《ドラゴンガール!〜現代社會に竜娘!?〜》131鱗目:一方的な大勝負!竜娘!
GWなので上げます()
「いやぁー、にしてもまさかまっすぐこっちに走ってきたかと思えばいきなり天霧をお姫様抱っこして行くとは、度肝を抜かれたなぁ」
「あの時は焦ってたんだって三浦先生!ったくもー何回言えば気が済むんですかっ」
「ハハッ、すまんすまん」
あれから更にいくつかの競技が行われ無事午前の部が終わった後、僕はいつもの皆だけじゃなく三浦先生にちー姉ちゃん、更には柊さんと花桜さんも加えた大人數で楽しくおしゃべりしながらご飯を食べていた。
「だがまぁ見事にお前目當ての客とかが殆どだな。今更だが大丈夫か?」
「ん!そこは大丈夫!もう慣れっこだもん」
「でも鈴ちゃん、嫌な時は嫌って言うんだよ?」
「はーい」
「隆継も、男の子なんだから鈴香ちゃん守ってあげなさいよ?」
「普通の子ならそうだけどさぁ、鈴香をどう守れってんだよ母さん」
「鈴には悪いけど隆継の言葉には一理あるわね。なんたって鈴は規格外過ぎるもの」
「さやかの言う通りだな。お嬢を守るにはそれこそ俺たちくらいのでかい組織が全面的に協力するくらいしないとだ」
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「皆が心配してくれるのは嬉しいけど、僕はこれでも元は男なんだから。自分のは自分で守ります!」
「おっ。男だ!じゃなくて元男って言う辺り、しは大人になったな鈴香」
「だからってはの子でも心は男ですー。三浦先生とかちー姉ちゃんがなんと言おうとそこは変わりませんー」
「ははっ、どうであろうと自分を保つ事はいい事だ」
「まぁ最近はそんな鈴ちゃんにの子の楽しみを教え込んでの子に染め上げるのが楽しかったりするんだけど」
「え?お姉ちゃん?」
「なんでもないよ〜♪ほら、鈴ちゃん唐揚げどうぞ♪」
「んむっ!?」
「お、相変わらずお姉さんと仲良しやねぇすずやん」
「ん!ほははん!それに虎ちゃんのお父さんも!」
「お。朱雀嶺さん、ウチの鈴香がいつもお世話になってます」
「いえいえこちらこそ。いつも虎白と仲良くして下さりありがとうございます」
あはは、社辭令的なのが始まっちゃった。
そんな事を思いつつも、僕とちー姉ちゃんだけじゃなく、んな仲の良い人達と一緒にご飯を食べるこの時間をニコニコしながら心から楽しんでいた。
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こんな時間が何時までも続けばいいなぁ。
そんな小さな願いを思い描きながら。
ーーーーーーーーーーーーーー
『それではただいまより、午後の部を行います』
「遂に來たな」
「やねぇ」
「うし、気合いれていくぞ」
約1時間のお晝ご飯の後、ちー姉ちゃん達と別れ団席へと戻っていた皆はその放送を聞き、一斉に移し始める。
「皆張り切ってるねぇ」
「実際、午前の障害とかみたいな個人競技はこの學校だとお遊び、前座みたい扱いで、本番はこの午後からの大人數の団対抗種目やからな!」
「先生達のマウントに使われるのはアタシも癪だけど、やるからには負けたくは無いもの」
そう、午後の部は団対抗の競技ばかりであり、その最初を飾る種目である綱引きがこれから行われるのだが……
「それに、俺らの仲間は仕方ないとはいえ出れないからな。せめて勝って花を添えてやらないと」
「流石に天霧さんが出たら一學年全員でかからないと勝てないと思うしねー」
「學年程度で勝てるか……?」
「いや、鈴相手にその程度じゃ無理でしょ」
「あはははは……」
日頃からとんでもない能力を披してるからか、流石にバランスブレイカーであると言う事でこの綱引きを含む殆ど全ての団対抗種目に僕は出る事が出來ないのだった。
「ん?どうしたすずやん?なんかおもろいことでもあった?」
「んーん、なんでもない」
「でも結局先生が出來たことがすずやんの不參加だけってなぁー」
「な、もうし々してくれると思ってたんだけど」
「二人共、そんなに代永先生を責めないであげて、僕の為に々と回ししたりしてくれたんだから」
この後の為に本當に々とねぇ……
「というか、皆先に行っちゃってるよ。四人も早く行っといで」
「おっと、やべぇやべぇ!それじゃあ鈴香、また後でな!」
「きっちり勝ってくるから、期待してなさいよ鈴」
「すずやんが居なくてもウチらは最強って示して來るからな!」
「全力で応援しててくれよ天霧さん」
「うん。皆頑張ってねー!」
手だけじゃなく、尾や翼まで大きく振って皆を見送った僕は、誰も居なくなった団席の中で上げていた翼を大きく広げた後力強く一度羽ばたかせ、自分の周りの土埃を払う。
暫くして綱引きの開始を知らせる太鼓の音がなった時、僕の左右には三浦先生と虎ちゃんのお父さん、そして代永先生と校長先生が座っていた。
「俺らの意見としては、鈴香を危険に曬す要因が増えるのは斷固として避けたいんだが」
「それは學校(こちら)側としても同じ考えです。しかし、本人の意志を最大限尊重してやるのも我々の務めですから」
「それに、天霧さんのこの申し出は彼のこれからの學生生活で彼を利用しようとする者の減にも繋がると考えられます」
「運會での制の正常化と、それに伴うメディア出による安全化を狙いとしたパフォーマンス、か。枠の方はどうなってる?」
「ここらの地元メディアの枠と公式メインチャンネルでのトピックは取れたぞ。ここ自も人で賑わってるし、この程度で間違いなく見られるのはスマホ社會萬々歳だな」
「見られる環境が出來てるなら問題ない。それで、いいんだな、鈴香?」
「はい。僕は一定以上世間で曬され続けないと直ぐに危ない目に合う事になる。三浦先生の懸念點も、これなら解決できると思うので!」
なんで危なくなるのかはよく分かってないけど!
