《三分間で世界を救え!「えっ!ヒーローライセンスD級の僕がですか!」 就職したくないからヒーローになった男は世界で唯一のタイムリープ持ち。負け知らずと言われた、世界一のヒーローは世界で一番負け続けていた》冬堂凍都

冬堂凍都、氷雪系最強のヒーローと言われ、い時から騒がれ「次世代を擔う年」

そんなふうに言われて來た。

自分が周りと違うと気が付いたのは、小學校一年の時だった。

その日は學年で、近くの野外活センターに遠足に來ていた。

そこまで大きな街でも無かった事もあり「學年」と言ったが、1クラスしか無かった。

十數人と全學年の中では比較的多い方だった。

みんなで仲良く歌を歌い、お弁當のおかずを換する話をしたりと、楽しい遠足だ。

近付いて來たのか、サーサーと葉れの音が聞えて來た。

子供たちは早く遊びたい、お弁當にしたい。そんな思いが溢れ出しそうになっていた。

木々はそんな子供たちを、辛抱たまらん、といった様子で木々が葉を鳴らし、それに答える。

「みんな、あともうしだよ」

「はーい」

野外活センターのり口が見えて來た。もうし。

そして歩いていると、一人の男が出て來た。

出て來た男が子供たちの方に向かって歩いて來ている時、突如炎が起きた。

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一瞬で辺りは炎に囲まれ、子供たちはパニックに陥った。

すると、最後尾を歩いていた教頭が走って來た。

列の真ん中辺りまで來ると大きな聲でんだ「みんな、私の所に集まりなさい早く!」

教頭は普段、つまらないギャグを言ったり、晝休みに子供達と遊んでくれたりする良い人だ。

そんな教頭が突然んだことに、驚いたが子供たちはすぐに駆け寄った。

全員集まった事を確認した教頭は、空に向かって両手をばすと、ドーム狀に半明な壁が作られた。

・個「シェルター」中に居る限り、外からの攻撃は効かない。

外からる事は不可能だが、中から外に出る事は可能。

「水野先生、ドームの外に水を早く!」

「はい!」

擔任教師の水野がんだ「インベル」するとドームの上に雨が降って來た。

決して強い雨では無いが、確実にドームを冷やしている。

・個「雨(インベル)」一定範囲に雨を降らせることが出來る

「それで防いだつもりかよ」

炎を起こした男が語り掛けて來る。その何処か不気味な雰囲気は常に首元に刃を突き付けられている様な、の気が引く恐怖があった。

「ミニムム・ソル」

男が口にした瞬間、濡れていたドーム表面が乾き、ドームはサウナと化した。

・個「小さな(ミニムム)太(ソル)」ビー玉サイズの太を出現させ、その高溫高熱を放つ

ドームは地獄と化した、高溫になった事で中は暑くなり、インベルで濡れていた土は乾いたが、それによりドームは瞬く間に蒸し風呂となってしまった。

教員はある程度我慢が出來たが、高サウナなどには行った事のない子供たちは、パニックになりながら泣きわめいている。

「もうお終いかよ?もっと楽しませろよ」

両手を広げて、自分に酔いしれる男。

「先生、僕ならアイツ倒せるよ」

「なにを言っているの、アナタはまだ子供よ」

「大丈夫、僕が皆を守るよ」

ドームの外に一人の男の子が出て行った。

「おいガキ?お前なんで立ってられんだよ」

「僕がお兄さんより強いからだよ」

「生意気言うじゃねぇか、クソガキがよ!」

男がこうとした時

「アイスロック」

男の子が小さな聲で言った。

すると、男のが氷塊で固められきが取れなくなった。

「アイス・プリュイ」

男の子が言うと、氷雨が降って來た。それは広大な範囲に降り、男が燃やした木々を次々と鎮火して行った。

「お前何もんだよ」

「僕は冬堂凍都」

その事件により、小學生、教員の多數が病院に運ばれたが、命に別狀はなかった。

犯人を一人で捕まえた年は一躍、メディアの的となり連日カメラを向けられた。

日常生活にも影響が出始め、年の両親は引っ越す事に決めた。

引っ越す事が嗅ぎつけられると困るので、今まで一緒に過ごして來た友達とは、別れの言葉もわせず、ただ寂しく、友達を守りたかった。それだけで友達とは離れる事になった。

「それが、冬堂凍都の暗で人間嫌いになった過去だ」

大鐘が今までの過去を語っていた。

「うっうっ、お前!辛い時は俺に言うだぞ!」

大粒の涙を流しながら冬堂を見つめる赤波

「私は私は!アンタがしでもポジティブになれる様に協力するよ」

春木も號泣していた。

「よし!分かった!今日は冬堂君の歓迎會も兼ねて豪華に焼きだぁ」

「イェーイ!」

歓迎會?赤波と春木の頭の上に?マークが並んだ。

「大鐘さん」

「おい、モジャモジャ」

「二人ともどうした?」

「歓迎會ってなに?×2」

「何って今日から新しく加わるメンバー、冬堂凍都歓迎會だよ」

「なんじゃそりゃ~×2」

「今日からよろしくな」

冬堂は自ら手を出して握手を求めた。

「おう!よろしくな」

赤波と握手をした・・・

「お前さっき毆って気絶させた事、忘れないから」

「お前が攻撃して來たからだろ」

「だとしても気絶させる必要は無かっただろ?」

「俺の個は相手を倒さないと解除出來ねぇんだから、しょうがないじゃん」

「分かった、今度お前を毆らせろ!」

「嫌だよ!また個するじゃん」

「うっせいよ!毆らせろ!」

貧乏事務所に新たな仲間が加わった。

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