「あっはい、なんでしょう」

「日醫會に連絡してもいいですか?もしそういう人が居たら連絡してくれって言われてるので」

「あぁうん、それなら構わないよ。ほら、使って使って」

「ありがとうございます」

僕がそう言うと校長先生は攜帯電話を差し出してくる。

僕は校長先生にお禮を言い、その攜帯を使って三浦先生達と連絡を取る。

土曜日の一件の後三浦先生達が対策を立ててくれたらしく、あれ以來大きい所からの取材という名の押しかけは無くなった。

しかし、個人で活している人は來るかもしれないから、もし來たら連絡してくれと僕は三浦先生に言われていた。

ちなみに何をしたのか聞いても詳しくは教えて貰えなかったが、僕を日醫會に所屬させておく事で日醫會の法務部をかしているとの事だそうだ。

「ありがとうございました、直ぐに対応してくれるそうです」

三浦先生と電話を済ませた僕は、ペコッと校長先生へ頭を下げて攜帯を返す。

「それは良かった、さて丁度次が來たみたいだね。どうぞ」

校長先生のどうぞでまた次の人、次の人とってくる。しかしどの人も僕の知人なんかでは全くなく……

「私はこの子の叔母でして、それで─────」

「おかえりください」

「おじちゃんの事覚えてねぇ────」

「知りません、おかえりください」

「貴のお兄さんが────」

「僕一人っ子なんで」

「ほら、昔よく遊んであげた───」

「遊んだことなんてないです」

チャイムもとっくの昔に鳴り、もう30人切りくらい余裕で達したであろう僕は最後と言われた人を相手にしていた。

「私は君の────────」

「知りません、分かりません、誰ですか貴方はさっさと帰ってください」

いい加減苛立ってきていた僕のその容赦のない言葉をけ、愕然としている男を代永先生が連れ出して行くのを前に、校長先生は麥茶を僕の前に置いてくれる。

「お疲れ様」

「はい、本當に疲れました。せっかくの授業も半分くらい潰されたし……」

「ははっ、天霧さんは真面目ないい子だね。ちゃんと正式な理由でけれなかった事にするからし休憩して次の時間から行きなさい」

「はーい」

校長先生にそう言われ、僕はズズズとよく冷えた麥茶を飲んでゆっくりと次のチャイムまでの時間を過ごす。

僕はいつになったら普通の學校生活に戻れるのかなぁ。

「ほんと、おかしな日だなぁ」

セミの鳴き聲が聞こえる中、僕はぼーっとそう思うのだった。

読者の皆様、今回も「ドラゴンガール」を読んで頂き誠にありがとうございます!

この度皆様のおで「ドラゴンガール」が20萬PVを突破しました!

本當にありがとうございます!想等も嬉しく、とても勵みになっています!

これからも面白い作品が書けるよう努力して行くので、どうか「ドラゴンガール」をこれからもよろしくお願いします!

面白ければ想、評価をして下さると幸いです!

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