「まぁ、確かにそうだが……いいか鈴香、確かに注目を維持する事はお前の安全の為に必要不可欠だ。だが力の強さを曬せば曬す程お前を襲う危険も大きなになる、これだけは覚えておけよ?」
「はい!」
三浦先生のその忠告に元気よく僕が返事をすると、三浦先生は頭に手を當てため息をひとつ著き、それを見て首を傾げていた僕の頭を軽くでてくれる。
「ま、やるなら全力でだ。頑張れよ、鈴香」
ーーーーーーーーーーーーーー
「いやぁー、なんとか勝てたなぁ」
「やねぇ。赤団も黃団も強かったでほんま。所で、最初は応援してくれとるの見えてたけど、すずやんどこに行ったんやろ?」
「途中から居なくなってたものねぇ」
「というか、全組み合わせの綱引き終わったよな?なんでまだ綱の所に待機させられてるんだ?」
一年から三年までそれぞれの學年毎で行われた団同士の綱引きか終わった後、皆は何故か退場させられずに殘されていた。
「南君は何か知らない?」
「ん?あぁ、それなら──────」
『ではこれより綱引きの余興としまして、皆様ご存知この方に盛り上げていただきましょう!登場お願いします、天霧鈴香さん!』
「はーい!」
合図代わりのこの放送を聞き、火照ったを上空の強い風で冷ましていた僕は羽ばたかせていた翼のきを止め、一気に下降し地面ギリギリで速度を殺し勢いよく派手に登場する。
どうだっ!三浦先生に言われた通りド派手に登場出來たんじゃないの!?
ふふふ、隆継達も驚いてるみたいだし、大功じゃない?
『では會場に殘されている生徒の皆さんは綱を持ち、準備を整えてください』
「天霧さん登場かっけぇ」「ねぇもしかしてだけど」「天霧さんと綱引きするの?」「1人で生徒全員と?」「流石の天霧さんでも勝てねぇだろ」「いやでも天霧さんだしなぁ」
『では只今より、天霧さん全校生徒による綱引きを始めます!』
ふふふふふ……こうやって実験以外で思う存分力を出すのは初めてだからね、僕がどんなもんなのか楽しみだな!
寢かせてあった綱を摑み上げ、約千人の前で期待に満ちた顔でただ一人綱を握る僕はそう強く意気込む。そして──────
パァン!
「うぉぉおわぁぁあ!?」
合図のピストル音と共に弛んでいた綱が張り、辛うじて勢は保てたものの踏ん張り損なった僕は十メートル程度の余裕を一瞬で失い──────
「ちょっ!」「綱かないんだけど!」「噓だろ?!」
「……ふぅ、危ない危ない」
あと數センチで負けと言う所で僕がなんとか踏ん張り直すと、一息でそこまで引かれたのが噓のように綱はビクともかなくなる。
そんな傍から見ても異常な景にザワザワとしている當事者たちの前で、ほぼ無意識ながら片手で額の冷や汗を拭いた僕はその手を綱に添え。
「危うく初戦負けするとこだったぁー……よっ!」
「「「「「うわぁぁぁあ!」」」」」
「む、流石にもうしじっくり引かないと危なかったかな?」
とはいえ、思ったよりも手応えあるなぁ。強めの力加減の練習にちょうどいいかも。
「おい!もっと踏ん張れ!」「うそっ?!負けてる!?」「ジリジリ引かれてんぞ!」「天霧さんやっぱやべぇ!」「引けぇ!もっと引けぇ!」「踏ん張ってるのにー!」「こんままだと負けるぞ!」
「おぉ、皆頑張ってるなぁ」
とはいえ、これだけの人數が相手でも手応え程度かぁー……我ながら人間辭めてるよなぁ。人間じゃないけど。
最初1度大きく綱を引っ張った後、まさに地獄の様相というのが相応しい必死の形相と絶を前に、そんな事を考えながら僕は相手の皆が怪我をしないようジリジリと綱を引いて行き……
『ま、まさか全校生徒でやっても勝てないとは!いえ、どことなくわかってはいましたが、やはりこの結果は驚きだ!天霧さん、天霧さんの勝利です!』
僕は見事、全校生徒を相手に勝利を収めたのだった。
育祭はなかなか難産でしたが、次回以降は書きたい容が決まってるので、多分いいじに近々書いてしまえると思われます!
- 連載中111 章
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